2012年11月26日

壁体内結露の発生原理

壁体内結露のイメージ


こちらの図をご覧下さい。これは、湿気の多い夏の暑い時期に
建物の壁の中が結露する、壁体内結露の原理を図にしたものです。

壁体内結露は、断熱性能を低下させ、構造体を腐食したり
カビやダニが発生する原因にもなります。また、鉄製の
耐震金物や釘なども錆びさせてしまうから大変です。

さて、一般的な透湿性防水シートは、内側の面も外側の面も
湿気のような空気は流通させるが、分子の大きな水分は通さない
という仕組みになっています。

だから、透湿性防水シートと呼ばれるんですね。

通常、このシートは、壁の中の余分な湿気を外に出して、
外から雨などが入り込んできた場合でも壁の中には入れない
ということを想定して作られています。

でも、地球温暖化で亜熱帯のように高温多湿な日本の夏では、
壁体内結露という新たな問題が発生するようになりました。

つまり、戸外の湿気が透湿性防水シートを通過して、壁の中に
入り込んできます。室内にこの湿気が入り込もうとするのですが、
ベーパーバリアというビニールシートによって侵入を阻まれて
しまいます。(ベーパーバリアは、空気も水も通しません)

でも、その際、ベーパーバリアを含めて室内側は、クーラーに
よって冷やされていますから、湿気はそこで水へと変化します。

ですから、グラスウールのような断熱材は、水分を含んで
断熱性能が低下するばかりか、カビなどが発生することとなります。
これは、自然素材のセルロース断熱材のような吸放湿性がない
ことが原因です。

そして、壁の中は屋外よりも比較的低温ですので、水分が再び
湿気に戻ることはありません。その為、透湿性防水シートから
外に出られないこととなりますから、一方通行的に屋外からの
湿気(水分に変化)の流入が止まらないのです。

もし施工不良や経年劣化で室内側のベーパーバリア等に穴が生じれば、
逆の原理で冬場に壁体内結露を起こすこととなります。人間のやることに
将来も絶対大丈夫なんてないですからね。

それを解決するのが、私たちが施工している輸入の特殊な透湿性
防水シートであり、自然素材のセルロースや天然羊毛の断熱材であり、
北米式の塗り壁 ドライウォールのインテリアなのです。

また、敢えてベーパーバリアを設けないことで、冬場の室内結露を
自然素材の断熱材が防いでくれる仕組みを私たちは作っているのです。

自然に逆らわず、自然素材の特性をうまく利用して、長持ちする
家づくりをすることを忘れてはいけません。





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Last updated  2012年11月26日 13時48分48秒
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