|
カテゴリ:おもろい子どもとの日々
いやー、かなりさぼってしまいました。>更新
先週末から忙しいのなんの。 明日は?ん?もう今日だ、はちょっとのんびりできるかな? なんか物騒なタイトルですが我が家の王子は先天性左上肢欠損、 左手が生まれつき肘から先の中間くらいでない子です。 五体不満足、の音ちゃんではないですが多少不便ですがあまり困っていないんですね。 そういう体で生まれたせいか赤ちゃんの頃から自分で工夫しているし、 かなり器用です。 でもね、困っていたのですよ、「自転車」 ブレーキが片側しか効かない。危ない。 最初に補助輪付きで練習し始めた頃、やっぱり緩やかな坂で止まりきれずに 植え込みにゆるゆるなのですが突っ込んでしまった。 近所のスーパー内の自転車屋に相談したら相手にされない。 自転車を買ったお店でやっと右だけで前輪、後輪のブレーキがかかるように 右に二つブレーキのグリップをつけてもらいました。 でも、これもブレーキかけにくい。しかし、これで慣れてもらうしかない?と 思いつつ、自転車の練習をためらっていました。 いらっしゃるんですね、世の中には「職人」が。 出張専門の自転車修理屋さんに最初は補助輪を片側外してもらおうとして 来てもらったら「両方外さないと練習になんないよ!」と言われたので事情を説明。 片手しかないのでバランスが取りにくい、ブレーキもかけにくい、と。 そしたらその職人、「こんなブレーキじゃ無理だ。・・・俺はこういうこと考えるの嫌いじゃない。うーーーん考えさせてもらえるなら一個のブレーキで両方かかるようにやってみる。」と。 じゃ、是非お願いします、ということになり数日後の今日、電話がかかってきました。 彼は作ってくれました。右手だけ、一個のレバーで前輪、後輪のブレーキがちゃんとかかるシステムを。 たまたま児童館からその作業中に二人の友だちと帰ってきた王子。 子どもら3人で自転車屋のオジサンの作業にもーぉ興味津々! ああでもない、こうでもないとペチャクチャしやべりながら見守り オジサン考案の新ブレーキがちゃんと作動することを確かめたときには ギャラリーの子ども達から「すげーーー!」と思わず自然な拍手が! オジサンは満面の笑みで「いやー、オジサン天才かなー!?」だって。o(>▽<)o いいね、職人、カッコイイな・・・。 本当に有り難かったです。オジサン真剣に数日間どうすれば良いか、 息子の自転車のスケッチを見ながら考えてくださったんですね。 こういう人が世の中から減っていったら悲しいですね。 王子を送ってきてくれた子ども達も王子より上級生でとっくに自転車なんか スイスイ乗れる子ども達。 「俺はさー、大人になったら亀君を車に乗せてやるんだ!」とか言ってくれる。 ありがとう。優しいね、君たち。 「オジサンのおかげで亀君も自転車練習できるようになったから、○○君、 乗り方教えてあげてね!」と私が言うと嬉しそうに無言でうなずく子達。 「姐さん、まかせてくんな。」という雰囲気をにじませてくれる(笑) インターネットで知り合った小児麻痺から車椅子の生活をしている友人。成人男性は 「兄貴、(私のことを兄貴、と呼んでくれる(/o\)”男っぷりが良いそうだ(T-T) ) 王子はあらかじめ手を失って生まれてきたけど見えない手を持っているから その見えない手で、たくさん目に見えない物を掴んで行くんだよ。」と言ってくれた。 彼も、数年前に自動車の運転免許を取得した。実際にドライブもしている。 そうなのかな?そうかも?そうだったらいいな。 みんな、ありがとう・・・。と素直に思える日だった・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[おもろい子どもとの日々] カテゴリの最新記事
|
|