先月、家族が相次いで風邪を引いて
1週間看病に追われた時
無性に
“ひとり時間”が恋しくなった。
たった1週間拘束されただけなのに
日常を離れた環境でコーヒーが飲みたくなった。
「算数終わったらスイカ、算数終わったらスイカ・・・」
って勉強を頑張る某教育関係のCMみたいに
「看病終わったらスタバ、看病終わったらスタバ・・・」
と心の中でずっと唱えてた私(笑)
でも、いざ自由になると
お外でコーヒーより
“お家でひとり時間”のほうがよくなった。
車を走らせて久しぶりに図書館へ。
本を3冊借りて帰ってきた。
ネス○フェカプチーノを傍らに置いて読書。
これぞ至福の時~♪・:*:・(´▽`)・:*:・
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「芥川賞は足の裏に付いたご飯粒のよう・・・」
との発言が印象的だった絲山秋子さんのデビュー作。
『イッツ・オンリー・トーク』
“隣に椅子を寄せて涙がとまるまで髪と髪をからませた。
髪の感触だけで話ができるようになってから顔を傾けてキスをした。
・・・・・中略・・・・・
時が止まった。
止まった空間の静寂から優しさを取り戻して、
一度唾を飲み込んでから喉で聞いた・・・”
↑
この辺の表現が特に好き。
(決して
官能小説ではありません。念のため・・笑)
これは読んでいてあっという間に引き込まれてしまった。
内容自体には感覚的に多少の違和感を感じるものだったけど
独特の
表現力には不思議な魅力がある。
彼女の
筆力には天才的なものを感じた。
(あくまでも私的に・・ね)
芥川賞受賞作
『沖で待つ』がメインディッシュとすれば
“前菜”のつもりで借りたこの本でこんなに感動するなんて~!
これはメインディッシュの
『沖で待つ』も期待大です!