2008/07/10(木)16:16
ハンデを背負った、小さな同行者。
昨日の仕事中の事なのですが・・・
川に近い場所の、木や草の多い一角を通っていた時
あたしの足元に、ふらふらと黒いものが飛んできて。
そしてそれは、まるで一生懸命自分の意志で近付くかのように、あたしの足に止まった。
???と思って見てみると、黒いトンボだった。
カワトンボ…だ。まさか東京の川付近で遭遇するとは思わなかった。
実家の九州では、初夏のこの時期家の裏でひらひらとたくさん飛んでいて
妖艶な感じすらするその動きに見とれていた。
アオハダトンボか、ハグロトンボか・・・どっちかなぁ
そう思ってみていると、翅(はね)が少し変。先の方がくしゃっとよれているのだ。
きっと、羽化の時に落ちるか何かのトラブルがあったのだろう
(先日子姫とヤゴをトンボに育て上げたばかりで、羽化注意事項で調べてた)
足には毛なんかが生えてる子なので「きゃぁ(|| ゚Д゚)」という人がいるといけないので
羽部分にしかピントを合わせませんが・・・
漆黒の翅に、青緑の輝く胴体。
なんだか、切ない。
自然界では、たったこれだけで…もう淘汰されるしか道のない厳しさ。
うまく飛べずに死すか、爬虫類や鳥の格好の餌になるか。
生まれにハンデを背負っても、努力次第で何とかできるのは
人の世界だけなのかも知れない。
どうしようかと思ったけど、逃がそうにも逃げないし、むしろ私の体にとまりに戻ってくる。
くっ・・・(つД`)
↑母性本能発動中
しゃーないなぁ・・・じゃ、一緒に仕事しようかーなんて言いながら
チビの触れない場所にとまらせて、小さな同行者は二人になった。
途中、環境のよさそうな場所で数回放してみようとするけど、
結果は変わらずであたしから離れなかった。
なんでだろ・・・どうしたんだろ、この子。
仕事も終わりかけの頃、このまま離れないなら自宅で育てるしかないか…と
餌をどうしようか悩んでいた。
ハエとかの蛹を口に押し当ててあげると食べてくれるので人工飼育ができるという記事を
読んで知ってはいたけど…ハエ…って、う●虫とかでしょー(ノД`)ウァーン
でも、つれて帰るなら致し方ないっ!なまごみ使ってハエ繁殖か?ベランダで?
と、若干暴走気味の考えをいじりまわしていたのですが…
自宅に到着すると、カワトンボ君は元気がなかった。
足が曲がりかけている・・・
とりあえず何かないのか!と、ベタ君のアカムシを拝借して口に当ててみるも、駄目っぽい…
噛む力がない。楊枝の先に、潰した赤虫をつけて
口の中に少し入るようにしてみたけど…
全部の足がほとんど動かなくなっていって。
けど、触れてみて完全に固まっていないから、まだ生きてる。
乾燥なら食べるか?捕食は小型昆虫なわけだし代用できんかっ!とやってみるけど無理。
にしても、カワトンボの飼育なんて聞いたことがないというか、
トンボの成虫の飼育ってある意味タブー。
自然の中でしか生きられない。
だけどこのまま黙ってみてるだけってのが悲しい。
口にアカムシが少しかかる状態にして、寝かせている。
草と木の枝の上に。
思えばあたしについてきたのって、死に場所選びだったのかもしれないなぁ。
鳥とかに食べられるより、
こいつにくっついて行ったら捕食されずに最期を迎えられる…とでも思ったのかな。
切ない。
せめて静かに看取ってあげたい。
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よしお@旦那君からは「またいつものフェロモンちゃう?(-公-)」といわれますたorz
なんか生き物に寄って来られたりするんで…
今の時期は主に蚊ですがね。
あたしがいるとあら不思議。家族誰も刺されなーい。あたしひとりでぼっこぼこ。
・・・汗っかきでもないのにっ(TдT)ビエー
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