「ザ・ホワイトハウス」
BSで残念ながら既に終了となっている海外ドラマシリーズこのドラマは本当に内容充実して面白いし非常に刺激的・示唆的で感心する。アメリカ大統領の公邸であると同時に、多くの職員を擁する“職場”でもあるホワイトハウスを舞台に大統領と彼を支えるスタッフたちの多忙な日常を描く海外TVドラマシリーズ。アメリカが抱える様々な問題を背景にしたリアルな題材をテーマにアメリカの意志である大統領の苦悩と決断、またそれを支える個性豊かなスタッフ一人一人の人間性や関係性が丁寧かつテンポ良く描かれ、非常に見応えある作品に仕上がっている。自分は広報部次長のサム・シーボーン(ロブ・ロウ)がお気に入り(吹き替えが吉田栄作で意外と合ってる)でもなんといってもマーティン・シーン演ずるバートレット大統領が素晴らしい。(声が小林薫ってのもいい!)公明かつ厳格でありつつも非常に寛大でまた幅広い分野に造詣深く同時に人間的弱さもあるが、彼を取り巻くスタッフに尊敬され大統領のために働くことに使命感と喜びを与える偉大な人物である。国立公園マニアでスタッフにその話を永遠話続け夜中まで帰さないってのも大人物にありがちなエピソードで笑える。他にホワイトハウスを訪れる様々な人々のシチュエーションや人格設定、発言内容も熟慮され非常に興味深い。アメリカ本国では1999年に放送が開始されて以来好視聴率を維持し続け、4年連続でエミー賞を受賞しているという話だがそれが充分納得できる秀作である。海外ドラマでは私の中で「ER」とならんでベストだろう。(この記事は以前のもので削除していましたが、再掲載しました)