先入観
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。今年、最初のブログです。不景気や円高、雇用問題、異常な事件や事故で年明け早々から暗い雰囲気ですね。少しでも笑顔になれるブログを目指してがんばります!例年、この時期、少なくなったとは言え、新年会がたびたびあります。先日、「今日は主催者だし、飲む事必至なので電車で通勤しよう」と思い、冬空のバス停に佇みながら昔のことなどを思い出していました。私の住んでいる所は、すごいへき地なので住民はマイカーを数台持っていてあまりバスを利用する人がいない地域なのです。ゆえにバスは1時間に1本あるかないか、昼前のバスを乗り過ごすと次は3時までなし。夜も8時最終になってしまいます。私が子供のころからほとんどダイヤが変わっていない状況で遠い小学校に通学するのに乗り遅れないように命がけでバス停まで走ったことを思い出します。ある日、家の門を出たらバスが既にバス停を出発してしまったのが見えて、家の前で手を振ってみたら留まってくれて乗せてくれたやさしい運転士さんもいました…。スカスカの時刻表を見ながらそんなことを思い出しながら、ふと、時計に目をやると…、もう10分以上バスが遅れているではありませんか。んっ!まさか既に行ってしまったかな?元々私が乗りたかったのは反対方向の京成の駅に向かうバスだったのですが、すでに30分前に出てしまっているので仕方なくJRの駅へ向かう反対方向のバス停で待っていたのです。定時の10分前にバス停に着いていたので、さすがにそこまでは早く来ることはないだろう、とイライラした気持ちでまだかまだかと右手の地平線に視線を送っていました。するといろいろな車に混じって突然、左からゴーッとバスが私の前を通り過ぎていくではありませんか!我が家やバス停のある道路は直線の県道で左右700Mは見通しのきく道路なのですが右手方向に神経が集中していたために左から来たバスに全く気がつかなかったのです。反対のバス停から「コラー!待ってくれー」と手を上げましたが本当はそっちのバスに乗りたかった!という私の事情など分かってもらえるはずもなく、バスは加速して通り過ぎていったのでありました…。やられた‥!たぶん今のバスが折り返して来ることになるのでまだ、20分は待つだろうと思い、挫折して家にもどり車で通勤しました。お陰で翌日も電車になることに…。後での話ですがその日、事故か工事で県道の先で大渋滞していたようでバスは45分も遅れたようです。1台の車両で折り返しながら運行しているので、遅れはどんどん広がってしまったのではないでしょうか。運転士さんも反対側にイライラしたお客が待っていると思いむしろ加速してしまった気持ちも分からなくはない。しかし、それにしても…、バスを待つ人達は、たいていバスが来る方向ばかりを見てますよね。この日の教訓として私はバスを待つ時、両方向に注意をはらおうと思うのでした。先入観で物事を決め付けてはいけない。というお話でした…。