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カテゴリ:考えごと…
民主党の党首が43歳の若手になったというニュースを聞いて
けして民主支持者でもありませんが、自分と同じ年齢ということで なんとなく気になりました。 イギリスのブレア首相も43歳で首相になったとか、日産に43歳の役員が 誕生したとか、この年齢を取り巻く状況を自分なりに考える機会を 与えられた気がします。 私は26歳で父親を亡くしたため、業界の年上の方と多く付き合うように なりました。戦後の日本の社会の仕組みや文化といったものを実際に 作ってきたのは今70歳代以上の人たちでしょう。 この年代の人たちは永年培ってきた自分たちの文化に 自信や自負をもっている人が多く長い間、影響力を保ち、社会的責任を 果たしてきたといえます。いわゆる55年体制的でもたれあっている部分 とか、談合や、先送り体質、根回し工作など、影の部分も多々あるのです が、それなりに村意識や社会的立場をふまえて社会の衆目を利用しながら 自分たちの地位を確立していた年代であったと思います。 したがって非常におおらかに見て、周囲に責任感を持った世代であると 思うのです。ただ、今となっては責任感があっても高齢でもあり、時代に 合わなくなってしまった自分たちの価値観にも気づいているようです。 一方、70代以上の子供世代の50代くらいまでの年代の層は親世代に 対する反発なのか、はたまた親世代ががんばり過ぎたのか、社会的責任 という観点では協力的な人はほとんどいないのが現状です。 もっと強い口調で言えば、利己主義者が多いと私は感じます。 育った環境や時代によって違いはあり、ひとまとめにくくってしまうのは 乱暴ですが、率直な私なりの感想です。 業界や地域自治体を見ても本来なら上の世代からバトンをつなぐ役割を 果たすべきところを放棄している例があまりに多くみうけられます。 そこで、先の70歳代の期待を一身に集めるのが50代60代を飛び越えて しまい、いきなり40代なのではないか、というのが私の分析です。 単に若いというだけでなくて、老い先短い高齢世代を安心させることが できるぎりぎりの世代が40代で、政治、経済、文化あらゆる分野の リーダーとして戦後を清算し、将来を創造する受け皿とならざるを得ない 世代なのではないかと思うのです。 今の日本には自分の生活も大変なのに責任だけがやたらと重くのしかかる 40代がたくさんいるのではないでしょうか? みんながんばりましょうとエールを送りたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 21, 2005 01:23:03 AM
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