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カテゴリ:考えごと…
お見舞い申し上げます。 当社のお客様や私の親族、知人なども福島や宮城、岩手などに点在しており 今だ連絡が取れない方もいらっしゃいます。 一月半が過ぎて一部復興の槌音が聞こえる反面、 原発周辺など未だ被害の全容も分からない状態が続き、現地の方々の心労はいかばかりか と心が痛みます。 東京・浅草は外国人観光客が激減しているものの最近は落ち着きを取り戻して きているようでいわゆる「日常」という感じにはなってきました。 震災を総括するにはまだ早いとは思いますが…、 千年に一度と言われたこの震災に遭遇して人生観の変った人は多いのでは ないでしょうか?何故この時期に、何故この場所で、何故あの人が…、 私もあまりに不条理な自然の暴挙に困惑するしかありませんでした。 被災しなかった人、生き延びた人間にとって、震災後の日本に どう関わっていき、どう生きていくのか、 身の回りの人とどう付き合っていくのか、強く考えざるを得ないと 思いました。 先日、私は福島県須賀川市に行ってきました。 福島に入るといたるところで道路はヒビワレ、崩壊、デコボコ状態、 民家の瓦はほぼ軒並みに落下、壁や石垣の倒壊、傾いた建物…。 あまり報道もされなかったですが見たとおり完全な被災地です。 M9という地震はこんな内陸でも巨大な溜め池を決壊させ 濁流となって麓の民家を飲み込んでしまったのです。 死者、行方不明者も数人でている大惨事でした。 靴職人さんからは自らも死にはぐれ、奥さんも一時は車ごと濁流に流されたこと を聞かされました。 仕事を職人さんに依頼している靴メーカーからのご指名で 一刻も早い工場の再開を託された私は代替のミシンの準備には時間がかかりすぎるので 泥水に浸かったミシンを急いで修理することを選択し、修理後のミシンを 配達に向かったのです。写真はその時のものです。 ミシン屋としても少しは復興に役立てたことに満足しながら 帰途につき「一つ一つ自分のできること、望まれることをやっていこう」と 決意しするのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 27, 2011 12:33:52 PM
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