食品の数字に強くなろう。 (3)
前回、このシリーズの(2)で、食事の総金額で誤りがありました。約1000億食は変わりませんが、金額ベースを@300円で計算致しましたが、実質は@800円以上掛かり、国家予算並が正解でした。総金額80数兆円=外食約30兆円+中食8兆円+内食40数兆円(内食・中食の境が分かり難い)と言うことに訂正させて下さい。皆様に誤った情報を提供致しましたこと、深く反省し、お詫び申し上げます。今は、選挙戦真っ直中、各党・各候補者の声が街角を賑わしていますね。今回は、郵政民営化が焦点と言われていますが、景気の建て直しはどうなっているのでしょうかね。郵政民営化は民営化して、競争原理を利用しようとする狙いですね。ならば、小泉自民党に安定多数を上げてしまったら、競争原理が働かなくなり、景気回復は望めない?ですかね。やはり与野党拮抗が大事ですかね。せめて、消費税率は上げないで欲しいモノです。総食数。ファーストフードと呼ばれるカテゴリーがありますが、一時的にBSEの問題があったにせよ、一番多いメニューは圧倒的にハンバーガー(ハンバーガータイプも含む)ですね。約250万食/1日(日本ハンバーグ・ハンバーガー協会)=毎月7500万食=年に約9億食食べられています。全体が1000億食ですから0.9%を占めることになります。カレー・ラーメンよりは少ないですね。それでも大変な量です。実は、8年ほど前と変わっていません、寧ろ一時期は5・6年ほど前の方が多く、BSEがなければ、10億食は越えていたと推測します。1店舗当たりの月次売上は全体平均で8,210千円。ファーストフード6,758千円。平均客単価はファーストフード662円、ファミリーレストラン1,025円、パブ/居酒屋2,191円、ディナーレストラン 3,116円、喫茶346円。(日本フードサービス協会)支持する世代今から35年前大阪万博の年に、ド○ドム・KF○・○僧寿しが出店致しました。マ○ド(関西ではこう言います)マッ○(一般的にはこっち?)と呼ばれるチェーンが一号店を出したのは、翌年になるそうです。お恥ずかしい話、私はこのチェーンが一番最初だとついこの間まで思っていました。ミスター○ーナッツも同じ翌年です。ファーストフードと呼ばれるお店が誕生して、35年ですからその時生まれた方も35歳です。そのお子さんは早ければ、中学生位にはなっていますよね。となると、第二世代が始まっていることになります。生まれながらにしてファーストフードがあった人たちです。ご両親も何の不思議もなくファーストフードを与えてきた人たちです。何の抵抗もなくハンバーグを食べられる世代なのです。不健康イメージ?ファーストフードというより、ハンバーガーですが、糖分・塩分・脂肪分が高いとされ、不健康の象徴のように言われます。不足しがちな食物繊維・ミネラルを摂れる様に各社研究を進めていますが、価格政策が先行しているようです。先日、ファーストフードオンリーで何処まで生活できるかをトライした方が有った様ですが、ドクターストップで中止された様です。確か30日の目標で、10日も持たない様でした。栄養素のバランス・食材の選定・新メニューの開発色々挑戦されて来ていますが、ファーストフードチェーンの開発の方々は自社イメージと価格要請の隙間を縫って苦戦を強いられている様です。価格破壊は某チェーンの戦略から始まったのですが、売上その他を見れば、自分の首を絞めているのと変わりませんでした。考え得る対策総食数・支持する世代・不健康イメージこのキーワードから出る答えは、これ以上食数を減らさないためには、この若い世代層に健康さをアピールすることです。食数を増やすためには、この世代とは違う高齢者に向かって不健康さを払拭させることです。ハンバーガーの定義が有るかどうかは分かりませんが、一度既成概念を壊すくらいの外科手術が必要と思います。どうしても肉・揚げ物中心にせざるを得ず、高脂肪・高塩分からの脱却が難しくなります。脂肪分を動物性から植物性に変える・ナトリウムをカリウムに一部変える事を実施しなければなりません。食物繊維・ミネラル・ビタミン類は素材を変えることで、アピールをしながらカバーして行くことがベストだと思います。新しいハンバーガー像バンズ=雑穀・発芽玄米・小麦ブラン等を使用。(20%以上)パティ=大豆で作った肉(ニッテツファインプロダクツ社製・タンパッキーハム 等)・魚のすり身で作ったパティ。ソース=減塩(塩分の30%以上を塩化カリウムに置き換える)ソース。その他=薄味温野菜。でも、不健康かも知れませんが、個人的には九州の唐津市で食べた「唐津バーガー」が好きです。次回、その(4)で脂肪エネルギー比率についてです。