食育に栄養学も食事バランスガイドもいらない

2014/08/04(月)14:30

「のどが渇く前に水分補給」は必要か? スポーツドリンク「アクエリアス」CMのウソ

塩パワーについて(111)

「スポーツドリンクは最悪です」と、 幕内秀夫さんはよく仰っていますね。 ぼくもあんなものは飲みません。 ところがみなさん、食事の時にも飲んだりしています。 以下の記事をどうぞ。  ロンドンオリンピック直前の7月、英国の一流医学誌『BMJ』とBBCが共同で、スポーツドリンクの効能に関する科学的裏づけについて検証した結果を発表した。その論説で、「のどが渇く前に水分補給を」「水分だけでなく電解質も一緒に補給を」といった、一般にも信じられている情報が、実は科学的根拠に乏しい風説に過ぎないことが判明。スポーツドリンクの飲み過ぎでカロリー過多になる危険性も指摘された。英国での検証結果から、われわれ消費者が気をつけるべき点をまとめると・・・・・ ◇「のどが渇く前に飲む」必要はない ◇水分の摂り過ぎの方が危険 ◇スポーツドリンクでも低ナトリウム血症 ◇一般人の運動では「のどが渇いてから水を飲む」で充分 ◇塩分補給は食事から ◇スポーツドリンク飲み過ぎは糖分過多に 水で十分なのだが、あえて摂る場合に、糖分が一番多いワースト飲料はポカリスエット。人工甘味料なし、糖分も比較的少なめなのはダイドードリンコ社のもの。  日本コカコーラ社のアクエリアスのCMでは、ゴルフの石川遼、サッカーの本田圭祐、なでしこジャパンの澤穂希、水泳の北島康介という一流アスリートたちが口々にアクエリアスを勧めている。アピールポイントは二つ。「のどが渇く前に飲む」「水ではなくて適度な糖分や電解質を含んだスポーツドリンクの方が優れている」という点だ。 スポーツドリンクがただの水より健康に良いという、広く信じられている考えには、あまり明確な科学的裏付けがなく、それを補強するデータの殆どは、スポーツドリンクのメーカーの資金提供を受けた研究結果の可能性が高いらしい。 血液の塩分濃度はかなり高く、汗の塩分濃度が血液を超えることはない。つまり、体温の上昇を抑えるために汗を掻くが、その時に身体から失われるのは、主に水分だ。身体から水分が喪失すれば、血液は濃縮され脱水状態になる。この時、通常は血液のナトリウムの濃度は上昇している。従って、この時点では水だけが補給されれば、充分だ。塩分の喪失が問題になるのは、もう少しその状態が長く持続した場合で、食事が普通に摂れている状態であれば、昼間に摂るのはただの水だけで良く、塩分は後から食事と一緒に摂れば、それで良いらしい。 脱水を感知する口渇のメカニズムは、高齢者では鈍る可能性があり、高齢者は脱水になり易く、口渇も感じ難い。しかし、それはかなり個人差の大きな事項で、一般的には「咽喉が渇いたら早めにこまめに水分を摂りなさい」というアドバイスで充分らしい。 スポーツや猛暑など脱水を生じ易い環境では、スポーツドリンクを飲むのが望ましい、という考え方は、そう古くからあるものではない。スポーツドリンクというのはそもそも、プロスポーツにおいて、より効率的に運動中に喪失する水分やエネルギー、イオンなどを補充するには、どのような補充法がより適切で、運動効率を落とさず、結果として良い成績や記録に繋がるか、 という研究から始まった。激しい運動をすれば、身体はそれによりエネルギーを消費し、汗として水分やイオンを喪失する。この時、糖と水分と塩分とカリウムとが、失われるので、これを一緒にした飲料水を作り、それを運動中に適宜補充すれば、運動の効率が持続し、高いパフォーマンスが持続するのでは、という発想が生まれた。この推定を元に、1960年代にアメリカで生まれた商品が、ゲータレード。このゲータレードが大ヒットとなったので、世界中で同じようなスポーツドリンクが販売され、現在のスポーツドリンク信仰に、繋がっている。ゲータレードの戦略は多くの科学者を抱き込み、自ら研究機関を設立し、科学誌を発刊して、科学的なデータにより、その効果が裏付けられた飲料として、医薬品に近いような位置付けで、この商品を販売することにあった。その戦略は成功し、コカコーラ社など、それに続くスポーツドリンクの販売会社も、同様の戦略で、「ただの水では身体は守れない」として、水の代わりにスポーツドリンクを、という宣伝を精力的に行なった。オリンピックや世界的な競技会で、こうしたスポーツドリンクは公認の飲料として採用され、そのために巨額の資金が、スポンサーから競技会側に流れる。この時点でのスポーツドリンクの効能というのは、あくまでプロスポーツに限ってのものだ。その効果を裏付けるデータも、メーカー主導で行なわれた。しかし、プロスポーツの選手にとって良いものなら、当然アマチュアのスポーツ選手にも良く、運動を始めたばかりの素人にも、悪いことはない、というメーカーにとって都合の良い理屈が流布され、その使用範囲は急激に拡大し、学校での運動においても推奨されるようになり、遂には高齢者の脱水症の予防や、熱中症の予防のためにも、スポーツドリンクが有用であると、その使用範囲は無制限に拡大することになった。しかし、現実にはお子さんや高齢者において、明確にただの水よりもスポーツドリンクの方が、脱水症の予防に優れている、という根拠は乏しく、信頼のおける研究も殆どない。つまり、メーカーの都合の良い理屈により、「脱水症の予防にはスポーツドリンクを!」という言説は信じられているが、どのような条件において真実であるかは、まだ分かっていない。 続きはこちら↓ http://blog.goo.ne.jp/autumnleaf100/e/8fb5519d97ba2a5748d94348227709d2?fm=entry_awp 【楽天ブックスならいつでも送料無料】世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」 [ 幕内秀夫 ] クリック↓してくださったら嬉しいです。 人気blogランキングへ

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る