冷えとアンチエイジング、病気の関係
多分、小学生のころから低体温でした。でも、体温が低いくらい、どうってことないと思って放っておきました。ところが、体温が低いことは老化そして万病につながることをいろんな本を知って驚きました。私たちは日々、いろんなストレスを受けていますが、体はそれに対してさまざまなシステムで対処し続けてくれています。そのシステムは、おおまかに分けて2つ。ひとつは、自律神経です。自律神経には、交感神経と副交感神経があります。寝ている時やリラックスしている時などは副交感神経、緊張したり頑張ったりする時には交感神経というように、これらは片時も静止せず、シーソーのように揺れ合いながら働いて、体のバランスを保っています。自分の意思に関係なく、約60億個もの体中の細胞を調節していて、免疫システムにも関連しています。ばい菌やウィルスなど外からやってくるストレスに対して体を守ってくれるわけです。もうひとつの機能は、ホルモンバランス。これは、細胞が受けたダメージ、つまり体の内部のストレスに対して働きます。ところが、ストレスが長くかかったりすると、どちらのバランスも崩れます。交感神経と副交感神経のどちらか一方に偏った状態になると、血流が滞り、体温が低下し、免疫力が低下します。同じくホルモンバランスが崩れると、細胞の回復が遅くなり、細胞自体のエネルギーが低下するために低体温になります。つまり、低体温ということは、免疫システムもホルモン分泌も異常であるという、体の信号なんです。体温が一度低下すると、免疫力は30%も低くなるそうです。つまり、低体温は万病のもとであるということが言えます。メニエールや骨粗しょう症、ぜんそく、パーキンソン病、ぜんそく、アトピー、花粉症、歯周病、ガンなど、さまざまな病気が低体温によって発症したり、悪化する危険性があると言われています。ガン細胞は35℃台で最も活発に増殖すると言われていますから、低体温の体はガンにとってはまさにパラダイス。低体温になると、体の抵抗力が失われて病気がちになり、それによって体内環境が悪化するとさらに低体温になるというまさに負のスパイラル。しかも、低体温を放っておくと、体が酸化し、老化がどんどん進みます。つまり、どんな高価な化粧品を使ってもエステに通っても、アンチエイジングどころじゃないわけです。「低体温を甘く見ていると、こりゃ危ないぞ」。ようやく思い知って、私の冷えとり生活が始まったのでした。もっと詳しい内容を知りたい方はこの本を参考にされるとよいと思います。