年老いた親が喜んだ靴下や下着
私は夫の両親を5年ほど介助・介護してきました。すでに他界し、いまとなっては懐かしく、辛く厳しい日々もいい経験だったと思えます。十年以上前のことでしたので今のように介護についての情報は非常に限られていましたし介助・介護する上で便利で、本人も楽だと喜んでくれた衣服等もなかなかありませんでした。なのでトライアンドエラーの繰り返し。そんな中で親がよろこんでくれたものを紹介してみたいと思います。義母が喜んでくれたのは、締め付けないソックスでした。血流が滞り、筋肉も少なくなってきて座っていると足がむくんでしまうと言っていました。そんな時、普通のソックスですとゴムの跡がありありと残り、さらにむくんで辛いようでした。いろいろなものを試してみましたが↓こういうようなふわふわの靴下が喜ばれました。やわらかシフォン シルクパイルソックスまた、足がずっと冷えているのでウールのソックスも喜んでくれました。二重履きもできるサイズです。ゆとりがたっぷりあるので、保温性がいいのです。大きいので、男性も履けます。寝たきりになった時には、保温カバーとしても使えます。なにしろ寝たきりになると、体温を温存するのが大変なので保温性のあるカバーは大事。ウール冷えとり靴下 ストレスフリー自立した生活を送っていてもやがて洗濯がおっくうになる時期がやってきます。そんな時は、気にせず洗濯機にポイと入れて洗えるコットンがマル。また、施設のお世話になるようになると、シルクやウールは使えません。(多くの洗濯物と一緒に弱アルカリ洗剤や漂白剤を多用するため、すぐにだめになってしまいます)コットンがやっぱりいちばん耐久性もあり、肌触りがよく、さっぱりしていて本人もよいようです。重ね履き用 コットンリブ靴下シルクふぁみりぃ 楽天市場店さんには、ほかにもゆったりと編み立てた靴下がたくさんあって助かりました。靴下で有名な奈良の編み立て技術を使って上質な靴下や下着をとてもお手頃な価格で提供してくれます。女性の社長さんの「人を慮る姿勢」がうかがえるモノづくりです。妊婦さんから小柄な人まで履ける「伸縮性に富んだ編み方」がキモ。スパッツも非常にラクに脱ぎ着できます。高齢になると、肩が痛くなったり、腕の力が弱くなって引き上げるのが大変になるのですがこういう下着ですと、脱ぎ着が楽な上に、とてもあたたかくてよいのです。かがむのが大変なので、タイツよりはスパッツ+靴下が脱ぎ着がラクです。実はこれ↓、いま私も履いています(笑)。初夏~秋口までちょうどよい薄さと保温性。65キロの巨体でもまったく締め付けません(^0^)。ただ、履き始めが少しシルクのひんやり感があるので寒がりの方は下の2点のほうがいいかも。さらにやさしくふんわりした履き心地は、これ。すでにウエストゴムさえもない!それでいてフィットするのだから、この技術、おそるべし。脱ぎ着もとても楽で、やさしいあたたかさです。最高にふっくらあったかバージョン。ウエスト部分が腹巻になっていて、股上がとても深くあたたかい。名付けて「腹巻スパッツ」それでいて蒸れない。真冬でもあたたかく、締め付けないスパッツです。しかも脱ぎ着もとても楽です。締め付けないブラタンクトップも好評でした。弱い力で伸縮するので、脱ぎ着がとってもラクなのです。肩や腕が上がらなくなることが多かった義母はこういう下着がいちばんいいと言っていました。ほとんど締め付けがないので、私はパジャマの下にこれを着て寝ます。(=いつでも外に飛び出していける防災対策でもあるのだ)義母も義父も喜んで使っていたのは腹巻です。これも肌当たりがとてもやわらかくてふわっとあたたかくて一年中使いやすいです。 少しずつ力が弱くなっても、筋肉が少なくなってきてもできるだけ長い日々、自分でなんとか脱ぎ着や洗濯ができるものをそっと選んであげるだけでちょっと元気のなくなってしまった親も気持ちが明るくなります。「自分でできる」というのは、本当に大事なんだなあと思いました。実際に親とのコミュニケーションがないと気づかなかったことでした。ほんのわずかばかりの経験を通しての話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。