充電器の-ΔV制御・放電器の製作10.充電器の-ΔV制御およびリフレッシュ放電器の製作(1)-ΔV制御 PIC16F88を用いて-ΔV制御を追加しました。 16F88には10ビットのA/Dコンバータが内蔵されていますのでバッテリー電圧を分圧して(今回は11:1にしました)16F88に取り込み電圧を監視します。 -ΔV制御はバッテリー電圧を充電中に監視し、電圧が最大になったあと電圧が1セルあたり0.01V下がった時点で充電を終了します。 今回の場合は、バッテリ1個あたり7セル、+、-電源それぞれ21セルになりますので0.2V下がったところで充電を終了させます。 本来は2群それぞれ個別制御すればいいのですが、今回は少し手抜きをして2群のうちどちらかが完了した時点で同時に終わらせています。 (2)放電器の製作 バッテリーの電圧監視が出来るようになりましたので、メモリ効果を避けるためリフレッシュ放電回路も追加しました。 放電は定電圧ダイオードを使った定電流方式とし、放電電流は40mAとしました。ツェナーダイオードの電流が低く、ツェナー電圧が実測2.2Vでしたので負荷抵抗は(2.2V-0.6V)/40mA=40Ωとしました。 放電時のバッテリ電圧を監視しておき、2群のどちらかが20Vになった時点で終了し、引き続き急速充電させるようにします。 (3)回路図 回路図中PSW*とあるのはポリヒューズです。規定電流以上流れるとヒューズが切れ、所定電流に戻ると復帰します。 電源投入時はトリクル充電、SW2を1回押すとRy1が入り放電回路に、もう一度SW2を押すとRy2が入り急速充電回路に、急速充電が終わるとトリクル充電になるようにしています。 (4)PICのアプリケーション アプリケーションの開発にはmikroCを使いました。 PIC用のC言語としてはPICCのほうが有名のようですが16F88には対応していません。mikroCは16F88に対応していることはもちろんのこと、プログラム容量のみ制限がありますが全機能が無料で使え、様々なライブラリが用意されていますのでPICのアプリケーション開発にはもってこいです。 今回のソースプログラムは、 dV_ver200.c です。 hexファイルは、 dV_ver200.hex です。 16F88のクロックは、内部クロック1MHzで動作させるようにmikroCの「Edit Project」の項目で設定してください([_INTRC_IO=$3FFC]の項目にチェックを入れる)。 16F88の書き込みには秋月電子のPICプログラマーキットが便利です。 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|