2009/12/09(水)13:57
「同期」 今野敏 著
同期
「同期」 今野敏 著
内容(「BOOK」データベースより)
懲戒免職になった同期の公安刑事が、連続殺人の容疑者に。「教えてくれ。おまえはいったい何者なんだ」男たちの前に立ちはだかる最も高い壁─組織の論理。その壁を突破するのは、刑事たちの誇りと絆。現時点での集大成ともいえる最新警察小説、登場。
今まで、数冊読んだだけですが、その中でもなかなか面白かったです。
主人公が、まだまだ青い刑事で、周りを巻き込んで事件の真相に迫っていくんですが、少しずつ成長していく姿が微笑ましいです。
宇田川は刑事になりたい一心で捜査技術を磨いてきて、念願かなって警視庁捜査一課に配属される。同期の蘇我は一足早く警視庁の公安に引っ張られていて、宇田川は勝手にライバルだと思っていた。
ある事件で容疑者を追跡中に発砲されたところを、蘇我に助けられた宇田川。しかし、その3日後、蘇我は懲戒免職となり連絡も取れなくなっていた。
蘇我を探す宇田川に公安や警備局が圧力をかけてきた。
さらに殺人事件の容疑者として蘇我が手配される。
いったいどうなっているのか?蘇我はどこにいるのか?
宇田川は、上司の植松、さらに捜査本部でのパートナー・土岐とともに
名波係長、田端課長を巻き込んで、裏世界の大物にたどりつく。
読みやすく、テンポもよかったです。