「ガラスの巨塔」 今井彰 著
ガラスの巨塔「ガラスの巨塔」 今井彰 著内容(「BOOK」データベースより)「この小説を書くためにNHKを辞めました」巨大公共放送局を舞台に渦まく野望と嫉妬。会長の寵愛、出世と金、怪文書、元NHK看板プロデューサーが書き下ろす問題小説。1万人を超える社員を抱え、全国県庁所在地を中心に54の支局、海外に28の支局を構える全日本テレビ協会。ここに、三流部署ディレクターから名物プロデューサーにのし上がった男がいた。湾岸戦争時に作った1本のドキュメンタリ-をきっかけに、受賞歴多数の社会派ディレクターとして活躍。プロデューサーとして手掛けた無名の日本人の闘いに光を当てる「チャレンジX」を視聴率20%超の国民的番組に育て上げた。天皇と呼ばれる会長の庇護の下、2,000人に1人の特別職(エグゼクティブプロデューサー)に誰よりも早く抜擢され、野心を燃やすが、会長の失墜と同時に、やがて栄光は汚辱に塗り替えられていった。 新聞の書籍紹介を見て、面白そうだなぁと思って借りました。いやー、これはすごい。これって、小説?ノンフィクション?本の中で、全日本テレビ・・となっているのって、N○Kでしょ?「チャレンジX」って「プロ○ェクトX」でしょ?実名は出してないものの、あれでしょ?って想像できるのでこれって、本当の事だったらすごいわ・・・と思いながら一気に読みました。おそらく(いやそのままですが)主人公の西悟が、著者です。経歴もそのまままるで同じです。輝かしい栄光、その裏にある番組作りへの情熱と真摯な姿勢、信念に感銘を受けると同時に巨大テレビ局の腐った内情を知り、怖くなりました。これ・・・ひどすぎる。こんな会社、民間だったらつぶれておかしくない。それにこんな幹部がいるなんて信じられない。ひどいやつら。そして、嘘ばかり書いて傷つけるマスコミ。もしこの話が事実に基づいてるのなら、今井さんがこの“小説”を書いた気持ちがわかります。ぜひ立ち直ってほしいです。私たち視聴者は、マスコミの報道を鵜呑みにしてはいけませんね。新聞や信頼してるニュースサイトなんかの記事は信じちゃいますけど週刊誌やスポーツ紙とか・・ひどいな・・・。