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2019/03/07(木)14:47

恋は緑の風の中 ― 色々な意味でキョーレツだったがもう一度観たい性春映画

テキトーな映画レビュー(51)

帰りの電車に揺られていたら、唐突にたまごめんの「私つくる人、僕食べる人」でお馴染みだった佐藤佑介が頭に浮かんできたので、今回は彼の俳優デビュー映画『恋は緑の風の中』(1974年)についてレビューしてみることにします。 参考: ハウス食品(WikiPedia より) [外部リンク] (「私作る人、僕食べる人」が婦人団体からバッシングを受けて CM 放送中止に。シャンメンシリーズとして掲載)  この映画も劇場公開された当時は話題作だったのかもしれませんが、その後ビデオ化されたという話は聞きませんし、DVD フォーマットでも出回っていないため、今となってはマイナー映画という位置づけになるのかもしれません。  (2019/03/07 更新)いよいよ DVD フォーマットでの取り扱いが始まりましたね!  個人的には隠れた名作だと思いますのでとてもうれしく思います。^^。 恋は緑の風の中 [ 佐藤佑介 ] 価格:3078円(税込、送料無料) (2019/3/7時点)楽天で購入  ちなみに、私はハナタレの頃にこの映画を深夜放送で観ました。  まだテレビ東京が東京12チャンネルだった頃の話です。 (すんごいテキトーなイメージ画)  現在では入手不可能ということもあり、先日の El Pico のレビュー同様、テキトー度が異様にアップしているレビューとなりますが、あらかじめご了承ください。 El Pico ― 一見教育にはすごく悪そうだが、心を鬼にして青少年に見せたい映画 わかりやすいあらすじ  精神的にまだまだお子ちゃまの主人公が、中学校の性教育の授業をきっかけに大人の階段を上り始める。  まさに H2O のヒット曲『思い出がいっぱい』を少年バージョンで映像化したような、こっ恥ずかしさと甘酸っぱさの入り混じった映画。 みどころ 1. 主人公の大根っぷり  他のキャストが自然な演技を見せる中、彼だけは棒読みというか、演技のために演技しているのが見え見えなため、アイドルという名にふさわしく、一人で浮きまくりでございます。  新御三家(郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎)とはちょっと離れたところで美少年アイドル人気を振りまいていましたので、佐藤佑介と聞くと、当時ファンだったという方も意外と多いのではないでしょうか。 2. バミューダ  主人公(佐藤佑介)が母親に新しいバミューダをねだるシーンは、当時の自分でもダサいと思ってしまいました。  もちろん本編でもダサいバミューダを着用して登場していたりします。  ご存知ない方のために、バミューダはこんな半ズボンです。  おお、最近のはとってもおしゃれですね。 ★楽天ランキング4位獲得!【60%OFF】特別SALE+レビュー書いて送料無料●【レ】9カラー 5分丈... 価格:2,625円(税込、送料込)  70年代に流行ったスタイルは、素材はこのような感じでも太腿がピチピチしているタイプのものですので、想像してみてください。   3. オヤジギャグ大連発  劇中で、下らないこまごまとしたギャグがいろいろ出てきます。  好きな女子(原田美枝子)の前でうっかりオナラをしてしまい、自動車プップーと寒いギャグをかますシーンには、この場をどうにかしてほしいと本気で思いました。  もう一つ覚えているギャグは下ネタです。  主人公が仲間と一緒に秘密基地の周りを歩きながら、童謡『メリーさんの羊』に合わせて「スーパーマンの子供は~♪スーパーマン子供!」と延々と繰り返すので、今でもたまに思い出して頭の中をグルグルすることがあります。  とても人前では歌えませんが。 4. 下ネタ大爆発  エロハナタレがパワーアップし始める中学生が主人公ですので、まあ、身体にもイロイロと変化が現れもすれば、異性に興味を持ち始めたりもする年頃ですね。  佐藤佑介が風呂上がりにスッポンポンのまま、台所で戦闘ヒーローの真似をしながら足を上げたり、回ったりしている姿は衝撃的でした。  それどころか、自分の股間をイジりながら、白いカスどんどん出てくるとまでほざきます。  (すみません。努力はしてみたのですが、どうしても上品な表現になりませんでした。)  大人気アイドルにここまでやらせてしまう監督もすごいですね。  しかし、そこがまた結構なリアリティを感じさせます。  今となってはいろいろうるさくて、アイドルにこんなことはさせられないでしょう。  当時ファンだった女子たちは、このシーンを見た瞬間、目をギラギラさせながら黄色い声で叫んだであろうことは、想像に難くありません。  この他、自分の母親を押し倒してキスしたり、原田美枝子の裸を想像したり(ここは結構綺麗)、タイプでない小太りの女子から上半身裸で迫られたりしています。  原田美枝子はまだ十代でしたが、青年から襲われるシーンでポロリは衝撃的でしたね。  良い子は森の中を薄着でフラフラ歩いてはいけません。  恋、緑、風、といった爽やかキーワードが盛り込まれているにも関わらず、作品の方は妙にヲヤジっぽいエロさが漂っていることがご理解いただけることでしょう。 どうでもいいトリビア 1. 原田美枝子の顔の大きさ  序盤→中盤→終盤に向けて、原田美枝子の顔がふっくらと変化しています。  十代は体重が変化しやすい年頃ですし、彼女が単にむくみやすい体質だったのかもしれません。  本当にどうでもいい話ですね。 2. 男女の精神年齢の差  とても良い雰囲気になってきたところで、「私、田舎に引っ越すの」と告げられて、絶望のどん底に突き落とされる主人公。  携帯電話も、メールも、インターネットも無かった時代ですから、友達や想い人が遠くへ引っ越すということは、多くの場合、別れを意味します。  まあ、ほとんどの初恋は成就しないという典型例ですね。  主人公が体型も中身も子供のままな一方で、同年代の少女はすでに肉体派女優並みの体型と、妙に大人びた物腰に違和感を覚えた方も多いことでしょう。  少女は、貧しい境遇に逆らって生きるほど知力も体力もないことを熟知しているために、自分の想いを殺して生きなければならないことをぼんやりと『死』という言葉で表現していますが、経済的に不自由のない生活をしている主人公にとっては、彼女の境遇など想像もつかないために、彼女の言葉にただただ動揺するばかり。  妥協することに慣れきっている彼女にとっては、この恋を諦めることも妥協の一つにすぎないのですが、嫌いになったわけでもないのに別れを選択しなければならない辛さは、彼にとっては初めての経験でイナズマ級の悲しみだったわけです。  大雨が降り出すところや、二人を隔てて川が流れているところが、初恋があっけなく終わってしまう様子をうまく表現していると思います。  いつか DVD かブルーレイで復刻してほしい映画の一つです。 2015/07/14 追記:  拍手の方にコメントを頂戴しました。ありがとうございます^^。  70年代ど真ん中のテイストでありながら、今ではなかなか出せないリアリティ感満載の作品ですね。  テレビ放送を録画されていたとは何ともうらやましいかぎりです。  いまだ DVD 化される気配のない貴重な作品ですので、どうぞいつまでも大切に保管なさってくださいね。 ←こちらからもこっそりコメントでけます。

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