ショップハンター

　庭のフローレンスフェンネルコーナーが窮屈になってきました。
　勝手に越冬して初夏には黄色い花をつけて増えますので、どなたでも簡単に栽培していただけるハーブです。

　ただし、長い間放置しておくと茂り過ぎてしまいますので、適度に間引きながら収穫すると良いでしょう。

　今回はこのフェンネルを一株切って調理してみることにします。

フェンネルはこんなハーブ

　フェンネルは日本ではあまり馴染みのないハーブかもしれませんが、見た目はこのようになっています。
　


　フローレンスフェンネル（フィノッキオ）と呼ばれる種は、ご覧のように根に近い茎部分が肥大します。
　こちらが切り落としたフェンネルになります。



　茎部分は蒸したり焼いたりして食べることができ、柔らかい葉の部分はサラダに散らしたり、スープに浮かべたりして甘い香りを楽しむことができます。

　フェンネルの葉はこのように茂りますので、一株あってもすぐには使いきれないので、数日はフェンネル入りの料理が続いてしまうことになるでしょう。



　それでは実際に調理してみましょう。

下ごしらえは入念に

　まずは、葉の部分と肥大した茎の部分を包丁で切り分けます。



　フェンネルの茎部分は皮が重なりあっていますので、その間に泥や虫が挟まっている可能性があります。
　実際、今回は殻なしのカタツムリが数匹元気に顔を覗かせていましたので、彼らには庭に戻っていただいたあと、皮部分を手で剥きました。



　今回は、内側の茎を縦に割っていますが、斜めにスライスしても良いでしょう。
　この辺はお好みでお楽しみください。

並べてトースターで焼くだけ

　トースター皿の上にオーブンシートを敷きます。
　その上に砕いたニンニク 2 片をバラまき、茎、外皮の順に並べます。




　こちらが並べ終わったところです。




　その上にスライスした鷹の爪適量を散らし、オリーブオイル約大さじ 3 を回しかけ、つづいてバルサミコ酢大さじ 2 を振りかけます。



　これを 230℃に熱したオーブントースターで 15 分ほどローストします。




　こちらが 15分焼いた後ですが、濃い焼き目がお好みの方は、あと 5 分程度長めに焼いてみてください。




　焼き上がったら、皿に盛りつければできあがりです。
　あつあつのうちにどうぞ。




　　暑くなってくるとフェンネルは花芽を付けるために、茎や葉が硬くなってしまいますので、ローストフェンネルを美味しくいただけるのはちょうど今頃の時期ではないかと思います。

　どのハーブにも言えることですが、香草ですから人によって好き嫌いがはっきりわかれます。
　こちらもその香りの強さから苦手という方もいらっしゃるかもしれませんし、セロリっぽい食感がダメという方は恐らくこちらも難しいかもしれません。


　大手スーパーや、輸入野菜を扱っているスーパーには置いてある可能性がありますので、フェンネル焼きが恋しくなった方や、興味のある方は一度お試しください。
　もちろん、当方と同じように、種から栽培することで成長を楽しみながら味わうこともできます。

【イタリアの野菜の種】　フェンネル（フィノッキォ）・マンモス　Hortus社 価格：486円（税込、送料別）

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