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テーマ:くだらないリアル(45)
カテゴリ:元気が出る話
当ブログのジャンルとしては雑談ネタのため『元気が出る話』カテゴリーに入れておりますが、今回の記事は人によっては怪談話とも取れる可能性があります。
それほど怖くはありませんが、ホラータッチの話が苦手な方は御注意ください。 霊媒ショー五歳の頃のことです。 父の会社の同僚の娘さんが結婚することになりました。 そのときどういうわけか、とある霊媒師のところに私を連れて行けと同僚に言われたのです。 その霊媒師ですが、東京都足立区にもかかわらず、ボロボロの家屋にろうそくの明かりだけで生活しているような老婆だったんですよ。 アイヌ系の方だったのかどうかは不明ですが、口まわりに紺色の刺青が彫られていました。 初見で不思議とすぐにピンときましたね。 「インチキくさいな」 視線を霊媒師とかち合せると、老婆はこう言い放ちました。 「この子の瞳の色はちょっと違うね。目の周りの青いクマも相当強い」 もう、ワケわかりません。 とにかく、かんの虫とやらを取れば、この子は普通に戻るだろうと言われました。 すぐに霊媒師は私の右の手の平に墨で何かわけのわからない模様を描き始めました。 「はい、それじゃ手を合わせてごらん」 言われたままに手を合わせると、私の指先から白い糸のようなものがうじゃうじゃと出てきたのです。 それは一旦外に出ると、また私の指先の皮膚に戻ろうという動作をしていました。 「虫をつまんで取り除かないと、また身体の中に戻っちゃうよ」 霊媒師は私の指先からその糸状の物をむしりはじめました。 時間にして十分くらいだったでしょうか。 糸状のものがほとんど出なくなってから家に戻されたわけですが、父は信じていましたね。 かんの虫を実際に見たと。 張本人の私の感想はこうでした。 「このインチキ!」 小学校に上がり、かんのむしの話をしても信じる者は誰もいませんでしたね。 私の尻に虫でもいるんじゃないのか、という者までいたくらいですから。 参考:それ関連の話はこちらでご覧になれます。 [食事中閲覧注意] イースターじゃないエッグハンティング あれから自宅に戻り、手の平に墨で適当に模様を描いてこすりあわせてみたところ、うじゃうじゃと白い糸状のものが再びその姿を現したのには驚きましたね。 それでも動物の勘というのでしょうか。 あの霊媒師はインチキだったということだけは確信しています。 恥ずかしがり屋な人影まばたきをした瞬間や、振り向いた瞬間に、ちょっとだけ視界の端に人影が映るという話です。 この話をすると、自分もそうだという方がいらっしゃるので、意外と多くの方が体験しているのではないでしょうか。 ただ、それを霊現象と決めつけてしまうのは、どうも短絡的すぎると長年思っております。 霊感商法や宗教的行為と銘打って善良な人々から金を巻き上げるケースが後を絶ちません。 テレビ出演された方でも数人の方は直感で嘘だとわかってしまうことがあるのですが、程なくして不祥事を起こしたり逮捕されたりして、ほぼ全員メディアへの露出を断たれています。 そういうこともあって、ますますインチキくさいと思ってしまうわけなんですけどね。 今はテレビを見る機会がほとんどなくなってしまったため、そのような番組があるかどうかさえわかりませんが。 そしてこの人影が見えるという現象も、眼球の動きによって残像が人影に見えたと考えるのが妥当でしょう。 この前提で続きをお話します。 子供の頃から道端や部屋のドアの付近にチラッと映る人影を確認していたのですが、就職してから間もない頃のことです。 職場の階段の踊り場のところで見かけた人影は一味違っていました。 影というより、灰色のスーツ姿の男でした。 しかし、顔の部分は墨のように塗りつぶされていました。 スーツを着た影なんて初めてでしたので、彼を踊り場に確認するたびに「おっ、今日もいるね」程度に思っていたものです。 私にとってはごく当たり前の光景でしたので、誰にも言わず、そのまま時間が経過していきました。 そして一年くらい経った頃でしょうか。 視界にチラッと映る彼が動くのが見えたのです。 ほんの一瞬(当たり前)ですが、頭を傾げるようにして会釈する動きが見えました。 このときも、目の錯覚だろうとやり過ごしてしまったのですが、この後にまた会釈するような仕草をしてみたり、立ち姿から階段に腰掛けるような動作をしてみたりする姿を見かけましたので、視界の端にチラッと映るにしては少々長いあいだ留まっていたようです。 そんなわけで、よくデスクに雑談にきていた営業の方にその影について尋ねてみました。 するといつもにこやかな彼が、急に真顔になって話してくれました。 「ここでそういうの見たって人が何人かいるんだけどね、もう最近はそんなこともないと思ってたのになあ。灰色のスーツ着てたでしょう」 どうやら彼もその影らしきものを見ていた一人のようでした。 「あそこの階段の上のところに立ってんだよね。たまにスーツがストライプになっているときもあったりして」 幽霊の存在を信じているのかと聞くと、そんなことはないと言います。 しかし、そのあとにこう付け加えました。 「実はね、自宅のアパートで冷たくなってたうちの社員が2人いてさ。過労死だったのかもしれないけど。その一人にどうも似てるんだよね。雰囲気がさ」 もちろん、私は死んだ社員のことは知りませんし、私がみていた影と社員が一致していたのかどうかは知る由もありません。 ただ、私が長期出向でその職場を離れるまで、その影は踊り場で似たような動きを繰り返していましたね。 あの動きを今思い返してみると、結構シュールで滑稽です。 ↓いつか、こちらのB級映画もレビューしてみたいと思います。 タイトルは『ロッキー・ホラー・ショー』のパクリ^^。
『ロッキー・ホラー・ショー』のテキトーなレビューはこちら The Rocky Horror Picture Show ― 迷い込んだら強制的に歌って踊らされる映画 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.06.22 01:01:47
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