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テーマ:くだらないリアル(45)
カテゴリ:元気が出る話
先日、ヤホーのニュースをチェックしていたところ、宿題代行サービスなるものを知りました。
尾木ママこと、尾木直樹氏はこのサービスに対して怒り心頭のご様子で、詐欺行為とまで鼻息荒くしていますね。 このような業者に依頼する人がいるのかと半信半疑でしたが、勉強そのものができない子というよりは、むしろ病気で宿題ができないとか、受験を控えているとかで、親御さんが依頼してくるのが多いというのも衝撃でした。 夏休みの宿題なんかに時間を割くくらいなら、その時間を受験勉強に使わせたいというのです。 病気で宿題ができないなら、普通の勉強や、遊ぶことはおろか、食事することさえもままならないでしょうね……と皮肉はこれくらいにしておきますが、そもそも宿題は自分のためにやるのです。 だから、丸投げは絶対にダメです。 教育機関は自分の努力に見合った結果が返ってくるという、公正なシステムが採用されています。 その結果、できる奴はできるし、できない奴はできないことがはっきりします。 親御さんは自分の子供が一番と思いたい気持ちもわからないでもないですが、人それぞれ能力に差があって当然ですし、それが現実というものです。 ただ、私は経験上、努力すれば全員が絶対できるようになるという考え方には否定的です。 たとえば、宇宙飛行士になりたい子供全員が努力を続ければ必ずなれるものではないですし、サッカー選手を夢見る子供全員がJリーグに入れるわけでもありません。 ただ、自分のための努力は必要ですし、努力によって身の程を知ることも重要です。 できる人はもっと努力すればよりよい結果を導き出せるようになるし、できない人でも、努力しただけ何かしらの学びがあるはずです。 宿題が嫌いでしかたないなら、テキトーに仕上げて提出すればいい。 どうしても終わらないなら、できるところまでやって提出すればいい。 それで担任に叱られることも貴重な人生経験です。 それで成績が下がっても、それは自己責任。 誰だって楽したいものです。 しかし、イヤな事も避けて通れないことがあるのが人生です。 後々の人生のことを考えれば、宿題などたやすいものです。 というよりも、宿題の存在がそれだけくだらないと思うなら、夏休みが始まった時点でテレビやゲームの時間を削ってチャッチャと仕上げられるでしょう。 子供がやたらと完璧な仕上がりを求める傾向もいかがなものでしょうか。 確かにいましたよ。芸術家顔負けの水彩画を仕上げてくる子とか、自由研究課題で自作の卓上掃除機を持ってくる子とか。 前者は絵画教室に通うほど絵が好きな子でしたし、後者は日頃から工作が好きな子でした。 一見無意味に見える宿題も中にはありますが、やってみたら自分の隠れた才能に気づくきっかけになる可能性もあります。 受験科目にはない内容であっても、様々な自己発見の機会が一様に与えられていると考えてもよいでしょう。 誰にも得手、不得手はあるもので、それを織り込んだ上で宿題が出されるわけですから、自分が発揮できる実力の範囲内で仕上げること自体に意味があるのです。 自分のことを自分で何とかする習慣を身につけることは大切です。 社会に出たら、自分のちょっとした失言が人生を狂わせることになるかもしれない。 他人の尻を拭わされるハメになるかもしれない。 若いうちからイヤなことを避けていると、依存心ばかりが大きくなり、責任感も育たず、身近な人からも信頼を得られなくなるでしょう。 代行サービスを利用された方は、子供の受験以上に大切な情操教育や自己責任の感覚を養う機会を奪っていることに気づいてほしいと思います。 夏休みの宿題のありかたに疑問があるのなら、学校に抗議文でも書けばいいでしょう。 無意味な宿題で、貴重な人生の時間を無駄遣いさせるなと。 もっと有効な時間の使い方ができるように生徒をサポートしろと。 そういった声が多く集まれば、夏休みの宿題の内容も変化していく可能性があります。 最後に、私も学生時代は宿題は大嫌いでしたから、夏休みが始まると最初の十日くらいで仕上げてましたね。 ただ、嫌いな宿題を出す方が悪いという考え方よりも、宿題の山をどう切り分けて処理するかを考えることは、社会でも仕事の段取りを考えるのによく似ていますので、子供のうちにやっておいて決して無駄にはならないでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.10.03 17:44:31
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