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2015.01.27
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カテゴリ:元気が出る話
 「もやもやしてしまいました」という表現はネットでよく見かけますね。
 「もやもや」って何だよ、と最初は頭を傾げたものですが、だいたいはこのような状況を指すのでしょう。

 対人関係において、納得いかない対応をされたときに、即座に自分の立場を主張できなかった者が、相手に対し恨みめいた感情を抱え続け、悩み苦しむ状況。

もやもや

 今回はこのもやもやについてテキトーに語ってみます。
 モヤモヤ街道まっしぐらのあなたも、そうでないあなたも、気楽にご覧いただけたらと思います。

もやもやは必ず文章化できる


 わかりやすい「もやもや」の例はこんな感じでしょうか(フィクションです)。

長女の誕生日パーティに親友のA子ちゃんを招いていたのに、急用が入ったとかで前日ドタキャンされました。
パーティの日に第三者のB子ちゃん一家がA子ちゃん一家と一緒に遊園地に行ったと後で知り、もやもやしています。

 その「もやもや」というやつを文章にしてみましょう。

私の可愛い長女との先約を蹴ってまで、B子ちゃん一家との遊園地行きを決めたA子ちゃん一家。
ドタキャンの理由を具体的に説明してくれなかったために、長女のみならず、私までも A子ちゃん一家の考え方が人として信用できなくなってきています。

 すっきりしましたね。
 あともう一つ例を挙げます(こちらもフィクションです)。

終電が出た後で家に帰れなくなった同僚のC。
家の方向が同じなので、近くまで車で送ってあげたんです。
仕事柄、終電間近になることが多く、帰りに声かけしていたらCを送るのが日課になってしまい、最近では当然のように私が席を立つのを待っています。
降車時にありがとうとは言ってくれるのですが、何だかもやもやします。

 正直な気持ちとしては、だいたいこのような感じでしょう。

残業で家に帰れないCのために、私が善意で車を出したところ、いつの間にかそれが当たり前と勘違いしているC。
方向が同じだからモノはついでと割り切れる人なら気楽でしょうが、日が経つにつれ、自分はそんなにできた人間でないことがわかりました。
Cには乗せてもらう立場の人間として、人の善意というのをよーく理解してほしいし、少しは遠慮するとか、ちょっとした謝礼を出すとかいう態度を示すことによって、ムリしてでもこっちが送ってやりたくなるような気持ちにさせてほしいです。


 同じような経験をされていた方は、もやもやの正体がわかってすっきりではないでしょうか。
 でも、このもやもやの原因は自分にあるのです。

もやもやをなかなか解消できない理由


 「もやもや」で悩む人は、自分が悪者扱いされることや、嫌われることが怖いのではないでしょうか。
 だからはっきりと意思表示するべきところを「もやもや」でごまかす手段に走るのでしょう。
 善良なイメージの自分を守るために、外ヅラをよくしてごまかすこととでも申しましょうか。

 まあ、このようなことを面と向かってズバズバ言ってしまい、性格のキツい人とか、イヤミな人とか言われ続けてきた側の人間としては、人から嫌われる恐怖心というものも理解できるんですよ。

 でも、その場をあたりさわりなくやり過ごそうと思って、「全然気にしてないから」とか、「大丈夫だよ」とか大ウソこいたところで、自分の心は絶対にウソをつけないもんです。

 だって最初から納得いってないんだから。
 だから、あとでイヤーな感情だけがいつまでも残ってしまいます。

 そして、人から都合のよいように解釈されたり、納得のいかない対応を取られ続けて、新しい「もやもや」の種を増やしてしまうんです。

 さらに悪いことに、こちらが自分の気持ちを偽っていることは、意外と相手も見抜いているんですよ。
 それをわかっていながら、もやもやさせる言動を繰り返しているのです。
 結局、どちらのズル賢さも見え隠れしていて、それがお互いに何となく伝わってしまうので、よけい腹が立つのです。

 しかも、それを面と向かってハッキリと言い出せないという悪循環。
 こういったイライラを積もりに積もらせたあげく、最悪なタイミングで感情を爆発させてしまい、絶交なんてことにならないようにしたいものですね。

 この手の相談事は、自分の納得できないところをうまいこと代弁してくれる人が現れて、「あなたは決して間違っていない」という言葉を求めているにすぎないことが多いので、最近では「もやもやする」というフレーズを見た瞬間スルーしてしまうことが多いですけどね。

もやもやを解消する 5 つの方法


 以降は、今まで「もやもや」に悩まされてきた方への解消ステップとしてご覧いただければ幸いです。
 現実はそんなに簡単じゃないよ、とおっしゃる方もいらっしゃると思いますが、できるところを無理のない範囲で試してみてはいかがでしょうか。

1. もやもやしている状況にいったん浸ってみる

 もやもやグセがついてしまっている人は、あーなんだかもやもやしてきたと、その状況にしばらく浸ってみましょう。
 一晩寝たらすっきり消えているかもしれません。
 時間ももやもやを解消する重要なアイテムです。

2. 我慢の限界を知り、対応を考える

 人と話していると、価値観の違いにイラっとくることがあるでしょう。
 しかし、他人は完全にあなたと同じように考えることはまずありえないのです
 価値観の違いを押しつけられたら、イラっとしてくることはあたりまえです。 

 では、そのイライラはどの程度なら我慢できるでしょうか。

 相手がなかなかウンと言わないとき?
 同情を得られないとき?
 自分の意見に反論されたり、ツッコミを入れられたとき?
 努力もしないくせに、ギリギリでおいしいところを持って行かれたとき?
 ウソをつかれたとき?
 約束を破られたとき?
 裏切られたことに気づいたとき?
 金銭のやりとりでモメたとき?

 こういったことは誰でも限界がすぐにわかりますね。
 我慢の境界線を決めておき、その境界線を越えた時点でイヤなことははっきり伝えたほうが後々尾を引かずに済むことが多いでしょう。

 先程の例では、このように答えてみてはいかがでしょうか。

(パーティの件)
長女がとっても楽しみにしていたのに、A子ちゃんが来られなくてとても寂しそうにしていたよ。
ギリギリのキャンセルはやっぱり子供にはショック大きいみたいだから、今度急に遊べなくなった時は早い段階で教えてね。


 これは、遊園地の件を出さないのが正解でしょう。
 きっと風のたよりで遊園地の件を知っているだろう、と相手は勘ぐっている可能性もありますが、自分が直接聞いてなければそれを引き合いに出すと、強烈なイヤミになるだけで逆効果です。
 代わりに、自分たちの共通の情報だけをつかって、「今度はドタキャンすんじゃねーぞ」とクギを刺します。

(無料タクシーサービスの件)
終電出ちゃったらタクシー拾うのも大変だろうし、途中まで一緒だからいいかなと思って送ってたけど、こっちも仕事上がりにひとりで運転しながら気分転換したいときもあるんだよね。
毎回はやっぱりキツくなってきたから、今後は終電なくなったときだけ声かけることにするよ。


 普通、ここまで言えば毎回は迷惑なんだということは相手に伝わります。
 タクシー拾うのが本当に大変な状況なら、終電逃したときだけお願いしようと考えなおしてくれるでしょう。
 その逆に、あなたの言い分に憤慨してしまったら、今後は声かけする必要がなくなったのですから、肩の荷がおりたと喜べばよいのです。

 どちらのケースも、自分の意思を相手に伝えるだけで、承諾を求めないところがポイントです。
 また、断われば多少なりとも相手の気持ちにショックを与えることになりますので、あまりネガティブな要素を盛り込まず、今の状況と今後の対応を伝えることも、相手を完全に拒否しているわけではないという意思表示にもなります。

 このように言い切ることで、毅然とした態度は相手に伝わります。
 また、下手に出ない分、今後はナメた態度を取られる可能性を抑えることができます。

3. 自分一人で決断を下すことに慣れる

 周りの考えに流されまくったあげく、ブーブー文句を垂れるのは、自分で考えて決断を下すことから逃げているのと同じです。
 自分が流されているなと感じたら、どこかでその流れを食い止めるくらいの気持ちで自分の考えを述べなければ、結局もやもやすることになります。

 人がどう思おうと、自分はこう思うと主張したほうが良いです。
 相手から自分の考え方の間違いを指摘されることがあったとしても、その内容が納得のいくものであれば、それほどわだかまりは残らないでしょう。

 相手がとんでもないわからず屋だったことがわかれば、少し冷却期間を置けばよいでしょう。

4. 自然体でいる

 良い人になろうと努力するのはすばらしいことですが、良い人を演じるのはストレスがたまるだけです。
 自分がストレスを感じずにできることと、できないことの範囲はだいたいわかっているはずですから、その範囲内で人と接していけば、ムリせずにすみます。

 もし、性格の不一致が理由で離れる人がいたとしても、心配する必要はありません。
 世の中には、気の合う人がどこかにいるものです。

5. 許容範囲を広げる努力をする

 今まで書いてきた中で、これが一番難しいかもしれません。
 早い話、自分がイヤだと思うことをされたとしても、許してやれるかということですから。

 たとえば、誰かがどこかであなたの悪口を言っていたとしましょう。
 その人をどこまで許せますか?

 許せない、憎い、嫌い。
 こう思った時点で思考は停止しますし、心の許容範囲は広がることはありません。

 悪口を言うことでしか自分の心の寂しさを紛らすことができないのだろう。
 相手の心のトゲを見るのではなくて、何を言おうとしているのかだけ理解しよう。
 今後も仲良くなることはないだろうが、せめてこちらからは普通に接しよう。

 このように考え、行動を起こすことで、どうして今までこんなことでイライラしていたのかと思えるようになっていきます。


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最終更新日  2015.01.28 12:28:43


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