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2015.07.20
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 今から 4~5年前の話になります。
 フジテレビの韓流びいきに関するニュース記事があったんですが、ビジネス上韓流に傾倒した番組があるだけで何ら問題はないだろうという意見を述べたところ、嫌韓意識が強いと思われる方からそのような考え方は到底受け入れられないと言われたことがあります。

 この手の反論があったときに、接点を見出すのはとても難しいです。
 感情が込められた反論に対して反論で返して泥沼化した過去も抱えていますので、そのときは流してしまったのですが、内心このように思いましたね。

「日本人のにわかファン心理をあまりわかってないんだな……。」


 日本の視聴者は確かにマスコミに流されやすいかもしれません。
 しかし、ネット上では様々な意見が交わされていますし、いくら韓流好きな人たちが多かった時期であったとしても、韓国のネガティブな部分も同時に日本に流れてきているわけですよ。
 それに、いくら流されやすい国民性だったとしても、いろいろな情報を提供してくれる人が身近にいたり、マスコミを疑う姿勢を少しでもみせれば、うさんくさい情報などだいたい見当もつくというものです。


 日本で活動している韓国タレントが、日本人の優しさとか、日本食のおいしさとか、日本の社会が自国より優れた部分もあるというビジネストークを展開することは、日本のファン獲得のために必要な要素でもあります。

 公共の電波に乗って活動するにはスポンサーの力がものを言います。
 また、日本で韓国の愛国心をさらすことは自分の芸能活動を阻むことも彼らはよくわかっているはずです。
 だから内心日本に対して複雑な心境を抱えているとしても、それを公の場で口に出すことは絶対に許されないんですよ。
 日本人相手のビジネスなのですから。

 ヘリョンという女性コメディアンが自分の出した韓国語教材で独島の歌を使うようなことをしてしまい、その結果日本の芸能界を追放されたことは有名な話ですね。
 日韓問わず、国際的に微妙な問題に触れることが深刻なスポンサー離れを引き起こす典型例といってよいでしょう。
 彼女は韓国に戻っても活動の場をなかなか見つけられず、今は中国でひっそりと過ごしていると聞きます。
 
 一部の日本人のファンは韓流スターのリップサービス込みのビジネストークを鵜呑みにしてしまう可能性はあります。
 しかしながら、多くのファンは彼らの音楽パフォーマンスやドラマや映画作品に興味があるだけで、韓国社会までひっくるめて好きだというわけでもないでしょう。
 上っ面のファン意識で、カッコよさ、可愛さ、面白さといった、イイトコ取りだけをしたい人たちを集めるために韓流ブームというビジネスが成り立っていたと言っても過言ではないでしょう。


 韓流ブームの火付け役になったドラマ『冬のソナタ』が日本で大ヒットしたとき、日本男児もヨンさまみたいだったらいいのに、という幻想を抱いた女性たちも結構いましたね。
 甘いルックス、男らしさ、一途さ、包容力、カネ、キャリア……それらのすべてをかね揃えた男は周りを見渡してもそうはいません。
 だから愛情表現が下手と言われる日本男児のヘタレ具合に辟易していた中高年の女性を中心に日本でウケたのです。



 しかし、韓国社会は儒教思想が根づいていますから、上下関係にとても厳しく、想像以上に家族や親戚の結束が強く、年中行事はもちろんのこと、週末がくるたびに呼び出されるという、日本的には一昔前の家族意識がそのまま生きている社会であることを知れば、普通の日本人の感覚ならとてもついていけないと感じることでしょう。

 日本の社会で生きて行くのがよっぽどストレスがないことは断言してもいいです。

 そして、韓国社会の家族のありかたは、韓国ドラマや映画の中でも正確に表現されています。
 ですから、ある程度コアな韓流ファンなら、しっかり心の距離を置きつつ、韓流作品を楽しんでいると考えてよいでしょう。

 ここまで書いていてナンですが、『冬のソナタ』はまだ一回も観てないんですよ。
 あらすじは人から聞いて知っていますが、なんかそれでいいやという感じになってしまいまして^_^;。


 さて、あれから時は流れ、今や韓流は下火になりました。
 新大久保のヘイトスピーチがその原因の一端になっているというよりも、単に一般視聴者の興味が薄れたからと考えるのが妥当でしょう。

 韓国ポップス、映画、ドラマ、どれをとってもある一定のパターンがあります。

 ドラマなら、金持ちの御曹司とビンボーな娘が恋をして、家族の猛反対に揉まれながら一度は別れを選択するも、やはり運命の人だったと再認識して一気にハッピーエンド、みたいな流れですね。
 しかも、すべての事件がソウルで起こっているというイッツ・ア・スモールワールドで。
 ホラ、もう韓国ドラマそのものでしょう。
 第一回でこの設定が分かれば、後はどの恋愛ドラマを観てもだいたい同じなのです。

 ヨンさまで成功したからといって、手垢まみれのストーリーラインで日本の視聴者がいつまでも喜ぶはずはありません。
 こういったパターンに慣れてしまえば、マンネリ化して人は離れて行きます。結果、視聴率は落ちていきます。
 視聴率低下はスポンサーにとって大損害につながりますから、採算の取れない番組を続けるわけにはいかなくなります。
 民放では次々に番組契約が打ち切られ、本土で放送中の人気ドラマも日本にほとんど入らなくなっているのではないでしょうか。

 結局、一昔前の米国シットコムシリーズや、ドラマシリーズと同じ道を辿っただけにすぎないと思いますね。
 マイケル・J・フォックスが出ていた『ファミリー・タイズ』とか(すんごい古いけど)、『ER』とか、『24』とかはそれぞれ爆発的な人気を博し、それなりに熱狂的なファンもつきましたが、回が進むにつれて人気は下火になりましたから。


 それだけ熱しやすくて冷めやすいってことです。
 人の興味っつーものは。



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最終更新日  2015.07.21 18:05:06
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