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テーマ:くだらないリアル(45)
カテゴリ:元気が出る話
仕事でストレスがたまってくると神経質になる方は多いのではないかと思います。
愚痴や不満が止まらなくなったり、ヒステリーを起こしたり、泣き出したり、思いきり無口になったりと、症状の出かたも人さまざまですね。 私の場合は、ストレスがたまってくると無口になりますが、さらに症状が進行すると困った状態になります。 爆笑がとまらなくなるんです。 とめようとすればするほど笑いがエスカレートするため、いったんスイッチが入ってしまったら、ほとぼりが冷めるまでやり過ごすしかないですね。 一人のときは思う存分笑い転げますが、さすがにそれは職場では許されません。 仕方なく、顔をクチャクチャにしながら声を立てずに笑っています。 先日の取引先との電話では、相手が二十代とわかったとたん、昭和時代のアイドル斎藤清六の『村の時間』の時間~♪を知らない世代だろうなあと思ったが最後、受話器を下ろす直前まで「バイなら!」と言いたい衝動に耐えながら笑いを押し殺すのに必死でしたよ。
(コサキンめちゃ若いな……) こんな最低レベルのお笑いスイッチが心のいたるところに張り巡らされるわけです。 そりゃあもう辛いです。 こんな調子でストレスをためまくり、やっと迎えた週末。 目的地に向かって電車に揺られていたところ、思い出し笑いで爆笑が止まらなくなったんですよ。 乗客の刺すような視線がこちらに注がれていたので、慌てて下車しましたね。 思い出し笑いの内容はこんな感じです。 外資系のオフィスで働いていた頃のことです。 朝夕の二回、清掃スタッフがデスクまで掃除にくるほど清潔なオフィスでしたが、自席での飲食は禁止だったために、コーヒーを飲みたければ休憩室まで行かなければなりませんでした。 窓際の休憩室の隅にはずらりと自動販売機が並び、喫煙もできるようになっていた割にはいつもガランとしていて、よく その日も砂糖抜きのカフェオレを飲みながら、ボーーッと外の景色を眺めていたところ、パリッとスーツを着こなした男性の若手社員が自動販売機コーナーにやってきました。 ガコン、と自動販売機の受け取り口に缶が落ちる音がしました。 ほう、缶ドリンク派ですか、と背中越しに思った矢先のことでした。 「ズッ、ズルズル~。」 日本人が熱い飲み物を音を立ててすするのを嫌がる外国人は多いのですが、休憩所に居合わせた外国人スタッフもギョッとしていましたね。 「ズボッ、ズボッ、ズビョボボボボボボ~!」 その男性社員はさらにきったない音を立てつづけました。 そのあまりの激しさに、どんなヤツがドリンクを啜っているのか気になり席を見やると、羞恥心に頬を紅潮させた彼がものすごい形相で缶の中身をバキュームしていたのです。 それは缶をふるとゲル状に固まるコーヒーゼリードリンクでした。 缶をふり過ぎてしまったのでしょう。 まさに、缶の中で完全に固形化したコーヒーゼリーを小さな飲み口から必死に吸い出しているの図でございました。 彼は職場でコーヒーゼリードリンクを買ったことを後悔したでしょうが、あの轟音を他の社員にも聞かれ、ニヤニヤ笑い顔の私とも目が合ってしまい、時すでに遅しでしたね。 ふると固まるタイプのドリンクは食感が楽しいですが、ふり過ぎると出てこなくなるという商品設計はいかがなものでしょうか。 こんな十ウン年前の話を混みあった電車の中で思い出させるなんて、神様は相当のイタヅラ好きですね。 いまでもこういった固まるタイプのドリンクをたまに見かけたりしますが、今日も日本のどこかで購入者を困らせているんでしょうな……。
ペース配分がもうちょっと容易な仕事をしたいと思う今日この頃でございます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.10.06 13:23:08
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