2005/07/16(土)18:20
道作2
満を持してオレブログに登場のハイスタ最高傑作『Making the road』邦版。ついに登場。前回の洋版に引き続いて今回は邦版。洋版に比べて見事なほどにPOPな外見の邦版はもうジャケ買いの域を超えてファッショナブルな1つのインテリアのようだ。こういうTシャツが欲しい。
このジャケット、実は結構凝った造りになっていてジャケット前面に全部で18人の人間と犬1匹がいるのだがジャケット裏面を見てみると短髪でニヤッと笑っている兄ちゃんを先頭にその18人と1匹がしっかり全員歩いているのだ。恋人同士、スケボーで遊ぶ少年、踊っている少年達、ゲロ吐いてる奴、ホームレスのおっさんなどなどその18人がみんな前面の続きであるかのように裏面で行進しているのだ。こういったところからも“みんなハイスタについて来い!”といったような気持ちが伺えたりする。
また何気ないようにジャケットに写っている人々だがなんとなくこのmakingに入っている楽曲を反映しているような人もいるのだ。例えばMAKING THE ROADと書いた表面の字の左にいる缶を蹴ってふてくされている少年はなんとなく2曲目の「Standing still」にかぶる。「お前は行ってしまった。オレ一人ここに残して」というその歌詞にこの缶を蹴って途方にくれている少年は見事にマッチしている。
またホームレスのおやじはおそらく15曲目の「PENTAX」だろう。「税金は義務ですから。でもちょっと負けてください・・。」というのはこのおやじを反映している。
さらに愛し合う恋人同士は16曲目の「NOTHING」。「もう誰も愛さない。お前以外の誰も・・。」という歌詞はやはりこういったカップルの事を言っている気がする。
そして極めつけは17曲目の「Mosh under the rainbow」である。ジャケット表面の右から左へ綺麗な弧を描いて架かっている虹の橋の下でいろんな人がそれぞれの道を歩いている。人それぞれいろんな道があるけれど僕たちは皆地球という星に住んでいる1つの大きな仲間なんだよ、と虹が語りかけてくれているようにジャケットの裏面でみんなはそれぞれの「道」を「作っている」。それこそがハイスタの伝えたかった事、感じたかった事なんだとひそかにオレは思っている。
それが傑作たる所以。『Making the road』。
POPなジャケットとメロディアスかつ激しいフレーズの裏にそういった意味があるんだと思ってこのアルバムを聞いてみて欲しい。それだけの価値があるアルバムである。
こういうデザインのTシャツが欲しい。欲しーい~。
●商品情報0004●
『MAKING THE ROAD』(邦版)
→Pizza of death records
→1999年6/30発売。全19曲+secrettrack。\2,300(in tax)