2014/11/15(土)15:14
心の中は万華鏡
なぜ万華鏡なの?
万華鏡なる摩訶不思議なおもちゃを手にしたのは、確か?小五ぐらい
貧乏な中で珍しく母がお祭り屋台で4〜5センチ程の千代紙を貼った、
筒状の物を買ってくれると言う(くるくる回し乍らみてご覧なさい)
母は東京生まれの東京育ち、其れもかなり裕福な家柄に産まれた人
だったので、言葉も立ちい振る舞いも、静かで優雅でとても綺麗な
上流階級の方達が使う言葉使いだったから、疎開した大垣の当時は
農村地帯で、田畠ばかりだったし、大垣独特の方言の中で東京から
来ただけでも見せ物みたいにじろじろ見られる中、そんな上流な言葉
を使う物だから,(貧乏な東京者が上品ぶって,馬鹿にしている!)
親子して酷い村八分の憂き目を見る暮らしの中で、初めておもちゃを
買ってもらったのは嬉しかったが、なんて事も無い様な筒状の代物に
ふくれっつらし乍ら覗いた瞬間に(うわ〜綺麗!お母さんこれな〜に)
大声で叫んで以来、毎日暇さえ有ればクルクル、クルクル..覗くのが、
日課になっていた様な記憶が有る。
壊れた時の悲しかった事....成人してから機会があるごとに(万華鏡)を
買い、覗くうちに気が付い事は、二度と同じ形は現れないし同じ色合いも
みれない事を、其の原理なんて考えた事も無くただ細い筒の中だけで、
織りなす極彩色の幾何学模様に取り憑かれていたのだった。
今、自分の道に踏み込んで長い人生だが正に、摩訶不思議な世界で形も
人の心の色合いも未知数! 時にはきらめき、時には暗がりで、孤独に
震えたり、多くの美しい心に巡り会ったりで人生は(万華鏡みたい)だと...
我が、悟りの里は何処に有りや?心の中を見つめれば万華鏡のごとく.....。
(照玉)