京都 東福寺 境内散策編
広大な敷地に北谷、中谷、南谷の3つの渓谷を持つ東福寺。中世から伝わる禅式建築美もなかなか迫力があります。まずは三門から。鎌倉初期に建てられた現存最古最大の三門で、国宝に指定されています。扁額は足利義持の筆だとか。前池の蓮が1輪だけ咲いていました。禅寺らしい風景です。三門の向こうには、本堂仏殿があります。こちらは新しく、昭和9年の建築です。天井には蒼龍図が描かれていて堂本印象作。禅堂は、1347年に建築された中世から遺る我が国最古の座禅道場。重文指定です。禅堂の隣には経堂があります。鬼瓦が迫力ありますね。方丈庭園の入り口となる唐門・庫裡は、明治天皇皇后でありました昭憲皇太后の恩賜建築だそうです。朱塗りの愛染堂は、南北朝時代のもので、万寿寺から移築されたのだそうです。重文指定。このもみじが真っ赤になると素敵でしょうね。通天橋を渡って一番奥にある開山堂も重文指定。1280年に入定された聖一国師が祀らています。前庭は江戸時代中期の作だとか。最後に私が一番のお気に入りの、通天橋を渡ったところからの境内風景。方丈越しに見える本堂がなかなかの迫力です。このあと、楊貴妃観音がある泉湧寺にも立ち寄る予定でしたが、方丈庭園でのんびりしすぎて時間がなくなり、やむなく帰路につきました。