ショウジの環境勉強

兵庫県尼崎市というと・・・
兵庫県南東部の県境に面する町であり、阪神工業地帯の中核を担う工業都市として、工場がたくさん立ち並ぶ町です。





しかし・・・
尼崎市の中心部を流れる庄下川は、工業用排水・生活排水の流入による汚染が激しいなど尼崎市は「公害の都市」としても有名だったそうです。





そんな尼崎市ですが・・・
近年は、環境保全活動に力を入れており、2000年度には庄下川が魚の住める状態にまで改善されたとして、建設大臣賞「蘇る水100選」を受賞、またNPO主催によるコンテストにおいても、「日本のきれいな都市」トップ5に選出されたこともあるそうです。





このように「日本のきれいな都市」として選出された尼崎市ですが、まだまだ「公害の都市」の名残りがあるそうです・・・
例えば、尼崎市臨海部にある尼崎運河は、高度成長期に工場排水が流れ込み、リンや窒素といった栄養塩が増え、また海抜ゼロメートル地帯を守る防潮堤を建設した影響で大阪湾と遮断され、水が停滞しているそうです。
そのため、夏場は植物プランクトンが大量繁殖し、赤潮が発生し、水深2m以下では酸素不足で植物や魚の死骸が分解されず、海底にヘドロ状に堆積している状態だそうです・・・





そんな尼崎運河を「青い海」に戻そうと、2008年より、貝や海藻を使って窒素やリンの除去などを行う「水質浄化の実証実験」を行っているそうです。
そして、今月より「水質浄化の実証実験」を踏まえた新しい水質浄化施設が稼働しているそうです。





新しい水質浄化施設は・・・
東西約35m、南北約10mにわたって水をくみ上げて、貝類で汚濁物を除去し、藻類をめぐらせた約60mの水路を通してリンなどを取り除くそうです。
浄化した水は、ヨシなどを植えた浅場に流し、そこでアサリを育てるそうです。
また、使用した貝類や藻類は回収して堆肥化するそうです。





この新しい水質浄化施設は・・・
行政と徳島大学が連携し、環境学習や調査の場としても応用を考えているそうです。例えば、地元の中学、高校も参加し、合同で清掃や生物観察会なども行っていくそうです（管理は兵庫県尼崎港管理事務所が行うそうです）。





この取り組みが成功し、世界で使用できる「新しい水質浄化システム」が誕生すると良いですね！！
また、水質浄化に使用した貝や藻類、アサリ、ヨシなどを活用し、地域の特産物になると良いですね！！







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