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カテゴリ:著作権
『著作権とは何か』集英社新書 (著者:福井健策|出版社:集英社) 著作権に関する入門書ですが、概説書ではありません。 これを読めば著作権の全てが分かる、という類の本ではありません。 編集著作物・データベースの著作物、頒布権の消尽などについては全く解説されていませんし、内容に偏りがあります。 この本は著作権について考えるとき必要な「考え方」の入門書です。 「オリジナル」とは何なのか? 現代において、「完全なオリジナル」など存在するのか? そんな根源的な問いを著者は投げかけてきます。 「守られるべき権利」と「許されるべき利用」のバランスをいかにしてとるのか、という視点から著作権を捉えなおします。 「著作権ビジネス」という言葉がもてはやされ、産業保護という側面から語られることが多くなってきていますが、著者は「豊かで多様な文化の創造と、人々のそれへのアクセスをどう守るか」という視点から著作権を捉えることに拘ります。 いろいろと考えさせられる点の多い本でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.20 23:59:30
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