『最低。』
紗倉まなさんの作家デビュー作『最低。』(角川文庫)を読み終わりました。彩乃・桃子・美穂・あやこ、4人の女性をそれぞれ主人公とした短編集です。女性目線で描かれているからか、なかなか世界に入り込めない感じはありましたが、面白かったです。二作目の『凹凸』、最新作の『春、死なん』も読んでみたいと思います。『最低。』の「あとがき」によると、「文字に触れることがあまり好きではなかった」紗倉まなさんが、「これさ、すごくあなたらしいと思ったんだよね」と友人から渡されたのが、桜庭一樹さんの『少女七竃と七人の可愛そうな大人』が「本との出会い」だったそうです。素敵な友達ですね。この本もいつか読んでみようと思います。小説を読んだ流れで映画も見てみました。原作より感情過多というかややウェットな印象で、個人的には原作の乾いた感じの方が好みです。因みに映画はR-15指定で、AV撮影現場の濡れ場シーン多いので、嫌いな方はご注意ください。