SUNTORY SINGLE MALT&MYSTERY トークショー
@サントリーホール(小ホール)今年も行ってきました。しかし、今年は何よりも仕切り悪くてうんざりです。受付開始が遅くて開演間に合わないし、休憩時間のドリンクサーブ場所はちゃんと告知されないし。せっかくの楽しみをそういうつまらないところで削がれるのは勘弁してほしいです。とはいえ、本編は今年も楽しゅうございました。今年の出席者は逢坂剛氏、北方謙三氏、大沢在昌氏、福井晴敏氏、桐野夏生氏、東野圭吾氏(順不同)。で、チーフブレンダーは福井氏。その名も「謎2005 ~AEGIS~」。今年で福井さんで名前がイージスってできすぎだろうとか思いつつ、ラベル格好良すぎとか思いつつ、中央で先輩諸氏にチクチクいびられている福井氏を見るのは楽しかったです(酷)今年の「謎」は、口に含むと最初はゴツゴツしてるんですが、後味がそんなに残らないのでわりとクイクイ飲めてしまいました。ジンジャーエールで割るとぐっと飲みやすくなり、炭酸水で割ると何故か逆にもっとゴツゴツ感が増す感じ。私的には飲みやすくていい感じだったので、F嬢共々グラス空くのが早い早い。どセンターの目立つ位置、しかも女子二人ということで、グラス換えに来るサーブのお兄さんも壇上の先生方も「こいつら…」と絶対思っていたでしょう…。通常のイベント前にプレス向けになんかやったらしく、入場段階で北方先生は既に酔いどれてらっしゃいました。まあ例年のことですが。トークの内容、実はあんまり覚えてなかったりするのですが、印象的だった部分はこんな感じかなぁ。大沢氏:9種類のモルトをブレンド。今年は例年と違ってシングルモルトを使ってのブレンドだったので、やっと慣れてきたのにまた趣が違って大変だった。(サントリー小清水さんに「大沢さんのコメントには注目している」の言葉に)「そろそろ作家辞めてブレンダーになろうかと思ってます」。逢坂氏:「燃えるような恋をしたことがありますか?」の質問に、横でマイクを奪う北方氏。「スペインにカルメンて女がいて、燃えるような恋をしたんだよ。で、音信不通になって俺が彼女を捜し当てて連絡するように言ったんだ」……どこまで本当の話なんだろうか。後は家が長寿の家系でお父さんが90代でまだ現役挿絵師だとか、そんな話?北方氏:入ってきた時から目がもう…(笑) 前に座ってる東野氏や福井氏の頭をはたいたりして楽しそうでした。「今年も負け犬」の言葉に「なんと言われても、我が道を貫くのが男だ」と。今年も63度くらいあるごっついブレンドをされたようです。桐野氏:「北方さんが男らしいブレンドをされるので、私はフェミニンに行こうと思いながら作ったのですが…」出来上がったウィスキーは非常にごっつい味で、サントリーの小清水氏は試飲の時に「これが今年の北方さんだな」と思ったそうです(笑)桐野氏自身も自分のを試飲して「北方さんだ」と思ったということで、場内笑いの渦。格好いいお姉様でした。東野氏:「イージスよりも強く、ローレライよりも深く」(だったかな?)をコンセプトにブレンドしたのですが、勝てる気がしませんでした。試飲する頃にはみんな疲れているので、その時に飲んで一番美味しく感じるようにさっぱりとした物を作ったそうです(笑)福井氏:みなさんにいじられて困ってる様子は覚えてるのですが、本人が何をおっしゃってたかをあまり覚えていなかったり…。初めて乱歩賞に応募して、逃したけれども選考で話題になったという話から「あの方向性でうまいことやれば次は獲れる」みたいなことを言い、後ろの大沢氏が「お前…俺があの選考会でどれだけ泣いて『川の深さは』を推したか…それを「うまいこと」だとぉ!?」と怒ってました(笑)そんな感じでしょうかね?サントリーホールなだけあって、待ち時間にピアノ&ベースのジャズ演奏が流れてたり、まったりした雰囲気の会でした。酔っぱらいトークは例年よりも少なかった気がしますが、サーブのお兄さんがまめにグラスを取り替えていたので客席のほろ酔い率は高かった気がします。終了後は地元オムライス屋さんで「キノコのペッパークリームオムライス」とサングリア。あれだけウィスキー飲んだ後にサングリアかよ!と自分たちで突っ込みいれつつ、結局デキャンタ空けましたね。酒で舌が麻痺してたせいか、クリームソースが妙に酸味効いて感じたのが切なかったです…。