翼瘴気まだ残酷きわまる月だ(うっぷ! -うぃいぃ。実験小屋・・・。天井桟敷。-) ・・・天翔けりゆく球根の芽とて萌えたたず 幸福ばかり忘れ去られて緑青いろの沼して光輝は /耳をすますと、星の声がきこえてくる。 正気か 豊葦原の国でさかんに脱糞したい。-トロイを救出したい でも触れることなく扈従.,渺茫.,まるでオペラ だ うたた寝をしたり木の葉の恐怖に澱んだりして どこから始めればよいのやら。 喫煙ショックに殺到 さっきから日光の力・・・月の土地、(月と言えば、-クレーだが。・・・ 襞の奥までも奪われた。ーグラスに尿《いばり》だ 色 階 は 転 調 す る そう、いまは、何もかも消えてしまっている (通り雨や夕立ちに濡れている街を見ながら、 ピコピコ系音楽。-スーパーマリオブラザースをクリア― /約束手形の哀悼歌 ( 死肉を漁る禿鷹のように、 いまはこころの領域、ボンバーマンの爆弾の設置/爆発 中枢まで根腐れを起こしたように、街灯の向こうの、 ・・・夏だけを探している。満々たる水面やみのなかに、 脳裡のひらめきに、唯それだけの心残りが (ストーカー。-110番? 叫び声をあげ るいまも輪郭をはっきりさせないで い る/銀河の如く 横たわってい る大沼にみえ る血吸い蛭どもの狂乱――― ** ただ見せられるがままになった宇宙の実年齢 残 酷 な 縁 で 私 を 放 置 し な い で く だ さ い ! そんなわけで・・・、かぼそいヴァイオリンの弦≪つる≫をはじく 試して みる? 肩やウェストのあたりが自然と痙攣を起こしはじめたエクスタ 洗練された海老茶色の頭.,コツ コツ コツ コツ., 息を止める時間も長くなって、ふじつぼよりぶなよりマンホオルより ・・・ああけれどここはねじ曲がっているのでとんでもない - シチューに来週行く。ホワイ ト( 酔 って大虐殺。- ・ホイールの上、、或いは回転車輪を走り続けるペースメーカー、、、 いまから百万回愛してるって言える ? けれどそんな時でも口笛ふいて、 みっともないらくだシャツに腹巻きして (肉体のぬくさ.,急ぐ跫音., おったまげた! マテリアルー半透明 水面の高さや雲の形状、太陽光線の向きや量、 気 持 ち い い で し ょ ? ともあれ、おれは大気中の影 (血液の長期拍手。。長期拍手。 ぶったまげた! マテリアルー煉瓦色 水面の高さではなく幅、明暗のコントラスト 歩いてゆくのだ、壊したり造ったり、血液の完全な。 ー悲惨さを感じてる。・・・せ つなくなっちゃ う。・・ (解きがたい大きな疑問―――命題の時にフレームが絶えず トネリコの若木の不快感。ちがう、ゴムノキの.,ぞわぞわ., 新たな肛門。ー侵入のかずかずをみとめた高鳴りうごめく点灯/彼のタバコ 頭の中で変わり続ける、・・・麻酔をかけられたふしぎな青さ。- 1日3回、食事の後、 ウイング状の羽根。上昇を嘆く天使。-は ずかし い・・・。 ・・・この高揚感、薬液に汚穢物をぶちこむ/きたな い よ そ う い う の 無 理 だ か ら 大股、蟹歩き・・・やけにふわふわ心もとないのに、肉体の強靭。 葡萄酒をのむ フィン/鋭い感覚は突然狂った -ここに崖。・・・ここに塔 ( 呼ん で みただけ さ。-そしてこんな所でなら、 途切れそうな歓喜と讃えの歌をうたい、美容室/耳たぶについた泡 澄み渡っている、てらうもの、偽るものもなく、肩越しに追加ー。 ( 少なくとも手が死亡している。- あなたが『ハムレット』、 だからいまおれは何ものも愛さない、と誓えるのだ。けれどそれはー。 もちろん言い訳にすぎず、 ときどきにはalcoholと、心臓をつつむcushion ・・・・・・・・・視力の夢が冷えてくる(「それ」というものは「それ」でなくなる そうとも、すでに次元捻転、あちこちがねじれて糞づまりを起こし 超音波診断装置の普及。羊水に浮く胎児・・・ ト ラ ウ マ ア ニ メ 裂け目のなかにおれはふかき蔭りをみむる 良心の呵責。 良心。 ( まつげの先にそっと触れる 雪 /くそうー。どうしてか、・・・炉ばたのにほひがする ああ、軋む音。網の引き揚げ。昼のらちもない光の破片が あたりにこぼれて、惨たらしく醜い浮世・・・悪都の忍び泣き歔り欷き 長くしなやかに伸びた二本の触角。-足を蹴り、音の暖かさと言った・・。 おれはばんばんこわしながら男々しいスサノオである 見そなわせ、照覧せよ、どことなくアアモンドの形をおもわせる中洲 、ベルトのやうに交流する。-天国は完全な支配です・・。 ・・・ところでおれはぎこちなく歩きすぎた.,ロールバックする., ―――子供たちも来るがいい、妻も、妾も来るがいい、 調 和 の あ る 恍 惚 よ 日が死ぬ。-北風が裸でおまえが寝て死ぬ ・・・おれはおまえの病を癒してほしいのだ。鏡の中の彼の顔を見ていないで # それは渦巻き かけずりまわっている生活 ( 永劫の責苦だ。 ー誑かしこまれた『アアメン』を説き。・・・吉報をフラッシュする空気中のミラー それは歩廊、階段、そしてわれらを打ち滅ぼすであろう金の玉座 ・・・そしてあれほど純粋だった魂は異形になり、そう、こんなに魂は ―――海鼠のようにちぢこまってしまった。未聞の大潮流に囲まれて。・・。 炉ばたのにほひから、母性の輪郭を、かかる未知なる魂を導き出す。 柔らかな指先に似た。-翅音。・・・寥しいなんて嘘だ。―嘘さ おれは朝、花籠の久遠、かすかなるこがね、ラジオ体操だ! 脱穀機のうなりだ やわらかき稲穂のように、そうとも、いっぱいにひらけた道をゆく。ー こ ろ び そ う な 口 笛 だ 樹や草はどんどんなくなっていくのに、沙漠化するのにー。この昧爽はなんだ、 ・・・日々を葬ってゆく、狂気の一般的な麻痺は何だ。ああそれ天来の果実≪このみ≫・・・ 気がつくと、ぜんたいにすきとおった、本能の力学。道徳心の織りなす遊星の・・。 -夢幻劇( 幾何学的パターン)―――噴水、愚鈍なはずの韻の裏側にひそむ 鳥たちの大合唱。それ。-。それ。-。ペール・ホワイト・リリーの抒情・・。 おれは指揮者きどりで両手いっぱいつかって、あおい磁器のボウルに、 ・・・来てくれたんだ( あおいOneとスカイラインとのリング 幾何学模様をえがく、しかし時折り、稜線が風になびくさまを鋲出する ああおれはきちんとした絵を描かない画家。ー歌をつくれない伝説の貧乏人や弱虫の -ごとくに。なんだろう、このなまめかしい心から弾んだ、アンコール! すこしは気にしろよ。・・・心の中で殺める、こどもたちのクロック ス ト リ ー ム の ス ト リ ー ム ―――たまらなく書きたい空想でいっぱいになる(おれは黒板にかいてある どきどきするね? 自習ー次週・・。)おれはそよ風に充ち満ちた時間の嘘を証明する すなわち、・・・この瞬間も、あの瞬間も、死人の骨が記念碑となり、 女の髪は解かれ、馥ひは古めかしくもあたらしく、模様や波、オーディオ・セット それパルチザン。だがまったくふわふわなの・・・。へへーん、ふ わふわな のお 鼻腔をしきりにゆすり、混淆し、スピルバーグの『E.T.』ゆるんだネジだぜ おれのポリシーに反するよ!( でも、おれから平衡感覚をうばうころ合いなのだ。 しかしおれはやはり歩いている、・・・歩くだけで優美なエトナ火山の道程、 ―――すみれの咲き乱れた夕暮れ! やめてよ、よ して よ・・。 息急いで彷徨っていてもふしぎと知的な紳士だ。うま面にならないのがふしぎだ、 だが、おれは悶える。-欲情する。血統や種族に痙攣しながらゆく蹄の音 無 限 の 成 功 は 恋 人 と い う こ と だ しかし―――馬ではなく牛なのは明らかだ。 (どうしてわたしは翼≪はね≫を 忘れたことを忘れられないの? 黒人の腐敗肝臓にしびれながら、おれだってそうさ、心臓はイエローサブマリン ・・・ショパンの『練習曲 第?番 ハ短調作品?の?《革命》』 のようなmelodious。一瞬きちがいかと、しかつめらしく眉をよせ、おしまいさ・・。 槍で突き刺そうと思ったが、・・・気分がよいのだ『生めよ殖やせよ』 (なるほど、そうとうなお転婆さんですな。相当無理な姿勢で性 器を舐めている 猫みたいなものだ。―――街の様相にうけいれられないものを感じた時、栞がある 折り畳まれた青春の残り香のする。諸国の空をおもえ、-おまえの風となれ) お嬢さん、さようなら、と別れ際にバッとおれはスカートを捲る、バッハ ちがうーそれはおれだ。人は己のなかに、崖っ縁の理性という呪いで自分を殺す 白 昼 の 死 は 永 遠 の 屈 折 ? 旅先のホテルに置いてある聖書を読むように! ちっ、白か、と唾をはきながらおれは歩く。それは夏の日の灼熱ーが見せた逃げ水・・。 (おれは抱かなかった! ・・・あんなに好きなのにやらなかった!) するな、ということをー。・・やった! だからおれは斷頭臺にかけられるのだ 決裂し、再度軽く酔っぱらった。 きよらか なー。おお、きよらか なー。 それはほんとうに底冷えする塀裾や庭樹にー。しがみついていた根雪。 とけて柔らかくなった土( 一歩々々踏締める音。陰森たる古柳疎槐。 ―――森の芽吹きの匂いです。( でも ほんとうに見たいものは・・・、 煌々としたシティ・ライトをうけた背中にうつった孤独なん で す。) 壊したいと願うものードライアイスの死体。・・ライブラリの上昇 おれは感じて る。-金属のサウンドを飛び越え る ビート 恐 怖 の 大 宮 殿 / 洞 窟 に 等 し い それにしてもまっくろな渦みたいにみえる、かたつむりの殻、( ぶつぶつ・・・。 ストップ・ウォッチの効力。異次元の螺旋階段・・・、数百移動の高速ラッシュ 嘴壺≪くちつぼ≫という宇宙のはげしい律動。ism。(しか し、想像力に強度はない。 ・・・けれ どメタモルフォーゼ。-みな、自分と他者との間に金庫を震えさせ る (いや、こんにちは―――、RPGの寶匣≪たからばこ≫・・・ヴィクトリア王朝の H・G・ウェルズだ。-でも耳を澄ますと、撃鉄があがる、ピストルのカチンという音。 自殺しようぜ/はとおいこだまのひびきとなる。ハード・ブレイク寸前の・・。 テーブルの上で、タロット・カードの恋占いをしているように女々しい。 (ふつうはきこえない・・・、でも“ここ”では聞こえる。It/is おれは正しい/こんにちは、・・・あの、いま、甲高い音ききませんでした? くちなしの甘いかおりで眠れない・・・、シティー・ボーイになりきれないあなた田舎男) お 持 ち 歩 き の 時 間 は ど の く ら い ? で も 走 り ま す 。 だ か ら ふんふん、まあ―――ね、と男は、カーテンや、天井や、本棚や、冷蔵庫を 凧がひきずられて川におちたような相槌を打った。( # 合唱やオーケストラ! 家畜の鈴。-おれはそのひびきのなかに溺れたpainー。 (それはたぶん―――寺院の千の甍≪いらか≫を落とす音でしょう。おききでしょう? ・・・神様は寺にせよ、神社にせよ、ー開放する/解放する ああいう格式ばったものが嫌いなのですよ。ヒヤ)ー単純な答えほど正しい。 オッカムのカミソリ。ありきたりの避 妊。抽象的なビデオフィルム・・。 流星のようなリゾート・ダッシュの時代、ファースト・フードの氾濫、 未曾有の激震! プラスチックの味気なさ、インスタントの素早さ・・・、すばらしさ! ・・・ヒヤ、と言った時、オヤ、とおれは応じた。ヒヤ/オヤ ひや/お や。- β≪ベータ≫,Pater、とくに意味はないくせにげにおこなはるもの。 北 極 の し ゆ う し ゆ く す る 心 臓 の 弁 大規模な炉鋼燃焼沸騰。-(知恵の樹・・・禁断の実、ヒヤ 乾反葉≪ひそりば≫のうわあゆみ。キャベツ。しかめつら、クラゲ死に・・・) ・・・おれはいかれていると思われてる。-空白の病気だ。-炎 の緻密な抽象絵画 -あくまでも 止まり木から降りて飛び乗ったエネルギーの成長 ちっとも話が進捗しないので、おれは、おほくちなわになるほかないとしても、だ。- 無駄な法律! 無駄な処理!( 烈しい震動、虫共の蠢動。ガラスが割れたような音、 壁が軋んだかとおもうとザザーッと砂袋がやぶけるように崩れおち、箪笥がたおれ、 ついでとばかりヒビをいれてしまった壷も割り、四角いマス目の衝動的なコース。- 飛び散る火花おしえてくれ、突如としてヒヨコをかえしてくれ、 わすれ鳥は歌う。おお、わすれ鳥は春のしらべ( おお!と。わすれ ものに捧ぐ。 おお、わすれ鳥は我等が春のなか・・・・・・・・・・・・。 使 用 済 み ロ ケ ッ ト / 火 星 の 欠 片 時間がもう描くべき対象をもっていない時でさえ、おれの意識がつぶやく 次元はおびただしいドア。模様はー。空とぶマグマ。・・しかし不壊のしずけ さ ( ああ、なるほど、林檎でしょう! LOVEうるさいわ魔女裁判 らいくでぃす・・・! ラッキーデイズ・・。)こ の、この唐器に。-容ぼう に・・ どこからともなく、さっきの女が戻ってきて、精神安定剤をがぶがぶのんで、 はるかに正常。-解体されてしまった正常を湛へたそぶりでやってきた。 電話番号をぴ・ぽ・ぱ。ロンリー・カナリア? イエー、ロン毛まくわうり あなたは段々ねむたくなアーる! RRR・・・、LLL・・・。薄鐡葉っき、ー猿である。 モンキースパナー、アブラハムの親戚。ウイルス感染の危険性という観点から (ああなるほど、死の・・・絶望の・・・混沌の―――類似した秩序.,事物の模倣., その幻視を破るのは。-暗闇の中でおれは狂乱のさなか黒豹を撮影した瞬間だ 自 分 自 身 の う め き 声 が 色 と 香 り と を お ぎ な う /どこまでが現実かという問いは、おそらくどこまでが真実かに置き換えられる ・・・それにしても咽喉がかわいたな、シェークスピア喜劇に触発され、 オードリー・ヘップバーンの少女時代をおもわせる可憐な少女。 勇壮な軍楽。-でなければ暗殺者という絹・・。はいどうぞ、といきなりおれの頭に 蛇口をのせて、きゅっきゅっ、つまり親しい人の前以外では気難しいにちがいない、 というおれの思い込みを余所に、群青いろの水を迸らせた、ガウンの緩やかな襞 いや、―――爆発させた! も っ と ひ ろ い と こ ろ へ この、狭さに堪えかねて。すこしずつ、すこしずつ、そわそわ押し出され、 ・・・あたりは、ねうねうと水蚯蚓、水蜈蚣うねうね、われをおののかしむる。 美しい渓谷に。-高速波を切断 したがってバベルの塔はくずれたような騒ぎ カッター・シャツから、ホワイト・クリスマスを想起。 感 覚 は い つ も 正 し い おれはシンクロ/ こ の悲しい行列こそが既に愚鈍なるつぼなのだ。- (おお、うつくしい花の精よ・・・・・・・・・。わたくしめに、どうか、微笑んでおくれ。) そう言ったかとおもうと、バッと塩を投げ掛けられた。おれはこんな・・・。 照れ屋の婿にはゆけぬ。ホウレン草叱りつけるほど蓬≪よもぎ≫たべ肉より美味い。 (ねえ、はやく、後生だからあたいの口を割ってみせてよ。ー方言がつくられ る 気恥ずかしさと、時間の経過と。-環境と。在りし日の存在がそれをうむ。- なんのための拷問器具。なんのためのうつくしい脚)そいつはいけねえ、――― 世をはかなみ、尼寺ではなかみする女。-いささか、おきのどくなかんじの 口をわって水のませて、おれのキツツキをくわえこませたい。いまじゃあもう・・・! 日向くさき蜂の巣女・・・! ズダダ・・・。続いてる―――続いてるよ神様・・・! ああ、こいつはもうまったくたまらない。/出さ ないで ね 規 則 的 な ハ ー モ ニ ー の 反 復 それは試みの信号燈≪シグナル≫! Life jacket(Lonely Lilly・・・!) 墓に入る糊付けをおそれた、かくもあきらかな蜘蛛の脱出。迷路のなかの狢。ー しかして砂の穴から必死に脱出を目論む。( 季節がながれ、血がしたた る。・・ 風に舞い狂う埃でさえ、浮動性を滞び、事態は羽根のように空転。するーのに・・。 カシオペヤ座のW字形から点線の辿って・・・、北極星を・・。みつー。ける・・。 (いいから、妾をいじめてよ。いぢめてよ。ぐすんぐすん・・。 ふんじばっておくれよ。)フェニキア王の娘エウロパなんだろ・・・ スキャンダラスな牡≪おっと≫の嫉妬、とおれはおもった。海の中へ潜水し・・、 やがて陸地がみえてくる。ヨーロッパだ・・・!(いけません、いけません――― 亀甲縛りは得意ですが、お茶の子さいさい、茶柱たてて咽喉につきささる ・・・うんめいの女よ、いじめてなんてカジキマグロ、 な に を ふ ざけ て お る の だ ア ル マ ジ ロ ! 女はおれの言葉をきくやいなや、蹲り、下腹部をくるしそうにおさえ、 背中をふくらませて亀の甲羅。まるで悔いや呪いの摂理。そういうわけで、おれ。- アンドロメダ姫を救うペルセウス王子。―――きらびやかな、ロココ調装飾美。 シャンデリア、皿、洋燈、硝子などが割れる音のそとでは、倉庫のなかのような。- 沈黙がおおう・・・、エドヴァルト・ムンク。 (あたち、・・・死ぬの?) そうこうしている内におれの身体は、やさしいメルヘン。-白きくちぶえの序曲を聴け、 ―――解体されてゆく、おれ。・・・無数のスケッチブックは忘れられてゆく 偶然えがかれた楽譜も忘れられてゆく。・・・エキサイティングな勇気に愛さ 名前をつけるのに精一杯で、気がつけば( 水溜まりを踏んで、 いくつもに分かれるように。三角、四角、五画―――火花のようにふれ合った 自由が欲しかった。-ねえ、と一回いっても、君はいない・・・。 き っ と 何 万 回 言 っ た と し て も さあみろ、おれのからだは遥か向こうへと逃げてしまった。鼻水を垂らして。- 顔を洗って髭を剃る。-うじやうじやわいてくる。くぐりぬけても、くぐりぬけても、 それはなんというかずのおびただしさ。(本当に、ごくまれに君を思い出す。・・ ・・・暗緑色にいっぴきいる!またいっぴきいる!ひとむれでもいる! (あ、どうしてスライムち、てるの?)限られたフィールドガウル。ー えんえん泣いていた少女は、せせら笑い、・・・水の音に似てると、おれに思わせる。 いち万回LOVEとなえおわらぬうちにでてくる、ー美意識の強さ。 そ れ は ゆれてもとどまれない、珈琲とミルクの接触。-のんでいたと思う -飲んでいた気がする。・・・それ は かおってもきえない。 このゆったりとした呼吸には、きっと、あるものとないものとが、 ―――からみあっていく接点。足音を立てることもなく 時 代 は 嵐 の 朝 を 教 え た 蝋燭のともしびだ。蝋のなみだだ。―――なんて淡くてはかないんだ! (ところで、くちなしの甘いかおりで眠れない・・・、シティー・ボーイになりきれない -あなた田舎男よ。・・・踏みゃにゃいで! この人を、踏みゃにゃいで。 わるいわるい、ぱちゃんぱちゃん、縄飛びでもするようだ。寒いですね、影 三重跳び、四重跳び。ああ、こういう無神経さや残酷さがおれたちの”残響”だ 爪を立てていることを知らない。ーでも、おさへなくてはなりません二重跳び (あにゃた、―――この犬に何をしたんだニャお)それにしても、おれはなにも しゃべれずじまいの思考千手観音の傍観者ー。おれは、悲しい、暗い目乱れ ・・・イソギンチャクのような耳や眼や口になったもので、おれがしゃべれば、 聞き取れないので、あとは、さよならをうつくしく、しゃれにならないしゃれこうべ 地下資源に値段がつけられる滑稽のもとつぶやく。・・・でも、 自 分 が い な い な ん て み ん な そ う さ にっこりピースサイン。たしかにおれはもう歩けない・・・、 -走れない・・・、むやみに増えた水滴、(そろそろ帰るべきなのだ。- 、それはもう、涙や唾液や小便やくう気で補給するしかないのだ、 しほつからい肉体の名前は # マーガレット・オブライエンの孤独な瞳・・・・・・・・・。 やがてふたりは口喧嘩のうちに去っていく、いや、・・・いつのまにか人がいる。 -だがみんな家路をたどる。・・・手を動かして。-足を動かし て 弾んだ調子には滑稽の実がある。酒の味をたしかめて舌つづみを打ったり、 飲むほどに酔うほどにしだいにヘベれけになってくる。-にゃんにゃん・・・・・・。 その時おれは磔刑のキリスト、アメーバー状的宇宙感覚で、 アンネ・フランクの「アンネの日記」―――ずずず、と指をうごかしている。 走れ!走れ!走れ!(誰だ、姿形のないおれに命令するのは・・・? 神 は 自 ら の 命 を 絶 っ た 意 識 の 総 称 な の で は な い か ? おれは神を知っている。-いや、ずっと見てきた。(・・・小鳥のひしゃげそうな 愛はちょうど、眼の眩んだ朝のみずいろを想わせた。おまえのことが好きだった。- ・・・きっと、おれが夢見がちで思い込みが強すぎるのがいけないんだろう。 桜の実の熟れるころ、女は花売りや踊り子になっていった。フ ェラチオしていた。 セ ックスをがんがんしていた。そして男は、政治や、経済について語り、花札をし、 ―――もうあの頃のきずつきやすい、とげとげしい、扁桃腺の腫れたような、 ・・・あのさまざまな視点は( 放蕩息子の帰宅のように、うしなわれていた。 いったいどれくらいの時が流れ、-交差する権利を主張したのだろう。-おれはきっと、 ものすごいふぶきか、疾風になってしまうのだ。支那の女も。-アルプスの少女も いや、あらゆる芸術の女が。-神話となり、しかしそこにおれの愛する女も、 いやそれを総べているところの女の名も、意識も徐々に、遠ざかる。-とおざか る で も み ん な 靴 を 履 い た /だが、その頃おれは巨大な轍なのだ。もう冗談ではなく、 ・・・掃除機のような引力に、ひゅうと吸い込まれ、 (どうしてわたしは翼≪はね≫を忘れたことを忘れられないの?) かわいそうに、屈折してしまった美にさえも、( 冷たい脹脛がある。- おれのことを思いながら、そっと花束を置く、美しい女よ。 ひびのはいったコルネット・・・。わざと言い間違えたコルセットよ! プレリュード、煙草の煙よ。・・・おれは馳せ行く、みんな鼻をおさえる。 いま、がたつくタイヤ、華麗な序の舞、( 繊細な羽衣にこそばゆくあてられて、 眠りを誘うリズムを刻んでいる。たん・たん・たん。/止まらない。-終わらな い かよわくないインテリぶりに、またきりりとした船酔いのようなきもちよさに、 おれは神になった。-いや、誰もが到達でき る、ひとつの次元だったの だ そ し て そ れ は 声 の イ メ ー ジ だ っ た おおくのところ、勇ましいというだけで中身がない、三文芝居劇場に。 ・・・おれがつくりえたもの。-おれが存在していたという、逆説に。・・・紙がいた (どうしてわたしは翼≪はね≫を 忘れたことを忘れられないの?) そしておれは無性に悲しかった。みんな飛び散った。-ちりぢりになった ―――けれ どもう知っているのだペペロンチーノといっても、玉ねぎといっても、 ごらんなさい、・・・そこに風がある。景色がある。そしておれが、-い る。・・。 (雲が、どうして水の上に象の鼻のようにのびちぢみするか、人なら。ー 記号的数字的概念の情報吸収によって資本主義経済におちていく。そのようにして、 最後には皆、見事に完全無欠なロボットになって、涙さえ流さなくなる。が・・・ 雲は人にあらず、人は雲にあらず、されどヴェールを一枚々々剥いでいけば、 ・・・それはナイーブな視点をまろくつつむもの。オペラグラス・・・、 日 々 の 疲 れ に 対 す る な ぐ さ め が お ち て い る おれはすっかり、ひかりのめまぐるしい嘘言の織りなす八方の涙をながす。 だが。-睦言だ。( 死にたいと叫んでも。・・・食べたいという がたんごとん、と眠りを誘う無重力の世界に住むバスの妖精のリズムで。 (都会はみんな、焼け野原だったんだ―――再生の記憶。くるる くる る・・。 時間なんてそんなものだ。思い出なんてそんなものだ/歴史も、お前自身も、 ―――焼け野原にせわしく、せくぐまったようにきこえてくる、ヘルプ・ミイ でさえ、ふしぎとやわらかい植物の絹のようなうつくしい声となるだろう。 おれは知った。-ステップアップのはて に。・・シャドウの貌を (きっと・・・おれは傲慢すぎたんだ。恍惚によってどんな実が結びつくかを、 すこしも考えず、ただ、相次ぐことばに溺れた・・・、知らなかったんだ、 ―――雨のように、雪のように消えていく類の消費になることを。-噤みを) 可 能 性 と は 巨 大 な 視 野 で は な い おれだってそうさ、誰にも、真剣に怒れないような時代の空虚しさを感じている。 そしてそれはいつも思い出せない種類の、いびつな結晶。 “シャルダンの喫煙道具”という作品のリアリティー。でもそれは見えな い。- (ところで神さま、きょうもおシノギ、お疲れ様でやす。・・・竜二が網走から 出てきやした。きょうは宴でござんす。)ハーイ、キューリなダーリン、 いま、アラスカの深い森のリスいりますかマラカスからっかす。あほーなからす。 ** せんきゅーべりーまっち。せんきゅーべりーまっち。 おれは痛覚遮断―――それでも、痛みをこらえながら身をよじるなりするが、 もう無駄だ。-感覚の到達点をえた。そし て 。-地球が表示される 舞えよ魂、あ・わ・せ・か・が・み。O・N・L・Y・T・I・M・E そう、 一滴のこらず、吸い込まれちま う。・・・そうです、花の神フローラ、 気 付 き ま し た 。 神 は 初 め か ら い な い の で す ね おれは、なんていう天才なんだろう。-頭がおかしくなりそうだった・・。 狂っているかも知れない。-でも答えなんてそんなものだ。詩なんてそんなものだ。 -おれは傲岸だった。・・・壁には罅欠がはいるのを、幸運の当選者だと思っていた。 だが違うのだ。・・・魂が神になるために。ーいや神が存在するということを否定し。 また、おれ自身が魂の神を受け入れ( おびただしい量の文献/記憶と同化し、 おれがかなしみにみちている。-しかし、・・・そっとおまえがやさしくささやく (どうしてわたしは翼≪はね≫を 忘れたことを忘れられないの?) それにしてもまったく霙や、雹だのにやられそうな凍瘡≪しもやけ≫ぐあいだ。 すべての声を聞くこと・・・。それが。-人としての最大の可能性なのだ 忽≪ゆるが≫せにしては何の甲斐もない、―――しかしたとえマリファナを喫い、 ギャンブルをやらなかったことを嘆く日が来るとしても、( 人生は答えられる そ し て あ な た は 必 ず そ れ に 勝 利 す る ああー。だというのに、なんだ、大きな失望のこのかなしい胸。 はにかみにみちた点滅をくりかえす、うらさびれたまちの街灯のように、 いつ消え果ててもおかしくない輝き・・・・・・。カラダ、に、ちくり、と着地した。 (姐御≪ねえ≫さん、あちきはケチな博打打ちでやんす・・・、) -もし、おれが何者でもなかったら、・・人も何者でもないだろう。-神でさえ、 いや・・・神という不条理名こそが、為す術もなく、チャコールグレー、パープル、 というこまやかな色変化までも吸い込まれる。( それは空のよう に。・・。 まったく天空の青にあやされている、亡骸たちがうらやましい。-赤ン坊どもめ そこは沙漠のオアシスだろう、亜熱帯地方の苛烈な精をのむものたちよ ああ・・・どんどん息がくるしくなる、真空だ。鉄だ。咽喉が灼きつくようだ。 でもおれは完成していない/ おれは死ななければいけな い そ の 前 に 半 身 を 殺 さ な け れ ば い け な い ―――ああ。・・・何処に行けば上昇気流をつかまえられるのか、魂の飛翔が叶うのか。 でもそれらはおおくのものを宥し、なだめ、わがままとなれあう感受・・・・・・・・・。 (ウーイ、酔っ払ってしまいたい。ーひっくひっく、泣き上戸みたいにきこえるな。) 部屋のドア。二度三度四度五度六度しち八度ノックする。・・・たしかにおれは 相当まいっている。窶れてる。なにを考えているのか、ナニがしたいのか・・。 さっぱりわからん。おれはけちな博打うち。おれはけちな博打うち。 (イエス、カマオーン。それはおおくの雨のひと粒。欺き了≪おお≫した心臓の顫え。) そうだーすべての自分自身を愛するということだ。-まったくの真実だ。・・。 ―――いずれはみんな溶けてしまう、小さい裂け目から、にがみばしった色、 おづおづとうごきだしていくものがみえる。そ れ は、街にゆっくりと かけられたカーテン・・・夜の霧。( そしておまえにオヤスミと言おう 愛 の 喜 び を 剥製だらけの、蝋人形だらけの地球最後の日にみる夕陽( それすらも、 パフォーマンスにすぎない。/トリップと降圧自身のボウルにブラシ ・・・おれは説明できる。じわり、と絶望・死・不安の三重奏がひろがりながら。 寡黙で烱々≪けいけい≫とした眼をして、おれは肉体をうしなう。 空想スケッチおれはけちな博打うち・・・!( 人生の警告者・・・! (どうしてわたしは翼≪はね≫を 忘れたことを忘れられないの?) そうだ、いいことだ、ちぢこまっていたおれ、ひからびていたおれも、 まっさおな、碧瑠璃、チャペルの鐘、みずいろのワンピース。 ・・・そしてそれら、イメエジの密着による、とびきりおおきな皿の磨きのなかに、 くもりのなかに、星が美しく燦めく、おれは夜の醜いケロイドなのだ。 戯奴≪ジョーカー≫たるおれが接吻をして、みんなゲロを吐く。嘔吐する。 脱 糞 す る / 排 尿 す る おれの目の端、そこに爬虫類の背でつめたくこすられる。 ああ、それやこれやのこと・・・、ほんの数十秒の走馬灯。( ・・・おれはごみだった。 また屑かごだった。おれはどんどん洗われて、つまらなかったもの、 先へとゆけなかったものに、まばたきをする。―――で も水が欲しい。おれは、 つややかな骨なのだ。ああ、宇宙の翳りがほしい、ー問うても問うても解けぬ痛みなら、 それは肉感的なものの佯り。-亡羊。・・・けれど冗談半分で指さしたらきっと見える ―――永久凍土の固い氷を破って突き上げてくるもの( 声なき声の。真実を。- 薬品試作品欠陥品、エクソシストから、エキゾチックへ、 (くだらないね、太陽が空をまっくらにするんだ。銀河みたいに、 どこかのこどくな惑星みたいに、ずうっと打ちしおれて、時を刻み続けて。ー) そしておれはしろい生き物になる。-すべての神の光となる・・・。 も う 魂 の ダ イ ヤ ル の 時 代 だ 総体の本質とは何ですか、いま、犬死にしていくような、 ・・・物侘しい無名。ーけれど、そこに難解電車がはしり、創樹があり、 かと思えば軍艦の進水式のような気持ちがあります。おれはー。おれの道だ。 神はおれの名を知らない。・・・何故なら神は支援することのみの不確実な停止だ。・・。 そしてそこでおれが神になる。神は支援しない/神が実行する・・・! 芝生の上でビニール・シートも敷かず、春の声に耳をかたむけるカナリアの声よ。 ああ、それでいい―――、それだけでいい (どうしてわたしは翼≪はね≫を 忘れたことを忘れられないの?) ―――そし ておれは涙を呑んで、神の偽造となる。ものみな神の恵みなれば、 とおい日の王国でー。みな、幸せに暮らしたことを忘れるだろう ・・・忘れた時のよろこびをおれは見る。/おまえも神だからだ ジャンル別一覧
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