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灯台

殺人


空は気まぐれに晴れ渡り、月

死者は溢れてしづかな廃墟の中

   奈-落-を-見-る

 《俺は病気なんだ》――身が引き締まる

                   ・・・・・・とは

    ......きみの中神に

         .........ぼくの中の神に



   THE END! 

       (たぶんぼくは) うすめをあけていた

       (たぶんぼくは) あごをあげていた

たぶんぼくはめをこすっていた

たぶんぼくはいきをしていた


・・・・・・現実だ。

  (手も足も出ない風情。サンドバック!)

  (ちっぽけな壺の中。フック! フック!)

    VIOLENCEで殺せ!

    人間じゃないなら好き放題に殺せ!

   
  (たぶん ぼくはきをみていた

たぶんぼくはかぜをきいていた

たぶんぼくはゆめをみていた

たぶんぼくはまどろんでいた


・・・・・・現実だ


   「ちぢこもっている、運動不足の身体に、くりかえし、かすれる永遠。

   そんなんじゃ――ひとつの島影さえ、ろくに、感じられな・・い・・

   歌に酔えない――お前はお前自身に・・酔えない――・・ああ、酔えない」



    ―― ぶんぼくは とき を とめた

    ―― ぶんぼくはたましいだった

たぶんぼくはそらをおよいだ

たぶんぼくはすいこまれていた


・・・・・・現実だ

   
  うわごとのように、ひびわれた言葉・・噴き上がる想いと、関係する美の市場。

  無意識すらもコーティングされた商品である。スーブニールショップである。

  詩はコロンであるか?・・それとも、炎であるか――

  否、そのようなものは全部消えた。・・燃やしつくした・・


、、、、、、、、、、、、、、
たぶんぼくはめざめたとおもう

たぶんぼくはきみにあったんだ


       (たぶんぼくは) うすめをあけていた

       (たぶんぼくは) あごをあげていた
、、、、、、、、、、、、、、、
たぶんぼくはきみをあいしていた


    ―― ぶんぼくは とき を とめた
   
  (たぶん ぼくはきをみていた
、、、、、、、、、、、、
たぶんそれがぼくのきおく

    ―― ぶんぼくはたましいだった


・・・・・・現実だ

 ――シュトルム・ウント・ドランク

 感情が辛さに充ち溢れてくるとき俺の首がぎゅうぎゅう締まる。暗い夜の血液。制服-ボタ
                           うね
ン。時間という冥い昏いイニシアチヴを握って紆波る。無意識の欲求不満。月並みで糞面白

くない低い家並み。梱包された商品。

  ・・・・・・静かに

  戻って来るらしい

  (栓を抜くと、真っ暗い街並みがやって来る。

 武装と威嚇でこれみよがしに切羽詰った暴力はもう外国にしかない、

 日本は平和か?・・貧しいオアシスじゃ――ないか・・


    ......きみの中

         .........ぼくの中の



  タッチパネル式の携帯電話。表面をほとんど覆い尽くした
  液晶画面に電子メニューが浮かび上がる。


 (拂ひ落せなゐ。洒ひ落せなゐ――泥土にまみれ・・て――)
  
 隊商が通る-あるいは在りし日のコロシアム・・

 遠くに剥き出しになった崖がひと月後、くりぬかれてる山・・

   奈-落-を-見-る

 《急ぎ足に通っていく》――何かが

                   ・・・・・・もっと遠くへ
 
 
 ビリリ

 時間のデッキにぶら下がり唇はなおも艶っぽく赤いろを帯び続ける。そこですさんだ瞳に

気付く。[何かいる]特設のライト-ショーウィンドーのマネキンから、空調から発せられ

る、蟲の羽音にも似た低周波特有の音。[何かいる]犬だの猫だののなまなかな匂い

ではなく、野生の獣の、ねっとりとした、息するのも躊躇うような生々しい匂い。野性の身

体中からする糞尿のにおい。あれに匹敵するのは人間でいえば赤ん坊の時と、死んだ時。情

念の匂い。あるいは悪霊の匂い。そういうものがあるとすればだが[何かいる]そこか

らグリイスや重油を連想する。朝から降り続いていた雨が夕方、うっすらと油膜を湛えてい

る水溜まり。長く残った、マシンオイル。青い焔と赫茶けた炎。いまいましさに吐き捨てよ

うとする唾は糊のように粘っている。[何かいる]じっとりと重く、まとわりつく獣の臭い。

難しい漢字をならべつらねたように、匂いはさらに強まる。一本一本の毛根、身体中の毛穴

という毛穴からおぞ気-戦慄が-旋律・・が――湖底に重なり合う。爆発と清冽な音。微動だに

しないクロオムメッキの夜空。無表情にとらえていた。死んだ人もいる。静かに消えてなく
                                     ワイン  エエテル
なってしまいそうなビルディングに囲まれながら、俺は強烈な酒、体内の灝気を目覚めさせ

、いまも奇怪に暗く、蜃気楼的ピエロ帽の月を見てる。


  視界が展けてくる。つややかな樹肌に、
  今しがた産卵を終えた蝶のように。


 (ドラム罐。前照燈――歔き叫ばねばなら・・ぬ――)
  
 徐々に沈下していかなければならぬ

 このプレイランド、近代の自意識と現代の思想が有刺鉄線ごと突き刺さる・・

   死-に-場-所-を-探-せ

 《白濁してくる瞳》――黒い体液

                   ・・・・・・そしてベッドの骨組、都市の支柱――

 暗く、ふすぼっては忽ち乾いて、粉となりたちまち風に重い影ごと飛ばされて、瞬く間に

、昔が灼きついてくる。ふるい落とせなかったもの、鼻孔を通って、まわらぬ舌を動かして

、泡と涎れと膿汁のある胸の中におし広がってくる、鏡の中に映った眼つきに俺は趨われる

。赤いマグマでどろどろに焼き尽くされた都市、虐殺された都市。地獄へと光る線路。音も

ない夜、開いたままの眼で陸の孤独。残酷に息づく、そぎ落とされた贅肉。溶岩流は不足し

ている。そして光はまだ充ちてこぬ、灰のように枯れ葉は。・・

 ・・・か、か、か、枯れ葉――

   ・・・・・・か、か、か、枯れ葉――


 遊びが切れてしまうと汚い水が排水溝から流れる

 ――罪知らぬ精巧な計器類

 神様にお祈りするのだ。

 村の子供や旅人たちという信仰に促されて

 額、両頬、鼻、口、あごに触れる。

 (震え、穴があき、・・腐食する群れ
  
 ――去りし夜・・・・・・・・・来たる夜


 軽んじられている絵本やお伽噺のように

 君があきらめた神は

 十一時の雨に混ざった

 キリスト教神学の説くが如き“悪魔”は存在せぬ

 煩悩に負け続けた魂はやがてその奴隷となる
 、、、、、、、、、、、、、、、
 あわれな魂は限りなく透明に近い。

  そして銃の引き金を引いた――雷鳴

  脚を這い上がってきた蠍のように飛びあがる。

    恐ろしい気配-金属の怪鳥・・闇の海に吊るしているロープ
    (を、)押し寄する夜の闇、―― 
    あの意味もなく多くの想いに溢れた夜の闇・・・


    「下へ降りてゆく気などないよ。」

    ・・呪はれし町そ我は追はん。
 
    ひどく下品な高橋睦朗の気持ち悪さ。擬態的良心の露出的趣味。

    既に傾向的に狂気とは言えない入沢康夫の脱詩人お上品な文明開化。

    (よちよちぼく、よくお勉強ちたね――)

    「さふですか?」

    あれは何? 自分がいま何処にいるかわからない星よ。

    あれは何? 自分を棄ててしまったことを了解するあほんだらよ。

    ――日本人ですらない。大人ですらない。社会人でもない・・

    ただ、星のように光ってるふりしてるだけの馬鹿よ。

    自分が、いま、何をしなくちゃいけないのかもわからないのよ。

    「とぼけた奴だ。んとに、とぼけた奴だ。のらりくら・・り。」

    (よちよち、ママのミルクをゴチソーちてあげまちょーか?)

    「ほほう。」

    (大人げない奴だな、頭悪いんだよ。)

 その時 目玉に一発お見舞いしてやれ。先手必勝。

 すぐ、ぼこぼこにしろ。ちゃんとちん○こ撮って、うわーきたねーと言え。

 降るエロ-振るエロ・・フルエろ露出狂谷川俊太郎の手下たち。

 モザイク出版社をよろしこー!
 
 エロイムエッサイームでぬおお!

 鼻と口を締め付け、風邪によく効く薬。

 [ぶちっ、と犬歯でタグを噛みきる。

 そのように踏んでいく! 踏みつけていく!]

 ・・・商品名をあげようとする

 企業名をあげようとする

 広告名をあげようとする

 以下一覧の通りです、という――台風一過

   ウエディングドレスの胸元が深くえぐっていた時

   ある写真が唇をひらき真っ白な歯をのぞかせ
   、、、、、、、、
   帽子を差し出した 鳩尾あたりの名誉が疼いた

   密告者は決定的瞬間を見た

   純粋な母乳にも匹敵する恋愛の陳腐な台詞が炸裂する

   狭-まい国土の・・・(そなたらを迷わせんとする彼らの策謀。

 そして文字通り憎悪の宣伝や衝突が起き、オレンジの甘酸っぱい汁、あるいは繭、

 口の中の粘り-海の鈍い光・・・うごき寄るを見ざるか――

 「ウツクスイ・・」(水淺きなかに眠る炬火の燃ゑ・・)

 (簡単に解体され、ただ縮んでゆくことを余儀なくされるわたしの夢・・)

 十年後 ありとしも思はれねど貧にして職なく

 二十年後 若くて美しかつた君が老いて醜くなつているか

 ――ギアの入れ替えの一瞬の停止・・

    ・・・落ちたとすれば 這い上がるしかない――

    ・・・腐ったとすれば 肉をそぎ落とし継ぎ足すしかない――

 airをくれ! airをくれ!

 彼は口数が少ない男がそうするように写真を撮り始めた

 そこに悲惨と苦悩があった。たちこめる靄においてテニスボールほどの瞳にした。

 やがて彼は二人のことを強請り――あの晩

    ・・・気配だけになりたがっている空気

    ――時空を超えて、儀式となる・・・太いズボンと、茶色いコート・・

    「ある日の僕は考えていた、数年前のつまらない記憶の場所aで、

    いま、僕がここにいる場所bが完璧に結びついているという事実。

    あらゆるものが違うはずなのに、・・再開する。一個の柩から。

    きらきらした艶をおびてよみがえるそれは・・空間のねじれ。
  
    ――つまり、過去現在という未来のc・・そしてその発生の理由は、
    
    皆目理解不能――だが、俺は理解する、無意識に脳が反応した・・
 
    ここには何者かがいる――満たされたように帰っていく・・死への抗い、

    自由な心のアクセスが・・遠くへ後ずさるまで、意識は無限のパラレル――」

   YES あの晩はひどい騒ぎ(だった、)[ね、]

   頭を石でかち割られた男 呼吸を止めた男

   おお あらゆる可能性を考えてみても

   辿りつくべき結論は正当防衛であった

   ・・・いくつ僕等は街を壊してきたんだろう?

   ――そして・・いくつ、僕等はうじうじ蛞蝓の伸縮してきたんだろう

 ふたりは事情聴取に臨み、口裏をあわせた

 心やさしい良心というアキレス腱は断たれていた

 しかしふたりはやがて違う町に住み始めた

 ある日 酒場でおもむろに口から出まかせで男が喋った

 酔っぱらうと見境がつかなくなるのだ

   ・・・たまたま、そこに女がいた。アリバイが見破られる。
   そう思うと、何故だか、しっとりと下腹部がぶざまに熱くなった。


   女は第二の殺人にいたる――用心深く

   どんな殺人でも謎が解かれなければ

   ココア一杯をのむ喫茶店の彼女が好きな窓際の席のように

   ゆう陽に骨の髄まで凍る

   新品とも古物ともつかぬ靴を彼女は履いている

   彼女はいつもミステリーの本を読んでいる


  × × ×

         しつこ
 潔癖症じみた執拗さで、両手にこびりついた血を落としていく。血の赤が、黒のように不

吉で忌避されたものであることは容易に想像がつく。爪の中にも染み込んでいるから、だ。

そして黒く固まっている。金だわしで指を一本ずつこすった。トイレットペーパーで手を拭

い、鼻先に指を近付けてみる。だが、やはり血の臭いがする。

 ルミノール (luminol) は、窒素含有複素環式化合物の一種。

 発光する・・ルミノール反応。
     、、、 、、、、、、、
 ──今し方、俺は人を殺した。

 しかしそう心の中で呟いてみても、まるで実感が湧かない。奥津城の門扉の閉鎖する音。

無意味な疑念の裂け目。琥珀の純粋な明るみと過去の探検。余寒。水蒸気のように、消えて

しまう。感情というのはそうだ。今は閉ざされている。ヴィジョンは逃避の欲望を示唆し、

錯覚だけが延長している。螺旋階段。皺くちゃの紙と亀の甲羅が同一になる。ビロウドは無

意識的記憶の腹部となる。記述の厳密性。時間軸。その衣装。思想。しかし記憶は誤魔化し

ようがない。見たものは確実に貯蔵され、痣のように発見されたものが、傷となって残るこ

とはない。釈明することのできない取り換え。時間と感覚の音。創造と出発。蝋燭と懈怠。

しかし、それとて生命にかかわる虚無の実態ではない。つまり、純血ではない。それもやが

て悪夢のように甦るのだろうか。自我を疑わないために。あるいは鏡に向かって坐る王様で

あるがゆえに。噎せ返るような鉄臭い血液の臭いも覚えていた。時計が鳴っていた。息遣い

が荒かったはずだ。蹴ってみても反応がない、「おい・・」(ゴムのように重くなった身体も

知っている。)――まるで男性が女性にでもなったように、・・奪い去られたであろう性。何

か違う袋を被せられた。人間の潜在能力の終了。時間の、あるいはその雰囲気の欠如。責苦

のない圏外。不気味な一瞬の空虚さと希薄さを夢見ることもない重苦しい魂。

 それでもやはり実感が湧かない――、まるで誰かがやったかのように、そいつらはただ死

んでいる。何人も殺した。・・忌むべきもの、犯してはならないもの――
 、、、、、、、
 腫物を切開する・・それは宗教の開示だ。印象がペイントされているのは、カーテンで説明

できる。カーテンの向こうに家具がある。衣服がある。それで時間に俺は取り残されている

。ある者は永遠に思える脳内の麻薬で、消え去るまいとする写真――否、取られまい、めく

られまいとするシール。恐怖の化身の形成。
 、、、
 それは、法治国家をアルコールの中に、埋めるようなもの。雪・・。永久凍土に沈んでいた

幻の花を呼び起こすような、反社会的な行為。人の死は、許されざるもの。十代といえども
              、、、、、、、、、、、、、、、、
、けして許されざる罪。でも金属バットが床に転がっていた。

 不安定な連鎖はある。窒息しそうな息苦しい状況でなければ、目を回す生物的事実もある

。目玉が飛び出した奴もいた。・・それに対しても、必然を肯定しているにすぎない。狂気の

事実は、幾度とない否定と肯定の産物だ。隔離されている実存。もはや運動が解放されただ

けと蝋燭を吹き消すのみ。罪の意識は感じず、むしろ、眼玉が飛び出したということに、交

通事故と併せて、そういうこともあるのだと感じた。蜜柑が自転車に摘まれていたことを思

い出した。林檎。ささやかなさびしい町のしあわせを通り過ぎてゆく、人という河。とめど

もなく、無限に固定される微粒子。その嘆きと呆然と見つめ合う信仰。先祖。登場人物。あ

あ、醒めていた。あやうい不透明な幕を斜めに斬り裂いてゆく。舞台。もはや怒りも悲しみ

もない。正義の味方を気取るつもりにもなれない。自分が犯してしまった罪に、ただ、二人

の友達にだけ理解して欲しいと思った。なんでそんなことをしたんだ、と本気で怒られても

よかった。両親はどう思うだろう・・信天翁のように、捕まえられ、忘れられるニュース。
 、、、、、、、、、、、、、、、
 眼もあてられぬ惨状を呈していた。

 だが、もう一度、石鹸を泡立ててから念入りに水ですすぎ落としながら、あらいぐまのよ

うに無心で手をこすりながら、学校の便所。鏡を見る。虚ろな目。けして殺人鬼ではない、

どこからどう見ても十代の少年がいた。昨日まで、友達と笑っている、彼がいた。だが、集

団でいつもまとめられて死ぬのと違って、殺す側だけが、そのエゴの特権を棲息させている

ようだ。自意識、あまりに行き過ぎた美意識が嗜好する無用なドラマツルギー。打ち込むパ

イルとコンクリートの大地。去勢されてなお、美しいふりしてる街並み――

 ・・・少し青ざめたように見えるのは、あんなに赤を見たせいだろうか。

 無差別殺人・・連続殺人――多くは人の闇だ。自分がこういう瞬間を迎えてなお、それと、

自分は違うのだと思った。いや、違う・・違うと思わなければ、精神が狂ってしまいそうだっ

た。だが、曖昧だ。所詮、傍迷惑な話があるにすぎない。運命-宿命。昼と-夜。そこにある

のは、一対のものが完成しただけにすぎない。違う答え。違う未来もあった。だが、人の心

臓は硝子瓶。己の悲鳴を閉じ込めるまで、本当に破壊し尽くす衝動を感じるまでダラダラと

生きる。予言とはそのようなもの。そこにも法則があり、定理がある。しかし何一つ認める

必要はない。俺が俺自身に帰っている――そこで黒板は黒く、チョークは白い。丁寧に洗い

すぎた手は、おふのようにふやけている。薄赤く染まったケチャップのような血を、水をば

しゃばしゃかけて排水溝へ流すと、またしても、ありもしない言葉が脳内を支配する。先程

からずっとその言葉が頭の中でわんわんと耳鳴りのように響いている。人はどうして、自分

の行為に責任が持てないのだろう。しみじみと無限に過剰された無限の分裂の規則正しさを

感じる。防衛規制。矛盾・・

 きっと、いくら遠離ったとしても、退避いたとしても、一めんの火の海は消えない。壁土

と共にその上に落ちて来た、死の粉。腐った魚のドロドロした嫌な臭いを思い出す。よりぼ

んやりと見えていた心象の翳り。横たわって、まだ生気を帯びているめまいするような確実

性の高い場所。現実という賛意と、幻のような自分とその行為――・・

 ──これは夢だ、本当に悪い夢だ、胸糞が悪くなるような夢だ。

 しかしいくら呟いてみた所でどうなるものでもない。そして今度は異様な台詞が胃からせ

り上がり、喉元でくすぶり、やがてぱんと風船のように破裂し脳内にそれが広がる。いっそ

、もう、こんな自分さえも、何処かへと飛んでいけば――いい・・

 ──俺はもう殺人者だ。
 、、、、、、、、、
 蒸し暑い暴風雨の夜、死体の匂いを嗅ぐ。


  × × ×


 くりか え され る・・・・・・

 数千億の れき し のなか で かんじて い た。

   ――どこで始まったのか・・

    どんな風にして終わるのか。


  ・・・夢を見ていた そして また 泣いてしまう・・・

 ある時の僕等は、死に痛みを持たない。

 でも死は、確実に意味を持たない。

 何故なら、死はそこで終わるしかないからだ。

   ・・・人が機械なら もっと よかったのに・・・

   ・・・機械は 壊れる だけ・・・
 
 続くことにそれほど意味はない。

 変わることに、ただ、・・しかし、た だ、

 かわりたいのに かわ れ ない 自分 を。

 揺るぎのない こころ を。

   ――人は持て余す・・

    声をかみしめ、涙をぽたぽたこぼしながら、

    もう二度とは戻れない、森へと深く分け入る。



  × × ×


 復讐というものが脳内のある肉片だとしたら、

 ピンセットを取り出して摘む人もいるだろう。

 そしてそれは、新たな死をめぐる第一の怒りとなるだろう――。




 


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