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灯台

wa!ひろさん写真詩「夜」





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    ゴールデン・ゲート・パークで知り合った鳥・・

    一○○○エーカーの土地に、庭園や、植物園や、コンサート・・

    気惰い、何処かの場所を鳥が見たような空中からの視点で・・

    透視図法で、画像と直角に交わる仮定の一点。対象を眺める位置。
   、、、、、、、、、、、、、、、、
   知らぬ間に背中を剥ぎ取られている、

   背骨のあたり――家などが反対向きに接し、

   たっぷりと日常に繋ぎとめられている(背中に眼はない・・)

   痙攣する咽喉さ、・・臼から見る類似的冷笑の断面さ!

      月の地球に対する引力圏半径は六万六五○○キロ。

      ハードディスクの読み出し部分-強磁性と非磁性の薄膜を重ねた多層膜、

      (この、)巨大な引力と、宙ぶらりんの空中に・・、

      黴臭い革表紙の陰に――黒ずむ。暗くかすかな走り梅雨・・

     それまで少し感じてきた器官と機械を行き来する、季節が、

     この不思議な網膜 [窓はここにあった・・]


 あなたは 扉であってほしい

 たった 一つの合鍵!で・・。

 (人は三角定規の空白を覗きこんでいる・・)


   あなたの名前は何ですか・・ああ、心が悶える、その名前、

   人の名前、文字の名前――女の名前・・

   名前を軽々しく口走る男たちが僕には羨ましい・・・それは天使の名、

   呼べば愛の女神の微笑みが浮かび、募る想いがひそやかに、

   途切れることになるかも知れないのに――

   いつわりの名でいいから、あなたの名前を教えて下さい・・


      「 わたしをみつめる あなたのかお

      かさなり 」――Scanner ――


   名前?・・あなたのため息が翼となり、もう既にわたしの魂を見つけたというのに、

   名前など呪文の類、惚れたはれたの気安い通り名ではありませんか。

   けれど、不安定な関係を告白する、・・あなたの、ぎこちない、その言葉が、

   わたしの胸を射止めます。キューピッドの矢、さもなければ・・

   毒蛇にかまれたと思えるほどに・・忍び笑いなさるあなた、蒼ざめているあなた、

   あなたは悪魔ではありませんか・・あなたの眼がもうわたしに触れている。


     「名を名乗れ」(事物の呼び名にも人の呼び名にも・・)

     「名前を呼ばれたら返事をしろ」(当事者とされている者の名よ・・)

  “沈められたもの”が表面から、・・浮かび上がる。

  (固体表面は不純物の混入や格子欠陥によって再結合が起きやすい・・)

  血の色? 潰される。一本の鎖、――皮膚

    低い叫びは、きっと、音譜にはならないから

    (鎖を敵の武器に絡みつかせ、引き寄せて鎌で切りつける。)

    ・・・でも新しい呪文は閃光のように、完璧な天体を求める

    脚が赤い舌先みたいさ、――火打ち石みたいさ!


   触れていると?・・では、僕はあなたの傍にある暗闇の所まで行きましょう。

   なのに――なんて明るい・・まるで、あなたの周囲から光がこぼれているようだ。

   薄暗いジメジメした所に、どうやら僕はいた。美しい天に輝く星や月のように、

   僕がそこまで行っていいと?・・ああ、そこまで行けば、

   あなたの肩に、その美しい手の甲に、キスを一つせねばなりますまい。

   ――盲目で、無口な僕には、あなたの眩しすぎる光の前で・・

   もうこれ以上、おしゃべりが出来そうにもない、でもだから心臓が止まらない、

   けれど、あなたの傍に行きたい・・臆病さが取り柄の男には、

   あなたの傍にいることなどできない・・・


    恐ろしいことだ

   ( かたく にぎりあった あのときから
 
    めまぐるしく走る街の壁・・・ 電光の内腿 )

  前進を阻むもの。進展の妨げとなるもの・・
       しぼ
  細かい皺を出した・・強く縒りをかけた糸を、

  平糸に巻きつけるように縒り合わせた糸(のように、)

  地図の鉱脈――


   あなた、お待ちになって・・女性が見れば、思わず振り返る、

   魅力的なお人なのに――あなたはまるで、女性のような人・・

   でも、その身体も、その背中も、その腕も、たくさんの人に触られて、

   まるで誰かの持ち物のよう・・いいえ、こちらには来ないで、

   わたしは恥ずかしいほどに嫉妬しています。あなたの言葉を聞く人・・

   あなたのそのお優しい心を慰める人が、わたしには羨ましい――

   まるであなたの声は、名前入りの便箋のよう。でも、そこには、

   あなたの名以外、知ることはできない。あなたは、わたしをおからかいになって、

   まるでわたしの心臓が百個でもあるような、そんな扱いを――なさる・・

   罪な人、まるで女をその気にさせて、それを楽しんでいる人のよう・・・。


  (  水車のように ゆっくりと 廻り

    地下室の電圧をあげていた・・  )

  ―――わたしたちを心底満たしていたものの正体

  電圧を測定する計器。電流回路に並列につないで用いる。
 、、、、、、、、、 、、、 、、、、、、、、、
 つかもうとしている。 きっと つかもうとしている


    何を言います・・あなたの声は薔薇の花、あるいは美しい色の名前――

    その声を聞いていると、僕は無性に、自分が恥を多く持った、

    卑しい男であると思えます。小鳥たちが羨ましい、あなたの友人・・

    いいえ、あなたの肩にそっと手を置かれる、

    お父上や、恋人が羨ましい・・・僕は、あなたの前では、裸同然の罪びとです。

    まるでフルート・・いいえ、あなたの声はオカリナのように、僕には、

    梟を想像させます。夜啼鳥・・いいえ、あなたはいつも、

    僕の心の中で静かに囁きます。恋? いいえ、あなたは時計です。

    たとえば真夜中の柱時計・・僕は突然、

    無性に泣きたい気持ちに駆られ、跪き、思わず神に祈らぬ僕でさえ、

    神に祈り――この孤独を、絶望を取り去って欲しいと願って・・しまう――

    僕はあの名も知らぬ女を愛してしまったのだ、

    女神を愛するとは不届きで、破廉恥な。ああ、それなのに、

    ・・あなたに近づくたびに、薫る、この香水――

    なんてよい香りだろう、失神したら・・僕はどうしよう、大きな口を開けて、

    涎を垂らしたらどうしよう。憧れている女性に、何と無様でみっともない、

    ああ男であると知られたら――どうしよう・・・。


          記憶は荒い息づかいでわたしの純潔を奪う

         わたしは犯される――きっと、わたしは犯される・・

       かすかに窓が震えるような海の韻・・言葉のひびき!

       (また、)物の出す音! 強音の音節と弱音の音節を

       格子模様のように組み合わせて――重ね合わせて・・
  
       無遠慮に侵入する・・・不意の交錯!


    「 わたしをみつめる あなたのかお

    かさなり 」――Scanner ――


  (    薔薇を持つマリー・アントワネット

       「触れられて・・・?」



     触ろうとすれば  槍の穂先

     触ろうとすれば  象牙の塔・・・

   何かが身体にふれて、そのものの存在が感覚的にわかる・・

   ひんやりとしたものが顔に、この安い肌に触れる――

   だから触れない 沈黙する

   だから触れない・・

    なんの痛痒があろう  水の影   風見鶏   

    千年も経ったら粘液状で  つかみどころのないものが静かに

    (この地上にあり)-《大量の土砂を入れて地上げする》

    その時、ペルーの南部ナスカ地方の砂漠に刻まれた巨大な図形を憶った、

    さる・コンドル・魚。次はどんな違う自分になろう――

   
   ああ、あの美しい男は何と自分を知らないのだろう・・

   あなたが大きな口を開けたら、女性たちが、思わず覗きこんでキスしてしまうのに。

   そしてあなたが涎れでも垂らしたら、女性たちは――誘われた、と言って・・

   あなたの一晩のお供になってしまうのに・・・罪な人、わたしの口を軽くして、

   蓮っ葉な女にしてしまう。わたしには恋人などいない――のに・・まして、

   もう誰とでも結婚できる女・・お父様になど、わたしの肩には触らせません。

   肩に触れば、それは男のものになった証・・あなたの掌が、この肩に触ったら、

   わたしは、きっと燃えてしまう・・なんて細い肩――骸骨のよう・・

   女はいつでも、臆病なもの。誰の声も・・聞きません、慕う人の声以外――

   ああ、あなたの声が、もし耳元に聞こえたらどんなによいでしょう・・

   きっと、わたしこそ、失神してしまう――でも、そうならないように、

   わたしはスカートの裾を握って、いつでも、あなたの前から去る理性だけを残して、

   いま、あなたの目の前にいるのに――もういっそ、ひと思いに、

   あなたに唇を奪われ、もうただ、永遠に眠りたいのに・・・。


      ・・・でなければ――そう!でなければ・・鼓動が削り取られていくむなしさを

     表現できない!分かり合えない・・。

    胸の奥には空に昇った階段があるよ! 鉛のベッドが

    いつからか化石化した木[翅音を真似・・]

    稲妻のように進む ・・ 進む-よ――

      (埋没している間に石化して固くなった・・本当は、

       消滅するはずの古いものだった-フウインボク-リンボク・・

       恐竜やアンモナイト――石炭・石油・天然ガス――)


   あなたこそ、自分を知らない・・そんな死の苦しみなど、キスにはありません。

   キスをするなら、まず、僕は頬から。そして次におでこ。次に瞳。

   そしてあなたの――耳に、自分の気持ちを打ち明けたい・・ああ、あなたを慕う、

   たくさんの男たちに殺されてしまうかも知れない。僕は、まず、

   あなたに手の甲にキスをして――そしてあなたの瞳を覗きこむんです・・

   すると、あなたは、もしかしたら同情されて、

   どうしてそんなにオドオドしているの、と思わず、

   言うかも知れません・・・違うのです、あなたの顔を見る勇気があるなら、

   もういっそ、あなたの代わりに唇を求めて、僕が、その柩の主となりましょう。

   どうせ、僕の人生は墓場です・・あなたに恋をした瞬間から、僕は罪びとなのです。

   あなたの肩に触れたなら・・僕はあなたの壊れやすそうなその身体に、

   蛇のような腕――そして男が女にそうする、力強い呼吸で、

   あなたを自分のものにしてしまうでしょう・・僕は心の罪を持ちながら、

   あなたの目の前で、一度だけお辞儀をし、そしてこの場から、

   迅く去ってしまいたい、ああ、僕のことなど、もう忘れてしまえばいい――。

      、、、、、、、、
      眼球という窓から-角膜・脈絡膜・網膜――

      あなたの瞳にあずけられた その重さを確めながら

  もう、世界はすっかり変わってしまった(と言う、)

  ばらばらになってしまったと言う、夜は慈悲の色に染まり

 壊れたイメージの山。ぷしゅっと亀裂でもはいれば

 ・・・途端に、煙でも出てきそうな街で探しているもの


   忘れる?・・何故忘れられましょう、あなたを見た瞬間から、わたしの人生は、

   あなた、ただひとりきりに左右されるものなのに。わたしは、

   あなたの胸を見た時から――わたしはきっと、この胸が好きになる・・と、

   心ひそかに思っていたのです。来て下さい、そして、抱き締めて下さい・・

   恋の魔法が解けぬうちに・・あなたが、消え去らないように――。


  「もう攀じ登れない」ラプンツェルの塔・・

  あの髪は夜――蜜のような重たい涙を流す夜

    貝の構造のような  脱皮の途中

    干からびていた   脱皮・・


              ――折れそうな、わたしの腕の中で

          ――折れやすい、わたしの腕の中で


      (  愛していると囁いて、


   おお・・何と素直で正直な言葉――ああ、怖ろしい、僕はもう嘘はつけない、

   いま行きます・・神でさえこの女の前では、運命の悪戯など起こせぬでしょう。

   何故なら、僕はもう、あなたにただ、抱かれたいだけの男だから。

   そして、僕は耳元で、世界中の不幸があなたにはつゆほども関係のないことだと、

   僕は教えねばなりません――ああ、灯りを消して下さい・・

   僕がもっと正直になれるように――もっと、あなたの身体に触れられるように・・

   ああ――なんと、柔らかい・・あなたの髪、頬、そして耳・・・

   これはもはや一日ではすみますまい・・神の造形した永遠の形としか、

   僕には思えない・・女とは、したたかで、男を馬鹿にしているものだとばかり、

   思っていたが――この女の素直さはどうだろう、そしてこの女の、

   胸にこすりつける、頬ずりの感触はどうだろう・・


     部屋は いま わたしを呑んで

     遠くから いま わたしを みつめて

     (眼球が無意識に律動的に動いて・・悟る、この焔は、

     この時間は、あなたに捧げられる――)
 
   すべては起こりうる ナイフで胸を刺すようなことも

   すべては起こりうる 心は一本の弦を截るに等しい

      電磁波、音の大きさ小ささ、高さ低さ

      、は未知というものをくぐりながら

    あった――天使の肋骨・・・ぐーんと傾いて

    ひかりも闇もない、季節の流れ、歳月の流れ

  人類が洪水で飲み込まれ

  、いま、わたしが吐く、

    たとえそれが口先の鍍金であろうとも、

    もし、汲々として一生を終えても・・・清水は潺湲と

   くらき岩――苔の上に滴り ああ洞窟がくずれた地底湖に

   陽をうけてなお無限際の蒼き夜空となる・・

    ゴールデン・ゲート・パークで!ふかい見知らぬ森で

    ゆるやかなスロープで・・。

      ・・・狂気です――そこでわたしはあなたの内側にまでもぐりこみ

     あなたにひそむ夜の茂みをヒツソリと濡らしたのです・・。


              ――折れそうな、わたしの腕の中で

          ――折れやすい、わたしの腕の中で


      (  あれは なんのにおい?


   男の人は、もっと、嫌らしくて、下品な人だとばかり思っていたけれど・・

   何故だろう、このあたたかで、力強い胸に抱かれている――と、

   わたしは女であることの喜びを感じる・・なんて罪な人、

   この胸の感触を知ってしまったら、もう、あなたのいない夜など・・・

   想像できません――そしてなんて、わたしを優しく落着かせてくれる匂い、

   海のようにはてしない、この安らかな気持ち・・ああ、男などに、

   抱かれるものかと思っていた夜もあったけれど――この素敵な胸の音、

   ときめきは・・あまりにも甘くわたしを酔わせる。女とは何?・・と聞かれたら、

   それはあなたの前にいる人、と嘯きたい。あなたを騙したい。

   もう、あなたを何処へもやりたく――ない・・。


    夜のくらさのなかで

    「ごらん」 真珠を!金星からの光を!と・・。

    輝いているものの周辺に見える、淡い光のかさ――

  ごらん、深く冷たい[予感・・] それが花をかかえ、髪を濡らし、

  (それを、)吸収したり反射したりする・・

  欲望の循環、――すきとおった繭に思える頃・・

    部屋は いま わたしを呑んで

    遠くから いま わたしを みつめて


  (    薔薇を持つマリー・アントワネット

       いまや負の聖性に染まり、緑色の月に似た横顔


   ああ、神よ、この女の罪をお許し下さい。この人は、僕が騙したのです、

   そして僕が・・罪を犯しやすいあまりに、この人はその優しさから、

   僕に恋をしてしまったのです――ああ、でも夜風にあたりすぎるのはいけない、

   ・・夏の風は蕾のように、あなたを開かせて、別の男を・・・好きになるかも知れない、

   だから、女よ・・灯りをつけてほしい――僕はここにいる、僕はお前のものだ、

   心変わりしないよう、そして、もうこれ以外の恋をしないために、

   僕は何度でもお前に口づける・・愛しい人――可愛い人よ。


     触ろうとすれば  槍の穂先

     触ろうとすれば  象牙の塔・・・

   だから触れない 沈黙する

   だから触れないよ・・ 触れないまま

   この夜が(過ぎる)・・さまよえる僕等の時間――

    ぼくらは毛深い。・・・欲深い。そしてづうんとするほど業深い

    ケーキの箱の中を思う・・・そう檻の鉄棒の一本をとるように、

    どんな機械の小さなネジひとつでもいいから――

      見よ! わたしは 戸口に立って、たたいている。

      たたいている。 いとやわらかな血の歌

  ――突然に・・、人生を語りかけ――おまえは忘れた

  、たえまなく寄せてきているのに、


              ――まだ、あの空の向こうを見ないで

          ――まだ、あの空の向こうを見ないで


      (  シャボン玉の泡、ぷわり、ぷわり・・。


   わたしはきっと、世界中の女たちを敵に回してしまう・・それが、分かりながら、

   もうわたしはこの腕の感触を、胸の感触を・・そして今しがた、あなたが、

   キスしたおでこや、頬のことを、永遠に忘れません――愛して・・います・・・

   あなた、お名前を教えて・・もう二度と、忘れないように、

   何度もわたしは呟きます――愛して・・・います・・


    ヴェールの上から顔を触り、顔かたちを感じて

    永遠の命の流れに把手を・・・、ドアーの

    深い憂鬱を感じて

      罪の意識に打たれ、恐れているのがはっきりと出ていた

      でも――、聞きなれない会話に 空の鳥

     ・・・は、あの車輪のように、永遠にめぐってゆく

     壊れるまでしていた、獣の香り、裸のにほひ


      「 わたしをみつめる あなたのかお

      かさなり 」――Scanner


              ――まだ、あの空の向こうを見ないで

          ――まだ、あの空の向こうを見ないで


      (  切ないまでに、深く、想いを寄せる・・。



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