時計の修理
やさしく揺れている―――夏の日の川で・・・・・・、風に触れるものすべて身をまかせていたあんな気持ちが、蜂蜜のように―――とろり・・・・・・として、いま、内側に貯まってゆく―――。クインテッセンス精髄で―――いてよ・・・優しさじゃなくてもいいから。世間の理想に惑わされず、自分中心の世界にとどまることなく、弱さと強さと祈りと願いを。―――小指の赤い糸に。恋に過去の年代表示―――は・・・いらない、ストップウォッチが瞳の―――点灯管。近付いて、触れ―――て、どんなものでも知り得―――たような気分になって、ミッキーマウスみたいな顔をしてる僕に、デリート・キーに消された色とりどりの刺繍。夏がやって来る、僕が君になり、君が僕になる、ただ一度の夏が―――。時には皮肉屋で―――内気で、奇妙な故障、はにかみも―――。普段口には出さない―――暗い過去もあって、淡くにじむ―――夕映えの中の飛行機。ねえ―――観覧車が近い・・・。素直に心を満たしてゆく―――優しくしたいという気持ちが、昇降用階段で、智慧の板。夏の刹那的な特約機構欄。message,message......夏の夜のメリーゴウラウンドに―――乗ろう、寓話の輪郭のまま、思いがけない見開きページへと―――。知りたいは君が誰かの心に―――置いてきた未完成の真理。そこから―――砂漠のような沈黙が生まれ、―――いつのまにか相手のことが気になってしまう魔法。風が吹いて暗くなると現れる―――君の表情。無邪気な夏のカウントダウン、sunsetの上昇、恋をして、ラフに優しく接する反対命題の孤独があって、感覚を起こさせる外的条件に、無邪気な春の―――終わり―――。―――夏のいやはて・・・・・・。