放課後のカーテンに隠してキスをしよう
【Clasped hands】 ―――忍び込んでくる枝、 そして花は香彩を開く・・・・・・。 【On the cheeks, forehead, lips, lips】 (声を定着させ―――言葉を支える・・・) (文字、素材、色、図像、時間、空間、要素・・・・・・) (でもそれは、ぬるいかも知れない・・・) アーキ・ヴィジョン (屈折や欠落が、原始心象を打ち出す―――) >授業終了時刻が一五時一〇分。 >下校時刻が一九時一五分。 「何も言えなかった―――」 (この、何も、は―――) 取り返しのつかないものは見つかった? 、、、、、、、、、、、、、、 ―――見るより先にそれが甦ってきた? 誰もいな―――い・・・・・・。 ねえ―――誰もいない―――よ・・・・・・。 【Kiss while touching the chest】 「本当にこの時間は進んでいるんだろうか?」 「僕等はここへ取り残されたりはしないんだろうか?」 カーテンが打ち寄せ、僕等は強大な牽引力を感じる。 そこに情緒がある。空想を失ってしまった造物主みたいに、 見飽きた不動の周囲がすべてであるように思い始める。 ―――抱 き し め る ・・・。