灯台

2019/07/28(日)02:22

veil

たねをまいたはる、 めをだしたなつ、 みのるあき、 そしてかれてゆくふゆ。 りせいのてんびんに、 ちせいのひかり、 しせるものといきるものがまじりあう、 よるのくにとひるのくに。 よるがきた。 だからしずかに、 かみのやわらかなかおぎぬを めくっていこう。 めいしんのきりをはらうように、 むちのめいろをぬけるように、 おもいだす、 どこにいても、なにをしていたとしても、 ひととひとがつながってゆくことを。 そしてそれこそが、 かみのちからでなくてなんだというのだろう、 ひとのこころにちりばめられた、 かみのあいのこころのささやきは、 すべてのものに、あいのゆめを。 かくのごとき あおのそこじから。 よみがえる、ほほえみ。 おずおずとした、たいよう。 ゆれるこだち。 そこにとまる、とり。 いみのそよめき。 りゆうのはためくとき。 ―――かけら。

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