カテゴリ:童謡・唱歌
20250512MON 唱歌「夏はきぬ」の季節である。佐々木信綱の有名な歌詞は、新撰国民唱歌全三集の第二集に載る。 1900年(明治33年)2月から10月にかけて共益商社楽器店・大阪三木楽器店版から出版された。 曲は紆余曲折があり、編者の小田作之助により、翌年全五集の新撰国民唱歌に改められ、歌詞も佐々木信綱を離れなんと20番まであり、後半部分など教訓めいたつまらないものになっている。 まだまだ勉強不足で申し訳なく思うのだが、1942年(昭和17年)にNHKから国民合唱として放送になったときに「賎の女」が「早乙女」に改められたほか、幾多の変遷を経てきている。特に5番の歌詞はかなり変更されている。 夏は来ぬ 作詞 佐々木信綱(1872-1963) 作曲 小山作之助(1863-1927) 1、うの花の、にほふ垣根に、時鳥(ほとゝぎす)、 早もきなきて、忍音(しのびね)もらす、夏はきぬ。 2、さみだれの、そゝぐ山田に、賎(しづ)の女(め)が、 裳裾ぬらして、玉苗うゝる、夏はきぬ。 3、立ばなの、かほる軒ばの、窓近く、 蛍とびかひ、怠りいさむる、夏はきぬ。 4、棟(あふち)ちる、川べの宿の、門(かど)遠く 、 水鶏(くひな)声して、夕月すゞしき、夏はきぬ。 5、夏はきぬ、蛍とびかひ、水鶏なき、 卯木(うつぎ)花さき、早苗うゑわたす、夏はきぬ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.05.12 09:39:06
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