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カテゴリ:水曜…サンキュータツオ
【サンキュータツオのちょこシス妄想日記】
「クリスマスの日にミニスカ美女サンタがかわいい妹をプレゼントしてくれる」アニメ、 『ちょこッとSister』 に人生を壊された男、サンキュータツオだポポ。 ※以下、すべて妄想なのでご注意ください。 読む前に予習。テレビ版の最終回。 『ちょこッとSister』テレビ版 第108話(最終回) ***本編*** サンタさんとちょこちゃんが、真っ暗闇で向かい合ってしゃべっている。 サンタ 「川越ちょこちゃん。 君はまだ若いのに、このサンタ養成学校に入りたいという。 君はサンタになりたいのかね?」 ちょこ 「はい!」 サンタ 「道は厳しいぞ?」 ちょこ 「はい! 私は、サンタさんになって、周りの人をいっぱい幸せにしたいです!」 サンタ 「……よし、わかった。養成学校の入学を許可しよう」 ちょこ (笑顔で)「ゥひー」 キター!! こんなオープニングではじまった劇場版! そんなわけで、 つばき荘の面々が、アパートを出て行くかもしれないような状況を知り、はるまと管理人さんの、惹かれあっているような気持ちをうっすらと感じ取ったちょこちゃんは、ある日、突然、「つばき荘」を出た。全員に、「サンタになる」という書き置きを残して……。 そして、ちょこちゃんは、サンタ養成学校の授業を受けることになる。 定年後のおじいさんとか、若い人とか、年齢層がばらばらの教室で授業を受けている。 そして!授業をしているのは、美人の女サンタさん! 声はそう、あの井上喜久子(17歳と1万日以上)さんである! 先生 「えー、今日からこのクラスに新しいお友達ができました。 川越ちょこちゃんです。 みなさん、仲良くしてあげてくださいね?」 ちょこ 「えっへん。 はじめまして! 川越ちょこです! 私は、お兄ちゃんの妹だよ」 こんな感じである。 年齢層がばらばら、10人くらいしかいないクラス。 そして、ちょこちゃんのサンタ養成学校での日々がはじまったのだった。 家の登り方とか、プレゼントのラッピングの仕方とか、トナカイ実習とか。空飛ぶバイク実習とか。(やっぱりバイクでプレゼントするってのはオフィシャルだったんだ!) なかには忍者みたいな先生が「足音を立てない歩き方」みたいな授業もやってた。 ある日休み時間に、ちょこちゃんは、クラスメイトのおじいさんとお姉さんの会話を耳にする。 おねえさん 「あなたはなんでここに?」 おじいさん 「わしゃー癌でだよ。昔からの夢じゃった。ここに来れたわしは幸せもんだ。お前さんは?」 おねえさん 「わたしは事故。あっという間の出来事で痛さもなにも覚えてないわ。もともとバイク乗るのは好きだったし。配達やってたし」 ここにちょこちゃん乱入。 「ねえねえ、ガンってなに!?」 ちょこちゃんは、井上喜久子サンタに、放課後質問をする。 ちょこ 「ねえねえ、ここにいる人たちって、死んだ人たちなの?」 喜久子サンタ 「そうよ。 ちょこちゃん、あなた知らなかったの? でもここに来られるのは、現実の世界に、まだ強くあなたを引き止めたいと思ってる人たちが大勢いる人だけなの。それだけ想われてたって人たちなのよ」 ちょこ 「そうだったの!?」 考え込むちょこ。必要とされてない、と感じたからこそ、必要な存在になるためにここへ来たはずだが…。そこでちょこちゃんは、校長先生である大サンタに、質問をぶつける。 するとサンタはこう言う。 サンタ 「実は……君は、もともと私があちらの世界に届け損ねたプレゼントそのものだったんじゃ。だから、少し届けるのが遅くなってしまった。したがって君はまだあちらの世界に溶け込めきれていない。 君が完全にあちらに固定するのは、君が本来届けられるべき時間、周りに人が願った分だけの「願い」が必要じゃ。」 そうだったのか。 すべての子どもはサンタさんからの届け物だったのか。 サンタさんは、すべての子どもを12月25日に届けると、世界がまがってしまうから、子どもだけは1年を通して届けるらしい。25日は、そんな本来のプレゼントである「子どもたち」が、ちゃんと愛されているかどうか、ひとりで寂しくしていないか、とか、確認し、調査しに行くための「お歳暮」のようなものらしい。 そもそもちょこちゃんは、残念ながら、生まれることができなかった子である。 しかし、はるまの強い「願い」によって、現実世界に形をもち、贈られてきた「遅れきたクリスマスプレゼント」だったというわけだ! 考えこむちょこちゃん。 そして、パラレルワールドっぽい、サンタ養成学校の長い日々が続き、ちょこちゃんもいよいよ研修の終了日が近づいてきた。 サンタさんに呼び出されるちょこちゃん。どうやらこの学校の研修終了日は、ひとりひとりちがうらしい。なんか、自動車免許の学校みたいだ。 サンタ 「サンタの仕事を知ってるかの? それは本当に人に望まれているものをプレゼントすることじゃ。つまりサンタに必要なものとはなにか。それは、「思いやり」だ。川越ちょこ、君はそれを体得したことを認める」 ちょこ 「わーい♪ いひー」 井上喜久子サンタ 「あなたはあとは、あちらの世界に戻って、見習いとして、まずはバイク配達サンタからはじめるのよ。子どもをプレゼントできるのは、一人前のサンタになってからなの」 そ、そういうことだったのか! トナカイに乗れるのはベテランからだったのか! 見習いは、1年に1回だけ働くことしかできず、あとは修行か!(ということはあのミニスカサンタも…) サンタ 「しかし、君がサンタになってあちらの世界に行くには、ひとつだけ条件がある。 それは、「来てほしい」と、強く願われることだ」 ■ 一方。 こちらは現実世界。ちょこがいなくなったはるまは、すさんだ日々を過ごしていた。管理人さんや真琴さんでさえもはるまを元気づけることはできない。 そんなはるま意を決して、ちょこの真実を、管理人さん、そしてつばき荘のみんなに伝える。 ある日、「妹が欲しい」と願っていたら、サンタからちょこちゃんがプレゼントされたこと。 みんなに言い出せず、「妹」だと言い張っていたこと。しかし、ちょこちゃんは、「いてくれ」と願わないと、この世界にいられないこと。逆に願えば、戻ってきてくれるかもしれないこと…。 ちょこという妹ができた、ということをいよいよ親、親戚に伝える! ここではるまの実家では、はるまの父、若本規夫閣下の登場である! 父「はるまぁー、貴様久々に帰ってきたと思ったらなんの用だぁ。大学にはちゃんと行っているのか? なあ、母さん」 母「あらやだお父さんたら。怖い父親のふりしちゃって」 父「こらこらぁー、はるまの前でそういうことを言うでないぃ~」 そこで、はるまは「大事な話がある」と、両親を前にいままでの経緯を説明するのだった。 以前にもこういうことがあった! だからお願いだ、本気でちょこという妹がいるんだと、 みんなで信じてくれ! 願ってくれ! そしていかにちょこちゃんがいい娘で、かわいい娘だったか。108話ぶん話すのだ。 父(若本) 「よぉぉぉぉし、わかったぁ! 私はいま、猛烈に感動しているぞ、はるま!」 素で言っていたら、頭がおかしくなったと思われるかもしれいない、はるまのこの荒唐無稽な話も、はるまの熱意と願いによって、つばき荘の面々、そして家族、親戚にもちょこちゃんの存在を強く「願う」気持ちにさせた。 なによりもはるまの両親は、生まれてこなかったちょこちゃんを「願う」気持ちは、だれよりも強かったのである! はるまはそれ以外にも、商店街の人々、幼稚園の子どもたち、ちょこがいままで関わったすべての人に、コトの真相を語ってきかせるようになった。 「ちょこちゃん帰ってきて!」その願いが、元気玉のように! ちょこ玉が! チョコボールが! そしてクリスマス当日。24日深夜未明。 はるまの部屋に突如バイクで訪れたサンタ。そのサンタこそ、なにを隠そう、真っ赤なサンタ服を着た、ちょこちゃんだったのである! はるま「ちょ、ちょこーーーーーー!」 ちょこ「お兄ちゃん! へへー」 にっこりしてはるまに抱きつくちょこちゃん! ちょこちゃんは、つばき荘の管理人さん、真琴さん、安岡のおじさん、そして商店街の人々、幼稚園の子どもたちの元へも行った。 そしてつばき荘に戻ってきたちょこちゃん。 「お兄ちゃん、ちょこ、サンタになれたよ! そして明日から、またここに住めるんだ!」 そう、ちょこちゃんは、現実世界に固定できるほど、大勢の人の「願い」によってこちらに戻ってきたのだ! 「みんながまだこのアパートにいて、わたしのことを想ってくれたおかげだよ!サンタさんがそう言ってた!」 こうしてつばき荘は、大号泣の末、大宴会のクリスマスとなったのである。 そして、はるまにちょこからプレゼントが渡された。 「はい、これお兄ちゃん!」 はるまがプレゼントをあけると、そこにはチョコレートが! ええっ! それバレンタインじゃ…。 そんな、幸せなエンディングを見ていた、パラレルワールドのサンタさんは、 「ほほほほ。では、そろそろあの管理人さんにも、わたしからプレゼントを贈るかの」 と、管理人さんに子どもをプレゼントすることを決意! 管理人さん、処女妊娠! 想像妊娠! マリア様! 10ヶ月後、管理人さんは無事赤ちゃん(サンタさんのプレゼントだから「赤ちゃん」なのだ)を出産、つばき荘に残ることを決意した全員によって、その子を育てようということになったのだった。 そんな、ひとりも血の繋がっていない人たちが、本当の「家族」になるお話! エンディングはしっかり「ネコにゃんダンス」フルバージョン。劇場で号泣しながら一緒に踊ってきました。納得の95分でした。すべてお伝えしたいくらい。 1未満の声も満載だったし、途中1箇所キープアウトあったし。 ***完*** 見終わった後、あまりの感動に、「ちょこシス」の制作会社、ノーマッドに行ったら、 ! なんとここにもちょこちゃんが! オ、オレを待っていたというのか!? みなさん、 こんなことが信じられますか? 「私は、1人でも覚えてくれてる人がいるだけ、ずっといるの」 こんな素晴らしい作品を作ってきれた雑破先生、監督はじめノーマッドの皆さん、ありがとうございました!! あー、本編が終わってしまった……。こうなったら、オレにできることは、あとは「終わってない」とか言い張って、妄想で続きを見た、ってことで感想をアップしていくことくらいしかできないじゃないかー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.02.14 04:20:14
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