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【サンキュータツオのそういえばですけど】 11.12.21号

サンキュータツオの「世界一初恋愛2」
  ~続・横澤隆史論 BLにおける作品の奥行き~


サンキュータツオだポポー!
気づいたら、『世界一初恋』もあとは最終回を残すのみ…。
終わってしまうのが怖くて、最新回を見たくないような気もするのですが。
やっぱり見ちゃうよね、しかも躊躇なく!

さあ、というわけで、こちらも残すところあと一回、
世界一初恋とともにあるブログ、

一週間のご腐沙汰でございます、
サンキュータツオの
世界一初恋愛2!

(せかいいちはつこいあい2)


「そばにいることさえできれば、そのうちどうにかなるかもしれないって、淡い期待くらいもつだろう!
なんでよりにもよって小野寺なんだよ!」



横澤ああああああああああ!!

う。先週とまったくおなじ感じではじまっちゃいましたけど、
もう横澤さんがいじらしすぎて、横澤さんのことしか見てなかったぜオレ!

ちょっとすみません、
本当に本編はですね、
政宗と律の、相互の誤解も解け、
過去も清算し、偽名の件とかもサッパリ解決し、
お互いが気持ちを伝え合うことで、
ものすごくハッピーエンド(しかもちゃんと最後は「最悪なんですけどー!」で落とす例のパターン)だったので大満足です。
大満足なんですけども!

オレ的に、これもう完全に横澤さんが喰っちゃってる!

いい仕事しすぎてる!

なんすかあのツンデレは!
政宗のことを、キレながらデレる「キレデレ」と私は言ってきましたが、
ここへきて横澤さんの、教科書に載っていそうな正調ツンデレを目の当たりにすると、
こりゃたまらんわ!!
となってしまいました、本当にすみません。
なんか、すみません。

思いっきり用意されたエサに、バクっと食いついてしまった感じですけれども。

いやホントに、
政宗が律に言った

「オレがいま好きなのは、いまのお前だから」

という、現在の律を肯定する発言、過去の自分の幻影を引きずって追いかけられているのではないかという過去コンプレックスから律を解き放つ大人な発言には、目を見張るものがありました。感動もしました。
「三井くん、君はもう、あの頃の君をとっくに超えているんだよ」
という安西先生のセリフとかぶるねタツオ涙目。

現在を肯定する、これ大事なプロセスのひとつですね!


しかーし!



しかし、それよりも、オレはどうしても、



「要するにオレはどうしたって諦めるしかないってことか。」



とボソっという横澤さんが、
まー萌えた!!

どん底に突き落とされる横澤、素晴らしすぎる!!
横澤、よく言った!!


とにかく、今回は横澤さんが、自分の目のまえで政宗と律に完膚なきまでにいちゃつかれ、
1ミリも可能性を残さない感じで地獄に突き落とされる回なのですが。

みじめなこと山のごとし。

やめときゃいいのに、政宗に食い下がっちゃう冒頭のシーンとか、マジでやばかったんですけど!

政宗
「横澤、お前とは昔寝たが、今後はないときっちりケジメつけたよな?」


こんなこと言われるのは、現世ではストーカーくらいなのではないでしょうか。

しかし、これにもひるまず、こんな「フラレ確定セリフ」を吐く横澤。

横澤
「だけど、オレだけがお前を立ち直らせることができたんだよな?」


なにこの恩着せがましいセリフ!
かわいそうだぜ横澤!

みなさん、考えてあげてください。
自分の好きな人が、過去の人のことをまだ断ち切れず、だからといって、自分のことを抱いたのに、「ケジメつけた」って何度も言われ、でもそばにいていいと言われてるから淡い期待くらいは持っていて、傷つけてほしくはないから横取りするならちゃんと相手の覚悟も見たいっていう、しかしそれでも自分の目の前で堂々と「あいつが好きだ」「高野さんが好きです」
とかいちゃつかれる、
横澤さんの気持ち!

そんでもって、やっぱり「ケジメつけた」って念を押されちゃって、
残念ながらこの男、「オレがお前を立ち直らせた」とか言っちゃってるんですよ!
せつなーい!!

なにこの「浮かばれない男萌え」は!?

思えば、私はギャルゲーをやっているときでも、
だれに一番感情移入するかといえば、
主人公でもヒロインたちでもない、
「主人公の親友で、全然モテないやつ」であった。

いつも片思いでフラれたおし、報われない男たちであった。
しかし、そんな「報われない属性」は、BLにも存在したのである!

ただし、この浮かばれない、報われない男は、「一途であること」に価値がある!!

その、出口がない感じが、「こいつ守ってやりてえ!!」に繋がるのである!
ドーン!!

ほかに手出しできたりしたら、「こいつうまくやれるじゃん」になるからである。
おそらく、ここで諦めるしかないと骨身に染みてわかった横澤は、もしかしたらこれから新しい恋に目覚めるかもしれない(知らない体でいこう、うん)。
でも、
いつ横澤が輝くかって、まさに今なんだよ!
(う。「ジジイの全盛期っていつだ? オレは、オレは今なんだよ!」の桜木花道のセリフを思い出してしまってタツオ涙目。)

そんな、悲しい横澤の背中の魅力がふんだんにつまったのが、
今回の話数だったのである!

横澤「だけど、少し時間をくれ。」
高野「横澤、すまん。」
横澤「あやまんじゃねーよ」



「あやまんじゃねーよ」

キターーー!!


フラれる男っつのはいいもんですな!
こう、粗野な口ぶりで、やさしさがあるといいますか!
女子だったら「あやまらないで!」とか「あやまるのやめてよ!」とかになるんでしょうけれども。



BLとは、男の葛藤である。
男の葛藤は、なにも対相手、対社会、対会社だけではない!


「受け入れなければならないこと」
は、なにも、「男のことを好きになってしまった」だけではないのである。
「好きな相手にフラれてしまった」も、そうなのである!!

ここに、横澤は、『世界一初恋』という作品を重厚にした存在として輝いた!
それは、BLというジャンルにある、
「好きになってしまった」の次にある、「フラれてしまった」も描いているからである!

BLのほとんどは、ハッピーエンドである。
それは、山でたとえれば、頂上で終わっているのに近い。
しかし、この中村春菊という作家は、3組のカップルとサブキャラクターを用意することによって、あくまでメインストーリーでは「山の頂上」を描いてカタルシスを得られるようにしている半面、脇で、「頂上から降りるもの」、「頂上までいけず、下山するもの」の存在を示して、「山のぼり」の現実を描いているのである!!

普通の1カプしか描かない1巻完結のBLでは描かれない、「その後」が描かれているのである。
想像していただきたい。
横澤が主人公になった、彼が大学生のときの物語をもし、描いていたらどうなっていたか。

片思いの相手(高野)が、傷心しつつも、自分を頼り、「こんな形でも甘受しよう」とプライドもなにもかなぐり捨てて、彼と結ばれる物語。そして、高野は元気を取り戻していく。そう、横澤主人公で、二人でおなじ出版社に入社しているところで終わっていれば、充分ハッピーエンドの物語なのである!

しかしこの『世界一初恋』という作品は、いろいろなカップルの、いろいろな時間を描いている。
これから山を登る人、頂上に向かっている人、それでも頂上を目指す人、どの山をのぼるか迷っている人、諦めて下山する人、遭難した人、頂上から降りる人。
(女は、この作品では、「海の人」である)

横澤さんという存在は、そんな作品の奥行きを作っている存在なのである!!


社員「目、赤いですよ?」
横澤「なんでもねーよ!」


社員「この企画書、なんか問題ありますか?」
横澤「ねーよ! ねーからムカつくんだろーが!」


ただイライラしているように見える横澤も、実は仕事場にきて自分の居場所をみつけようとしているのである。あのツンな感じというのは、自分の居場所を失ったツンなのである。
仕事ができるとかどうとか以前に、この職場で仕事をする意味を失いつつある、居場所のなさなのである。

「朝っぱらから見たくもねえ顔見せるなよな」

「ま、お前がちゃんとやってるのは、認めたくないが認めてやる
 あの企画書、よくできている。」

「仕事だからな。」

「あと、ひとつ。
 お前、政宗のこと好きなのか?」

「お前がどう思っていようが、政宗にやな思いをさせるようなら、オレは容赦なく奪い取る。
 それだけは覚えとけ。」


この人の、「許す」の表現は、これで精一杯であろう!
高野にはプライドを捨てている横澤だが、律にはプライドをむき出しにしている。

健気じゃのう!

それでも精一杯、律のことを最終的に認めちゃっているあたり、「仕事だから」とかいいわけしているあたり、
この男は、どこまでもかわいい!

いまの幸せは、ただ漫然と与えられているものではなく、
その裏に必ず泣いている人がいるということを忘れるな、
という、戒めなのである。

だれかを選択するということは、だれかが選択されなかったということなのである。
それを、この男は身をもって教えてくれているのである!

横澤バンザーイ!

というわけで、
すっかり横澤萌えに走ってしまった私ではありますが。

雨宿りしながら、

「オレ、高野さんのこと、〇×▼◆!!?」
「あ? なに聞こえねえ? もう一回言え!」


という、古典派ロマン主義なセリフを充分味わったことは言うまでもない。
それではみなさん、
あと次回だけになってしまいましたが、
来週のこの時間まで、アディオス!

恋愛に必要なことは、すべて中村春菊先生に教わっております。



『onBLUE』ヤマシタトモコ特集、売り切れ続出!
おかげさまで、重版決定だそうです。買ってね!


次の『ニュータイプ』に寄稿しました!
詳しいことはまたお知らせしますが、是非読んでくださいね!


アニメ会のヲタめしの年末特別番組に、ちょろっと出るはずです。
収録は済ませてありますので。

あとは個人ブログのほうで、随時情報アップしますので、
暇な人はチェックしてくださいポポ!








最終更新日  2011.12.22 18:40:15
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