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カテゴリ:金曜…国井咲也
国井咲也の満巻全席  第307席
    asagao.jpg


先週は、「動いているということ」を
際立たせる手法(演出)として、
「止まる」ということを書いた。
「とめることができる」技術ってすげぇ、という
話だった。

『残心』も厳密には
「止まる/止める」という行為ではない。
むしろ「私には継続の意思が有るぞ」ということを
相手に示す為のものなのだけれど、
国井のイメージでは
「止まらない事で止まる」という事を
見せる手法のように感じているからああ書いた。
逆説的に「止まることで
動いていた事をより印象づける」事も
可能だ、ということだろうと感じている。
真剣に武道などをたしなむ人には
怒られるのを覚悟で書いたが、
「見ている(観客)」としての視点は、
そのような手法が使われた方が
圧倒的に「かっこいい」と映る、ということも
含まれているのではないかと推察する。
国井には「格好良く見えちゃう」のだから
これはもう、仕方ない。

その要素がさらに
観客に対して「わかりやすくする」という
プロセスを経ると、
味付けが濃くなる形になってゆく。

悪いとはいわない。
これが『様式美』とも
言われるものだからだ。

歌舞伎の
『見得(みえ)を切る』がいちばん近いだろう。
興味のない人からすると
「なんだあれは。ヘンなの」となりがちだが、
様式とは、
文化圏が異なると理解されないものだ。

本コラムの読者には『中2病』と
言った方がわかりやすいのかもしれないが、
その実、この疾患もよくわからないので、
はっきりとは断言ができない。(そうかな?)

さて、「物体の移動。その見せ方」について
少し考えてみたけれども、
次は「動かないもの」を考えてゆこう。

つい最近、知り合いが
こんな会話をしているのを耳にした。

「今な、鎌倉があついらしいぜ」

神奈川県にある観光地の鎌倉だ。
ヒートアイランド現象が海沿いの
土地で起こっているのか、と思ったが、
どうもそういう話ではない。
さりとて、
『傀儡政権』としての鎌倉幕府というような
方向の話でもないらしい。
(そっちの方も面白いのに)

どうやら片方はアニメや
アイドルグループの好き者らしく、もう片方が
「僕はアニメなど卒業しました」と
いっているらしい。好き者のほうは
「そんな事を言っているけど、
声優ファンとかいってる時点で
脱オタできてないって」と笑っている。
どちらも20代になりたてだ。
(男性か女性かまでは教えません)

つまり、ドラマの設定として
現代日本の『学校生活』が好まれているために、
「背景」に実存する地域が登場している頻度が
高くなっていて、
モデルとなる土地/都市が
重複しているという事だ。

放送時期が重なるのは偶然なのだろうけれど、
物語(背景)のモデルとなる地域の選定には、
土地がどこであれ、
必ず一致した要素を見いだせる。

だから偶然などではないし、
多くの作品の背景が自然発生的に
『いざ、鎌倉』に
なっているわけではないと考えている。

都市は常に変化している。
変化しているけれど、「外様」の人間には
時間が止まったかのような
場所(建築)が現存する。
古くから観光地としての印象が強い土地には
必ずといっていいほど、この要素がある。

都市は物理的に
動いているわけではないが、
『変化』がないわけではない。
むしろ、この国においては
まったく変化していないような
地域を捜す方が困難だ。
もちろん、過疎化も「変化」だ。
ここから先の日本のパラダイムは
「発展」という理想ではない。
「先細る」という事実だろう。
(特定した作品の話をしているわけではない。
 注意されたい)


         このお話は次週へ続く


「発展」を否定的に読める表現をすると、
悲観だとか暗い未来だとかを
感じる人がいまだに多い。
政治家のコメントなどを
見ているとそれはよくわかる。
コンビニで「読み捨て」と呼ばれるような
雑誌の表紙からでも
(むしろ読み捨てだからだろうか?)
十分に見て取れる。
コンビニのあの一画だけ80年代で
時間が止まってるようだ、と
感じるときがあったりなかったり。








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最終更新日  2012.07.27 15:35:25


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