札幌の賃貸【逍遙館】の軌跡

逍遙館の仲間から「前よりも集まる機会が減って残念」という言葉をいただき、ふと考えてみたら入居者歓迎会をしていない状況がしばらく続いていたことに気付きました。
大家さんとしては、とても嬉しいことですが、「いかん、これでは逍遙館のコミュニティが非常に寂しいことになってしまう・・・。」



いまの逍遙館には色々な職種の方がいて、全員を招集するのはとても難しいため、思い付いた企画をすぐに実行せず、つい時間だけ過ぎてしまっていました。
よし、全員参加が難しいのであれば、ゲリラ的に誘ってみて数人でも集まることが出来れば開催してみよう！と思い、まずは新年会を企画いたしました。

ただの新年会では芸がない。
おもしろ荘＾＾）逍遙館の大家としては、みんなが喜んでくれる新年会にしたいとあれこれ考えて思い付いたのが、わたしがガイドになって逍遙館からみんなで歩いて秘密の開催場所へお連れするという企画。
名付けて【逍遙館ミステリーツアー】

みなさんに逍遙館一斉メールをして参加者を募り、４人の方が来てくれることになりました。
1月某日19時、エントランスに集まったみなさんと一緒に歩き始めました。
「どこに行くんですか！」とみなさん期待してくれていますｗｗｗ



向かった先は逍遙館から約300ｍ行ったところにある【スパイスの穴ムジナ】（スパイスとハーブの利いた居酒屋）という古民家で隠れ家的に営業をしているお店です。



実はこの古民家、わたしが大好きな古いおうちのすぐそばにあり、いつもヤムヤムと歩いては、こっそり覗いていた家でした。



ヤムヤムが高齢となり散歩コースを変えてからはあまり通らなくなっていたため、いつの間にかお店になっていたことに気が付きませんでした。



お店にお連れしたみなさん一同に「何度か通った道なのに全然気が付かなかった」「このお店を探してこのあたりうろうろしたことがありました」と反応は上々！！



思った通り我々が好みそうないい雰囲気です。



人数分のオードブルと食べたいものを数人分ずつ注文、どれも美味しくお酒が進みます。



やはり何度か顔を合わせて食事をすることで、お互いの人となりがわかり親しくなっていきます。






緩くても安心感につながるコミュニティで暮らすという、わたしが夢にみた集合住宅のかたち。
今夜みなさんの笑顔を拝見して思ったことがあります。
住人のみなさんにとって初めての暮らし方であったはずなのに、大家にお付き合いして仲間入りした幾つかの時間が、いつの間にか穏やかな信頼関係を作っていることに気付いてくれているように見えました。

帰りみち、二人ずつ三列になって同じ道を歩きました。
迷うことなくみんなの足は逍遙館を目指します。
そして「おやすみなさい」の言葉とともに、私と主人以外の方々は静かに階段を上がって行きました。



今夜参加してくれた方、そして残念ながら来られなかった方、みなさんのおかげでわたしはとても幸せな気持ちで2020年を迎えました。
逍遙館は5月で丸10年となります。
みなさんと一緒に良い年にすべく今年も頑張ります！

｜逍遙館俱楽部代表｜

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