|
カテゴリ:日々のだいじ
わたしはもじゃが好きです。
もじゃに憧れていると言ってもいいかも。 インスタグラムに時々もじゃ写真をあげると「わたしももじゃが好きです!」という方がいらっしゃるので、もじゃに惹かれる方は意外と多いのかも知れません。 この「もじゃ」とは外壁を蔦が覆う様をいいます。 逍遥館も建物に向かって左側のもじゃ化を計画して数年が経ちました。 くすんだ緑の壁と夏蔦の濃い緑のコントラストが美しいのではないかと思うからです。 全体をもじゃにするつもりはないので、この先は繁殖をコントロールする必要があるかも知れませんね。 この季節散歩に出るともじゃが気になって仕方がありません。 店舗もじゃ、住宅もじゃに自然と目が行きます。 ある意味管理されているもじゃはその方の趣味が反映されているので参考になったりします。 逍遥館を建てる計画時に相談に伺った「赤坂慎一郎アトリエ」は、1階2階と飲食店が入っていてもじゃも育成中に見えます。 思わず立ち止まって見入ってしまう建物です。 近所の気になる古民家はどの季節に見に行ってもその姿にほれぼれとしてしまうのですが、今は完全なるもじゃとなっています。 まるで森の中に佇み生息している気配をすべて消し去っているように見えます。 緑の奥にちょこっとだけ見える窓のなんと素敵なこと! 医大の看護学校生宿舎は、一見廃墟にも見えますがちゃんと利用されているみたいです。 かなり古くて夜間は怖い感じがしますが、それもまたある種の趣き♡ ここのもじゃはもう管理するのをやめているように見えますね。 あと少しで建物を覆いつくす勢いです。 逍遥館から20分ほど歩く圏内には廃墟も結構存在します。 いま問題になっている戸建住宅の空き家です。 一番近い空き家も、昨年と今年でもじゃ化がかなり進みました。 ここを通るたびに背の高いやせ型だった優しい奥さんを思い出します。 亡くなられてずいぶんと経ちますが、奥さんがこの状態を見たら悲しむなぁなどと思って見ちゃいます。 このお家も このお家も このお家も どんな方が暮らしていたのかなぁ。 廃墟のもじゃはとても美しく感じると同時に、そこに生きる人を失った後に自然繁殖しながら過去を包み隠していくようで怖いとも思うのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年08月18日 19時39分10秒
コメント(0) | コメントを書く
[日々のだいじ] カテゴリの最新記事
|