|
カテゴリ:旅逍遙
2015年1月から放映された日曜劇場「流星ワゴン」を見た方はいるでしょうか?
重松清氏の小説を原作とし、西島秀俊さんと香川照之さんのW主演、主題歌はサザンオールスターズ、スタッフはかの「半沢直樹」の面々ときたら見ないわけにはいかないドラマでした。 ![]() 冒頭に何故このようなドラマのことを書いたかというと、わたしが人生においてきっと何度も思い出すであろう思い出深い景色に巡り合うまでの伏線だからです。 ![]() さてお次の質問は・・・「鞆の浦(とものうら)」という町を知っていますか? 鞆の浦とは、広島県福山市鞆地区の沼隈半島南端にある港湾とその周辺海域を言います。 港町である鞆には古い町並みが残り、その町並は重要伝統的建造物群保存地区として選定され、2018年には日本遺産にも認定されています。 とても珍しいのは、歴史的な街並みもさることながら江戸時代の港湾施設である「常夜燈」、「雁木」、「波止場」、「焚場」、「船番所」の全てが揃って残っているということです。 これは日本で唯一というのですから、2015年までその存在を知らなかったことが悔やまれます。 キーワードは2015年! そう「流星ワゴン」が放映された年です。 もうお分かりですよね。 ![]() わたしが「鞆の浦」という港町を知ったのは、ドラマ流星ワゴンを見た時でした。 物語はというと・・・。 人生に悲観した男の前に止まった1台のワゴン。その車には5年前に事故で亡くなった親子が乗っていました。男がその車に乗り込むと車は男の人生の分岐点まで連れ戻してくれたのです。このファンタジー作品は第一話からわたしを物語の中に連れて行ってくれました。 何よりも主人公の人生の分岐点として度々登場する港町の常夜灯前の景色に強く強く心惹かれました。 ![]() その常夜灯がある港町を調べたところ、それが鞆の浦でした。 ![]() いつか流星ワゴンが連れて行ってくれる港町と常夜灯をこの目で見たいと思って早11年。 ようやく実際にあの場所に立つことができたのです。 しかも運が良いことに常夜灯が部屋から見える一棟貸しの宿「海月」も取ることができました。 いつも旅の主導権をわたしに握らせてくれる主人ですが、今回はその宿に泊まる事を一番喜んでくれました。 ![]() 「海月」は常夜灯の横並びと言ってよいくらいの場所にあり、平屋の古民家をリノベーションした小さな宿でした。 ![]() 海に面した横長のお庭があり、寝室も居間もお風呂もその庭に沿って並んでいるので、どの窓からも鞆の浦の穏やかな海が見えます。 ![]() 夜になって常夜灯に明かりが灯りました。 さっそくお庭に出てみます。 静かな夜の海が眼前に広がっています。 ![]() 常夜灯に「安政六年己未七月」に建造とありますから167年もこの港にあり続けているということになります。 167年のうちのほんの数時間ですが、わたしたち夫婦が二人じめしているような錯覚を覚えました。 その夜は寝るのがもったいなくてカーテンを少し開けて眠りにつきました。 ![]() 昨日の雨が嘘のような早朝の風景です。 庭で変化する空と海を見つめているとかわいい蟹が石塀を這いあがって遊びにいていました。 ![]() この宿に入った瞬間も、部屋でくつろいだ時間も、庭で常夜灯の灯りを見上げたことも、石塀の蟹をつついた指先も、すべてが映画のシーンのようで深く心に残っています。 ![]() これが一生忘れられない風景なのだろうなぁと思いました。 またこの宿に二人で来られたらいいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2026年07月20日 09時24分59秒
コメント(0) | コメントを書く
[旅逍遙] カテゴリの最新記事
|