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2005年05月28日
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昨夜、WOWWOWで「Sound of music」を見た後(何度見てもいい映画だね~)、「所さんとオスギのトホホ人物伝」を見た。
テーマは「ヴェルサイユ宮殿に隠されたトホホ」ってことだけど。

どうもこの番組、歴史上の人物を扱う割に、人に対する愛情が感じられないのだ。
「エライと思ってた人のマヌケなところを笑い飛ばしたい」だけがコンセプトで、「それ以上」が足りない気がする。見ててだんだん、くどくて笑えなくなってくる。
歴史に疎い人が興味を持つ、というには結構面白い部分はあろうが、そこで止まっているのがなんとも哀しい。
絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿にはトイレの設備が無く、その辺の茂みでやり放題。更に当時のフランスには入浴の習慣も無く、従って悪臭プンプンでどうしようもないので、香水文化が発達した・・・なんてのは笑ってもゲゲッと思ってもいいところだとは思うけれど、人物に関してはどうかなあと思う。
好きゆえに「もうしょうがないなあコイツぅ」と思うような部分がないと、「なんだよこいつ、こんなヤツだったのか」と思うに留まり、その人の本当の功績だったり悪行だったり、同情すべき部分や憎むべき部分・見直す部分などなど・・・に向ける目がなく、結果、興味はそこで打ち止めになってしまう。
それでは、歴史という名の「人間の試行錯誤の軌跡」が薄っぺらなもので終わってしまうんじゃないだろうか。
それじゃ面白くないだろうと思うのだけど・・・。
要は、けなすばかりじゃなくて、褒めるところはちゃんと褒めて!ってことですが。
フォローしてくれよってことですが。
それには、愛が無ければ、ダメなのだ!(笑)

ということで、チェックを入れてみる(笑)


世界史にはそんなに詳しくないが(選択していたくせに)、絶対王政の頃のフランスなら、三銃士にはまった時期があるので多少イケル(笑)
(三銃士はルイ13世治世下で、王宮はルーヴル。ヴェルサイユはまだ野っ原^^; 今回のはルイ14・15・16世の代だが、そんなに差は無い・・・かな)
そういや、考えてみれば、映画「仮面の男(レオナルド・ディカプリオ主演(でもホントの主役はダルタニアン)ソルトレイク五輪フィギュア男子でヤグディンが金メダル取ったときのプログラム~♪)でディカプリオの演じた人物(双子)は、若き日のルイ14世なんだなあ・・・。


ヴェルサイユは、本来ルイ14世が狩猟用に建てた別荘だが、趣味が高じてとんでもなくゴージャスになってしまった、という感じ。
父13世もデュマの「三銃士」ではオヒトヨシのポワポワ王だが、実際は、国内では強力な宰相リシュリューやマザランにも伍し渡り、オーストリアのハプスブルグ家やローマのメディチ家・スペイン王家などとの親戚づきあい、宿敵イギリス等々との危うい均衡をとり続けた結構優秀な王様である(誰を主体に見るかで評価が大きく変わるところだが、だからこそアドベンチャー小説「三銃士」の面白さがある(笑) デュマもずっと後の人物で、綿密な調査のもとに“痛快歴史小説”を書いたわけ)

その13世が築いた絶対王政の土台を、更に強化したのが太陽王ルイ14世。
5歳で即位し、のっけからマザランとのバトル^^;
「朕は国家なり」と言うほど能力も権力も自負も高く、治世も長かった(財力はその時々によるようだが)
側近にも優秀なのが多く、彼と宰相マザランとの丁々発止のやり取り等々が、多分フランスを欧州随一の強大国にしたのだろうと思う・・・と、なんとなく自信がなくなってきたので、資料をどうぞ^^;
フランス王族は周囲に対しその私生活をすべてオープンにしていたが、その習慣は彼が作ったものだと聞いたことがある。なぜならば、「王族(支配者)たるもの、そのすべては国民の手本となるべき・従って、そのすべてを公開するべし」という信念に基づいたかららしい。考えるだにおっそろしく窮屈な人生^^; だが、見習うべきところがあると思う。「朕は国家なり」とはお題目だけではないということ。儀式化されていたというより、せざるを得なかった・・・、というところだろう(ま、不倫は別としてね)
食事のときにワイン1杯お代わりするのに10分かかると番組では言われていたが、しょっちゅう引き合いに出される江戸の大奥ではもっとメンドウだったようだし・・・。
手づかみで料理を食っていたが、いくらなんでも両手で肉を持って噛み付くのはどうか。ナイフは使ってると番組でも言ってるんだからよ^^;(確か、フォークの代わりにナイフをもう一本持って使ってたと思うんだが自信は無い)
まあともかく、14世の時代にフランスは絶頂を極め、政治的にも、芸術・文化的にも他国を凌駕するほどになる。

14世はまた長生きの人。・・・といっても年は77歳とそれほどでもないが、何しろ5歳からの王様人生。治世は72年にも及ぶ。ヴェルサイユ宮殿の豪華さを見れば分かりそうなものだが、借財もまた莫大。
14世の嫡子ルイ(グラン・ドーファン)・嫡孫ブルゴーニュ公ルイは14世に先立って死亡し、15世はなんと曾孫に当たる人。
モテモテのルイの方が番組では紹介されていたけど、この人にはぐうたら王の称号の方が似合う・・・^^; 前王が強大に過ぎたといっても、これほど無能を極められると国民もサゾヤ困窮するだろうと思うのだが、前王の残した借財をものともせずに、彼自身はのほほんと一生を送ってしまう(真実かどうかは知らないし、実は強すぎた爺王への意趣返しとかなんとか思わなくもないが、こんなフォローの難しい困ったチャンも珍しいんじゃないか・・・。貧乏なポーランド出身の王妃とは10人も子をもうけているのは褒められる?)
おかげさまで、この国の政治は背徳的な坊サンと愛妾たちに牛耳られることになる。
不倫をまったく公認のものとしたのもこの王様。というより、平民出身ながら並ならぬ寵愛を受け、権力を欲しいままにしたとの悪名も高いポンパドゥール夫人ではないか。彼女は、王様がこれほど政治に無関心とは、平民時代には思いもつかなかったのでは・・・?
番組では「公娼」というれっきとした地位が昔からあったように紹介されていたが、別に穴が開いたら埋めなければいけないものでもない。
最初の公娼は、シャートルー公爵夫人。器量には劣る人だったらしい。貧乏国の王妃といい、姉妹の中では器量の劣るこの人といい、ちょっと意外な部分も垣間見えないこともない・・・?
ポンパドゥール夫人が台頭したのは、ひとえに彼女自身の努力の賜物だろうと思ってるが、どうなのかなあ・・・。
それから3人目が娼婦出身デュ・バリー伯爵夫人。彼女も政治に好んで介入し、国政をいじりまくった。

番組では、ポンパドゥール夫人がルイ15世のための“大奥”(というより中国皇帝の「後宮」という感じがしたけどな)を作ったというが、その辺のことはよく分からない。それならそれで、デュ・バリー夫人について触れても良さそうだけどな・・・。

ポンパドゥール夫人は贅沢を極め、政治にはど素人のクセに国政に関与・他国の戦争に介入し、中でも「オーストリアと同盟を組むためにマリー・アントワネットを跡取りの嫁にもらったことで、フランス革命への道程を開いてしまった」と言っていたが、ちょっと待ったをかけたい。
ポンパドゥール夫人は1764年には死亡する。
かたや非難爆発フランス革命は1789年。
20年もの歳月が流れているのだ。
周辺の国はといえば、ライバルイギリスでは、絶対王政を極めたエリザベス1世女王の死去後、1642年に清教徒革命・1688年名誉革命と立て続けに市民革命が起こっており、そこから生まれたジョン・ロックの思想が新大陸に飛び火して1760年頃(ああ、ボロが出た)にアメリカ独立戦争と、市民革命の時代に入っている。
フランス-イギリス間は、泳いで渡れる(ドーバー海峡)ほど近いし、アメリカの独立戦争にはフランスは、イギリスに負けてはならじと加担して、勝利していたりする。自由の女神はフランスが贈ったものだしね。
影響を受けないわけがない。
フランス革命の原因は、やっぱり時代・情勢を見極められなかったルイ16世とマリー・アントワネット及び破綻・堕落したフランス王家の先見性の無さにかかってるんであって、ポンパドゥールにそれを押し付けるのはどうなんだろう(彼女に責任を求めるなら、より遡ってやっぱり15世のバカさ・もしくは14世が骨抜きにした貴族社会の頽廃が遠因と思うんだが)

ポンパドゥール夫人は「ロココの女王」ともいわれるように、文化・芸術方面には大きな功績を残している。
特にドイツに負けない陶磁器を作るため、国立磁器工場を設置。その結果、今でも希少性の高い「幻の陶磁器・セーブル」を開発する。釉薬にも工夫を凝らした結果、非常に美術的な価値の高いものが作れるようになり、これらは当時も今も、外貨獲得に大きく貢献する。
また、軍事学校を作ったり、百科事典を作ったり(これが啓蒙思想につながったといえば、確かにフランス革命の温床だけど)、コンコルド広場を整備したり・・と、相当な貢献をしているらしい。
ルイ15世が政治に無関心な分鷹揚で、「ヨキニハカラエ」でポンパドゥール夫人が辣腕を奮ったともいえ、この辺を番組では「贅沢のし放題」とこきおろしていたが、どっこい自分自身のためのものではないのだ。自分自身のための贅沢とは無縁だった様子(アントワネットなどに比べれば)
ひょっとしたら、性的には淡白な方だったらしい彼女は、早々に「お褥下がり」をして、王の妾というよりは友人的立場になっている。色恋よりも政治のほうがずっと好きだったのかもしれない・・・。

ただし、国力は弱まった。
植民地はあらかた手放し、あちこちの戦争にちょっかいを出しては負ける。
好きと上手は両立するとは限らないと^^;

アントワネットの婚約にしても、オーストリアは女帝の時代。稀代の肝っ玉母ちゃん・産みも産んだり子沢山16人のマリア・テレジアが相手。
ドイツ語圏の国ですから、イメージ的にも謹厳実直。ことにマリア・テレジアは娼婦の存在も好かなかったカタブツである。恋愛天国フランスとは大違い。
「愛妾」が国政を牛耳ってるなんて、母ちゃんにとってはガマンならない事態だったでしょう。
そこに末っ子のアントワネットを送り出さねばならない背景があったのだが、その約束を取り付けるのも大変じゃなかったかと。ここにも女の色恋以外のバトルがあったわけですねぇと想像をたくましくしてみる・・・。

続きます(え)





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最終更新日  2005年05月28日 18時02分42秒
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