北方謙三の黒龍の柩を読んでいます。
土方サンの話です。
まだ上巻のみなんですが・・・。
これまでの土方イメージと少し違うし、後半ラストが史実とまったく違うらしいので、ヒトによっては拒否反応出ちゃうかもしれませんが。
それに、有名な事件は、かなり端折った展開。俺が書かなくてもいいだろう、って感じでしょうか。「お約束」の好きな人には多分物足りない。
私、北方謙三読んだの、多分初めてなんですが、
で、多分ハードボイルドなのも初めてに近いんですが
土方サンや近藤先生がハードボイルドなら分かり易い。
幕末でハードボイルドやろうと思ったら、こいつら適任でしょう。
そりゃ分かる。
しかし、スゴイのは山南敬助である。
全然ハードボイルド向きじゃなさそうなのに、それがめちゃめちゃカッコエエ~~><
土方とのやり取りが、めっちゃカッコエエのです。
物語の初めは「池田屋」からですが、前年末の怪我で臥せってます。
怪我の由来が、大坂でひとりで5人相手に回しての死闘の末、生死の境をさまよったという、らしからぬもの。
で、怪我が治ったら不治の病に移行します。
出番(?)中、ずっとどこかしら痛いです。
だんだん、人智を超えた存在になっていくのが圧巻です。
小説などでは、太ってたり痩せてたり、丸顔だったり四角だったり貧相だったり、温厚というより卑屈だったり、博学とか言われながらもあんまり頭良さそうじゃなかったり、意気地がなかったり、すっかり土方サンに嫌われていたりと、伊東さんに食われちゃったり騙されちゃったり、なんかろくな扱いをしてもらってない気がするんですが^^;
これは帯からして「(土方の)親友・山南敬助」って出ちゃってますから!
土方サンと山南サンが、親友ってとこからしてスゴイ。
特に嫌い合ってはいなかった、という話は山ほどあるが、親友ときたか。
沖田は弟のようなものだ、と言ったあと、土方には
「双子の弟だ、土方」
・・・!?
切腹(これは外せない)しながら、土方サンと目と目で会話。
「さらば」(土方独白)
(中略)
歳三は再び胸中でつぶやいた。さらば。
・・・渋!!
(いっそ転記すればよかったかな)
鼻血吹きながら転げたくなるようなシーンが満載ッス。
女狐だの九尾の狐だの、うらみ節残して逝くよりずっといい。
前半1/3でいなくなっちゃいますが、物語を引っ張ってくキーパーソンでもあるので、折に触れて名前が出てきます。
主役は土方です。
少々、近藤サンは小人物です・・・。
新選組内部の話よりも、勝海舟とか小栗上野介とか榎本武揚とかとのやり取りが多い。
幕末を幕閣から見るとこうだった、という感じでしょうか?
ついでに、私、勝さん好きですよ。フフフ。
北方さんとしては、山南をこのポジションに持ってくるのは、「仕方ないか」くらいだったみたいなんですけども^^;
それに、ほとんど華はないです。明里さんも出てこないし。
登場人物がことごとく男。それもまた、スゴイ(笑)
一読オススメ(笑)
さて、下巻を読もう(自分のは?) |
黒龍の柩(上巻)
北方謙三 著
1,700円 (税込:1,785円)
黒龍の柩(下巻)
北方謙三 著
1,700円 (税込:1,785円)
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