前に続き、「香山リカと大塚英志が子供たちが書いた憲法前文を読んで考えたことと憲法について考えてほしいこと」より抜粋。
つらつらと書いてきましたが、これでラストです。
いやー、楽だった 話の要所要所をツマミ食いしようと思ってたんですけど、断定調になると会話の雰囲気が崩れちゃうなあと思って、結局ダーッと書き写すことになっちゃいました^^;
これでもできる限りは端折ったんですけれど。
子供の書いた実際の文章はまったく載せませんでしたので、できれば読んでみていただきたいものです。それらをずっと読んでいくと、確かに何かが見えてきそうな気がします。
・・・そういや、草案はどうなったんですか?(バカ)
<大塚英志さんのコラム「自民党新憲法草案を読んで」より>
まず引っかかるのはその「前文」の腰の定まらなさだ。「草案」には憲法がよりどころとする価値について、「国民主権と民主主義、自由主義と基本的人権の尊重及び平和主義と国際協調主義の基本原則」と記され、「主義」が4つも出てくる。対して現行憲法の「前文」には「主義」なることばは一言も出ていない。(略)
(略)しかし「主義」と言ってしまった瞬間、そこに示された価値の内側は不問に付されている気がしてならない。ぼくたちは「主義」と名づけられたあらゆるものが教条化したり、逆に空洞化する姿を歴史の中で繰り返し見ている。
だからこそ、今の「前文」は自分たちがいまだに達成できていない「崇高な理想」に向かって努力しようといっているのであり、「主義」をいたずらに羅列するばかりで「理想」の語られないこの「前文」はいかがなものか(略)
(略)「草案」では「自ら支え守る責務」、つまり、第9条の2に「自衛軍」を明記する条文と対応するくだりの前に、なぜか「愛情と責任感と気概をもって」という語を付すあたりに「9条」改正への根拠のなささえ見て取れる。(略)現行の「前文」が9条における「戦争放棄」に至る前提をきちんと論じている以上、それを改める新しい「前文」は、なぜ今、「自衛軍」が必要なのかを正面から語る必要がやはりあるはずだ。
それを「気概をもって」で済ませていいはずが無い。
この辺に、こないだ問題になっていた「愛国心」とかが絡んでるのかな~・・・。
どうも違和感がしてしょうがないんだけど、この「感覚」ってヤツを大事にしてない人の場合、「感情的なこと」と一笑に付してしまうのかもしれない。理想は理想、現実は現実っていうのは確かにそういう場合もあるんだけど、現状追認だけでは人は進歩しないと思う。
「壮大な夢を抱いてもしょうがない」と思うようになったのはなぜなんだろう。
学校の先生になろうっていう人が「子供に夢を持たせるなんて馬鹿なこと」と堂々と言い放ってていいんだろうか。それが仮に、途方もない夢であったとしても、では夢を夢で終わらせないようどう努力したらいいのか、足が地についていないならばどうしたら着地させることができるのか、という方向付けをしてやるのが教師の仕事であって、否定するのも「今の力では無理だ」と簡単にあきらめさせるのも先生と呼ばれる人のヤルコトではないと思う。
真面目だろうがなんだろうが、理想を求めない人間に進歩はないと思う。
ということで、憲法には理想が必要、という意見には、私は強く賛同の意を示したい。
(略)「自衛軍」の「任務を遂行するための活動」「国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動」「公の秩序を維持し、または国民の生命若しくは自由を守るための活動」そして「組織及び統制」についてはどれも「法律で定める」と記してある。つまり、すべては法律に「丸投げ」されているのである。法律で「自衛軍」の性格と実態はどうでも変えられるのだ。これは、「解釈会見」でなしくずしに行ってきた憲法の拡大解釈をこれからもやっていいよと憲法が認めているようなものだ。
ぼくは9条の改正にはまったく反対だが、しかし賛成する人は「自衛軍」が「軍」である以上、その行動にいかなる制限を与えるかについて憲法は少なくとも理念のレベルで明記しなくてはまずいぞと、冷静に考えてほしい。この草案の最大の問題は「軍」の暴走と肥大を憲法が止められないところにある。
どちらが「冷静」なんだろう、と、時々考える。
「冷静」って、自分でいってるときはまず絶対的に冷静じゃない。
酔ってる人が「酔ってない」と言っているように。難しいことだと思うのよ。
「四の五の言ってて守れなかったらどうするんだ」というヒステリックなことばを使うことナシに、ちゃんと説明してくれる人がいれば、9条改正にも納得もできなくはないかもしれないが・・・。
<あとがき>
ぼくが「中央公論」誌上で「自分たちのことばで憲法前文を書いてみよう」と呼びかけて4年たつ。途中、護憲派の人々からは「改憲企画」、改憲派(略)「中央公論」からは「護憲企画」とみなされもした。ぼく自身は「9条」と「前文」については一字一句変えないどころか、(略)非武装中立を本気で主張する立場だが、しかし、この企画はぼくのこのような立場を参加者に押し付けるものではない。
もう何度も書いてきたことだが、ひとつには自分のことばで憲法前文を書くことで一人一人が「私」を基点として「他者」と関わるための、「公共のことば」をとり戻そうということ、もう一つは、「改憲」が政治日程として具体化してしまうことは将来、避けられない以上、今の憲法と改正憲法のいずれを選ぶかの判断の基準として一人一人の有権者が「自分のことばによる憲法前文」を持つべきだという考えにも基づく。
(略)
現行の憲法を「護ろう」と考える側にとっても、改めたいと真摯に考えてきた人々にとっても「考えなしの民意」の中で憲法改正の流れが進むことが正しいとはまったく思えない。
まして示された自民党の草案は、これが「憲法改正」を党の理念として結党以降50年たった政党の考え抜いたものとは思えないずさんな内容だ。
はっきり言って、この4年、多くの人々が寄せて下さった「憲法前文」よりはるかに劣る。(略)小学生でも(略)書けるのに、と言いたい。(略)
変えるな、とは敢えて言わない。
しかし、変える変えないの判断をする前に、ぼくたち一人一人が自分のことばで憲法前文の一つも書かない限りは、ぼくたちは今の憲法を選び直すことも、新しく作り変えることも、双方ともできないことだけは強く主張したい。
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