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今日は、休み。 午前中に愛犬シャンプーして。 ふわふわになりました^^ その後、またちょっと楽天市場でPC物色したりして^^; でもまだ買わない・・・買えない💦 そのあとは読書。 今村翔吾さんの「茜唄 下」 読み終わりました。 上巻について 前に書いたかどうか忘れましたので💦 上下通してのネタバレ感想など。 内容は、平氏の側からみた平家物語・・・ と書くとちょっと変な気はしますが、 一般的に平家物語関連のお話って、 源氏の側からみたものが多い気がします。 平家物語自体は、具体的な作者などは不明なものですが 源氏に負けた後に、平氏の側から編まれたものかと思われるので 原点に立ち返った感じ、なのでしょうか? 主役は「平清盛最愛の息子」四男の知盛。 平家物語で私がぼんやり覚えていたのは、 壇ノ浦の戦いの終盤、船の掃除をし始めて 最期の最期で「見るべきほどのものは見つ」 と言って入水して果てた人がそうだったかな~くらいな^^; そのほかに、知盛の時代より下った年代、 つまりは平家が滅亡した後、ということですが、 各章に琵琶で平家物語を伝授する者と 伝授される者がやりとりをしながら、 知盛の事跡を振り返っていくという感じ、ですかね。 その“伝授される者”の正体は上巻のうちに判明しますが、 “伝授する者”は、いったん「そうかな」と思われる者が出てきた と思ったら、下巻の3分の1くらいで死んでしまい、 「ヤラレタ」と思いました^^; 知盛に妙に懐いていたのは、 清盛の弟の子、つまり従弟の教経。 「日の本一の強弓精兵」と言われるほどの剛の者。 上巻前半では、平治の乱後、 貴族的な存在となりかけている平家に対抗しようとする豪族が ボチボチと出始めているという状況。 平治の乱では、清盛が源頼朝を生かしたわけですが、 知盛にだけ明かされたその真の理由は 「武士の世を続けるために必要だから」というもの。 それは、平家と源氏と奥州藤原氏の三つ巴を理想とするものだった。 清盛の死後、棟梁となった兄宗盛を支えて、知盛は、 分裂しかかる平家を統率することになったが、 北から源氏の木曾義仲が京を目指して動き始め、 平家は倶利伽羅峠で惨敗する。 知盛は京を捨てて清盛が生前作りかけていた京・福原へ 退却する決断をする。 飢饉のため全国的に兵糧が不足する中、 後白河法皇の思惑もあって 木曾軍は福原まで平家を追ってきたが、 皆既日蝕をも利用して知盛はこれを返り討ちにする(水島の戦) この時、知盛は「水夫(かこ)を討て!」と号令するが それ、源義経じゃねーかとか思ったり^^;したけど、 その前に「卑怯」を嫌う武士を知盛は「古い」と感じており、 この辺から義経っぽさを感じたりし始めました。 上巻ここまで。 下巻では、水島の戦に破れて退却した木曾義仲が 同じ源氏の頼朝の軍、すなわち範頼と義経に蹂躙されて滅ぶ。 ここで初めて知盛は義経を意識することになる。 次いで一の谷で頼朝軍と激突することになるが、 互角に見える戦いをしたと思ったところで 義経の驚異的な「速さ」に破れ、 息子智章をも失って、知盛は平家を讃岐屋島へ退かせる。 さらに西へ行くことを意識した知盛は、 教経に軍を預けて西方彦島へ赴くが、 義経は暴風雨をついて屋島へ上陸、平氏を追い落とす。 決して教経が弱かったわけではないので、 義経の強さが際立つ書き方をしている。 しかし、義経は後白河法皇の権謀術数にハマり、 兄頼朝から疑いの目を持たれてしまっているため、 知盛は京へ出向いて義経を味方に引き込もうとするが 義経にはそのような野心はなく・・・。 私は「一周回って」義経好きになった人間なんですが、 結構好きな感じの義経の描写でありました(笑) 一の谷の激戦について「美しい戦」と言い、 何度も繰り返して思い出しているとか まるで戦をスポーツのように語っており、 しかし、後白河法皇や兄頼朝の思惑にはとんと気が回らない・・・。 そういう「無邪気」なくせに「政治的にはお馬鹿さん」なところが 割と歴史好きな方には嫌われる所以のようですが (私の敬愛する永井路子さんなんかもそうなんですけど、 最近、逆に永井さん、「嫌い嫌いも好きの内」だったんじゃないか なんて思ったりもしています(笑)) 私はなんか好きなんですよね(笑)←半端な歴史好きなんで まあ、そんな感じで最終決戦壇ノ浦が始まるのですが、 よく言われる潮流の変化などが知盛の敗因になったのではなく、 長く味方だったものの裏切りを主因としたほか、 義経軍の方にも梶原景時が攻撃をしかけたのに気づいた知盛が むしろ義経を逃がそうと行動する・・・という なんか結構わけのわからん感じだったかも^^; そして、ここは最大のネタバレになるので、 色白くして書きますが、 平家物語を編んだのも知盛、 それを託したのは妻希子。 希子が伝授しようとしていたのは 木曾義仲の乳兄弟の子海野幸長。 希子が、 自分を「一番」とする歴史を作ろうとした頼朝の 最後のツメをくじいたところで物語が終わりました。 全般に、「通説」を使わないぞという意気込みを感じたのと、 知盛がやたら万能じゃないかとか思ったり 戦のシーンが色々頭脳戦というか、 知盛の脳内があれもこれもと裏をかきまくるので なんだかこちらも訳が分からなくなってきたりもしましたが (あと、頼朝がやたら醜悪>< 私は頼朝兄さんも好きなんですよ💦) ちょっと異次元な義経読めたので良いかなとか^^ (そこに落着するのか) ![]() 茜唄(上) (時代小説文庫 いー24-11) [ 今村 翔吾 ] ![]() 茜唄(下) (時代小説文庫 いー24-12) [ 今村 翔吾 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025年06月15日 22時34分07秒
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