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天上裏から愛をこめて

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2006/06/14
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カテゴリ:映画
僕は映画が大好きで、小学校の頃からビデオを見たり、ノベライズを読んだり、サントラを聞いたりしてました。
主に洋画です。グーニーズやネバーエンディングストーリーなどから始まって、ポリスアカデミーとかギルバートグレイプとかニューシネマパラダイスなど、数え切れないほどの映画を見てきました。面白くて面白くて仕方がなかったです。

でも、日本の映画はあまり見ませんでした。はっきり言って面白くなかったです。
中には「蒲田行進曲」など心に残る作品もあったけれど、傾倒していくほどではなかったです。ところがスタンリー・キューブリックなどに感銘を受けた頃からか、ハリウッド映画に物足りなさを感じ始めて、フランス映画やイタリアの映画を見るようになりました。

そこにはお金を掛けるだけ掛けた、迫力のある娯楽映画ではなく、プロットやディテールにこだわった作品の奥ゆかしさや、登場人物の心情を通して汚いものも美しく見せる映像がありました。

小さな頃から純文学を読んでいた僕にとって、本当に欲していた物はコレだったんだと気付きました。もちろんハリウッド映画を否定する気は毛頭ありません。楽しいし、迫力もあるし、面白い映画もたくさんあります。ただ、その20倍くらいお金だけ掛けて迫力はあるけれど中身の無い映画があると思います。

その一方で、20代に入ってから日本映画の面白さに出会いました。それからは面白くて面白くて、ほとんど日本の映画ばっかり観てました。そこにあったのはやはりプロットやディテールにこだわった作品の奥ゆかしさや、登場人物の心情を通して汚いものも美しく見せる映像だったんです。

日本にもエンターテイメントな映画はたくさんありますが、ミニシアター系の様な映画もたくさんあります。そんな映画が打ち出していくものはみんな、奥ゆかしさや美しさ、心情から来る空の青さみたいな、映像の一辺倒ではない個性的な捉え方なんだと思います。

日本の映画は進化しています。どんどん面白くなってきています。自信を持って面白いと言える作品がたくさんでています。

では、僕が子供だった頃は良い作品がなかったのかと言うと、そうではないことは明白ですよね。小津安二郎や黒沢明や五社英雄などの巨匠と呼ばれる監督、深作欣二、大林宣彦などの様に新しい時代を切り開いたひとなど多数います。

なのに何故面白いと思わなかったのか。それは単に奥ゆかしさや美しさが分かるような年齢ではなかったということだと思います。
映画の表面だけを見て、その後ろにある心の動きや、伝えたい感情などを読み取る力が全くなかったからではないでしょうか。

そういった面で、以前よりは多少大人になったいま、あの頃よりは分かることが大きくなっていき、その結果、日本の奥ゆかしくて美しい映画を、面白いと思えるようになったんだと思います。

単純に感情や美しさといった概念に対する許容範囲がぐっと広がったんでしょうね。

これからもドンドン映画を見て行きたいと思います。





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最終更新日  2006/06/14 05:49:36 PM
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