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カテゴリ:手作り
2回目です。
前回は、ボディーにかぶせるジャージを先生が引いてくれた線通りに、半返し縫で縫っていくという宿題があって、私はこれがとても嬉しかったです(笑)。 いやあ、しばらくこういうことから遠ざかっていると、「宿題」と言う言葉の響きですらすでに懐かしく嬉しいものです。 先週まんまるの頭部を作りましたが、今回はそれをたこ糸で縛ってより頭らしい形に作りました。 目のラインのくぼみ、後頭部の形、頬の膨らみ・・・。 で、その形が出来れば、その糸をまたしっかり縫いとめて・・・。 ジャージをかぶせて頭頂で縫いとめ・・・。 このたこ糸のわずかな差で、すでに顔全体の表情が出てきます。 もっと言うと、綿の詰め具合でも触感による印象が違ったりします。 ちなみに子供が遊ぶ人形ははじけそうにムチムチと、元気に作ります。 おばあさんが触ったりする場合は、優しい柔らかめに詰めたりもします。 微妙なことかもしれないし、気持ちの問題かもしれませんが、これがハンドメイドの良さってものです。 買ってきたお人形に、ここまで優しさは詰まっていないでしょう? さて、私、久しぶりの習い事です。 学生時代から家庭教師や塾講師をし、陶芸をやるようになっては陶芸教室だの、サークルの主宰だの、ここの所、人に教えることばかり。 「教える・教わる」ということも少し知りたかったのです。 そういう意味で今回はとても興味深く。 私の隣に座った、文庫で読み聞かせをしている女性。 彼女が取り出したのは10年以上前に途中まで作ってそのままだったお人形! 転勤族で、千葉で習ったとか。 ウォルドルフ人形が日本に入ってきたちょうどその頃です。各種のテキストを出版してウォルドルフ人形を日本に広めた佐々木奈々子さんから直接習ったのだとか。 各素材も当時のもので少し異なっていて、テキストも手書きのコピー、作り方も少々違っています。 この作り方、これまで作り続けられる中で、いろいろ改良されてきたわけです。そしてこれからも・・・。 そして地道にその輪が広がり、作り続けられているのです。 10年ぶりにでももう一度その人形は命を吹き込まれようとしていて。 「教え・教わる」ということは、技術を生かし広めるということなんですねえ。 技術を伝え、発展させていくことはとても一人では出来ません。 一人の技術がどんなにすばらしくても、限りがあります。 私も今後焼き物を人に伝えていくときには、この心を忘れずにいたいと思います。 深くつながる道の入り口でも、ただ一度の体験でも、大事な足跡が残っていくのだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月01日 09時55分44秒
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