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カテゴリ:楽譜&CD入荷情報
![]() ![]() ラフマニノフ作曲ヴォカリーズは作曲者の生前から非常に人気が高く、さまざまな形に編曲されてきました。 ![]() 中でも有名な編曲例の一つは、ピアノ独奏版でしょう。 僕の知るかぎり少なくとも、ゾルターン・コチシュ版、アラン・リチャードソン版、アール・ワイルド版、ロバート・シュルツ版の4種があります。 ![]() そんな訳で今回から4回に分けてヴォカリーズのピアノ独奏編曲譜を1曲づつご紹介いたします。 ![]() 初回の今日、ご紹介するピアノ編曲譜ゾルターン・コチシュ版は、中間部までは原曲に忠実ですが、再現部になって装飾変奏や和声の変更が加えられています。 ![]() この解釈には、田部京子のように異を唱え、リチャードソン版に似たより単純な再現部に「修正」して演奏する向きもあるものの、コチシュ版が、ラフマニノフ自身の「チャイコフスキーの子守唄」の編曲様式(1941年)を意識的に踏襲しているという点が興味深いところです。 ![]() ![]() 編曲者コチシュ・ゾルターン(Kocsis Zolt?n, 1952年5月30日 - )はハンガリーのブダペスト出身のピアニスト・指揮者・作曲家です。 ハンガリー語圏の慣習では名前を姓名順で表記しますが、ヨーロッパ風にゾルターン・コチシュと表記することもあります。 ![]() 日本では、同世代の他のハンガリーのピアニスト、ラーンキ・デジューやシフ・アンドラーシュと合わせて、「ハンガリーの三羽鳥」や「ハンガリーの三天王」などと呼ばれています。 略歴 * 5歳からピアノを始める。 * 1963年、バルトーク音楽院に入学しピアノと作曲を学ぶ。 * 1968年、リスト音楽院に進学し、P.カドーシャ氏とフェレンツ・ラドシュ氏に師事。 * 1970年、ハンガリー放送主催のベートーヴェン・ピアノコンクールで優勝し、国際的な演奏活動を始める。 * 1975年、初来日。 * 1983年、指揮者のイヴァン・フィッシャーと共にブダペスト祝祭管弦楽団(BFO)を設立。 * 1997年、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団の音楽総監督に就任。 * 2004年、フランスのカンヌ市での音楽祭MIDEM(ミデム)において「Lifetime Achievement Award」を受賞。またフランス文化省からはフランス文化芸術勲章を授与される。 演奏活動 シカゴ交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、サンフランシスコ交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団など、世界の最も重要なオーケストラと共演し、演奏・録音活動に携わってます。 ![]() 最近はしばしば指揮者として、とりわけブダペスト祝祭管弦楽団やハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団と共演しています。 ![]() ピアニストとしてのレパートリーは広く、中でもショパン、リスト、ドビュッシー、ラヴェル、バルトークを得意としており、音楽家としてとりわけラフマニノフには格別の思い入れを寄せています。指揮者としては、現在は19世紀末のロシアやウィーンの音楽を中心に録音を進めています。ドホナーニ・エルネーの作品の再評価にも関心を示しており、またショパンのワルツ全集をヘンレ版による演奏で録音している数少ないピアニストの一人でもあります。 今回ご紹介したゾルターン・コチシュ版は入荷数が少なかったのでYAHOO店のみに出してありますのでぜひご覧ください。 ![]() もちろんあとの便が入荷次第、他の店頭にも追々出品いたします。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() その他の店舗のアドレスはこのブログの一番左上、店舗案内でリンクできます。 ![]() ![]() |
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