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こうこの手紙

2017年04月15日
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くまのお墓参り 1.jpg

祥之介は十三日なので、定例のお墓参りに出かけるのでした。

渋谷駅より成城学園行きのバスに乗り、東宝前で降りるのでした。

そうしていつものように、表の仏像さんからお参りを始めるのでした。

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境内に向かうと、球磨之介が待っているのでした。

「とうちゃん、お世話になった先輩が亡くなったな」

「ふむ、拙者と同じ年なのである。ネット特有の悪質な嘘かと思ったら、

報知新聞にもとりあげられていて、各関係者からお悔やみがいっぱい載っていたのである」

「先月末だったんだな」

「ふむ。二十五日に亡くなって、密葬を済ませて二十九日に発表になったようだよ」

くまのお墓参り 7.jpg

「とうちゃんは、苦しい時は、よく試合のビデオを見ていたな」

「ふむ、元気がもらえたのである」

くまのお墓参り 6.jpg

「世の中にはすごい人がいっぱいいるな」

「ああ、そういう人に稽古をつけてもらえたんだから、今となっては名誉だね。

とても解りやすく、教える引き出しもいっぱいあって、参考になることばかりだったよ」

くまのお墓参り 5.jpg

「ネットでは凄い悪口が書いてあるよ」

「拙者も一緒に稽古をするまでは、あまりいい印象はなかったんだよ。

若い頃の発言は、ちょっと不遜な感じを受けるものが多かったんだ。

けれど、実際に接してみたら、とてもいい人だったよ。

子育ての本を出していたんだね。絶版になっているけれど手に入れてみたいな」

「きっといいお父さんだったんだろうね」

「ふむ、いい家庭人だったと思うよ。 思いやりがある人だったね」

くまのお墓参り 4.jpg

境内にはまだ櫻が咲いているのでした。

「なあ、球磨之介。随分ときは流れたんだね。お前ももういないもんな」

「ああ、とうちゃんも『老兵は去らず、ただ死にゆくのみ』だ」

「球磨之介、ちょっと違わないか?」

「とうちゃんには、こっちの方があっているよ」

「そうかね?」

「そうさ。とうちゃんはとっとと死ぬのがいいだろう」

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大きな大仏さんは交通安全キャンペーンなのでした。

「とうちゃん、同じ年の人が亡くなるとショックか?」

「ん~……まあ五十五歳だからね。そんなに短くもないよね。

無理していたしね。試合中膝靭帯が切れた時は、流石に立てなかったね」

「それでも、一回立って蹴ったからね」

「そのまま崩れてしまったよ。しかし、普通だったら起き上がれないであろう。

今回はその時の怪我の手術が起因しているらしいのである。

術後から血圧が高くなっていたそうである。急性心不全で亡くなったらしいよ」

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「とうちゃん、お疲れ様と言ってやれよ」

「ふむ。ご祈願に行った時にお塔婆を立ててもらおうね」

くまのお墓参り 10.jpg

帰り道にも綺麗な花が咲いているのでした。

「とうちゃん、悲しいか?」

「いや、人が亡くなるのはもう慣れたよ。それより夢や勇気をありがとう!だ」

「なんか、そう思ってくれた方が故人も喜ぶだろうな」

「五十五歳というのは、昔でいえば定年の年だね。わりと厄年のような転機になる年なのかね?」

くまのお墓参り 11.jpg

祥之介は、バスにゆられて渋谷駅より、豊川稲荷にお詣りをして、

金王神社でお詣りをしてお水を頂いて家に帰るのでした。

今日は病気平癒の御祈願に行ってきます。皆様、お身体をお大事にしてください。







最終更新日  2017年04月20日 08時20分19秒
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